冒険者をプロデュース17
「それよりそこの女性はどなたですか?」
ああ、そうか記憶消えてるのか
「えっと今回一緒にパーティーを組んでくれるという魔法使いのウィスさんです」
「ええっとよろしくお願いね ウィスです」
「なんと!よく魔法使いさんが仲間になってくれましたね」
「ほら、俺たち最近調子良いから」
「なるほど」
「あ、あと彼女は魔法の威力は強いけど放出することが出来ないので作戦としては俺がバミリで敵を止めてそれをウィスさんが倒す、ヒラが止めれなかった敵や不意打ちで接近してきた敵に対処してもらって、その間に俺がまた罠を設置するからそこに誘導してウィスさんが倒すという戦法だ」
「なるほど!連携ですね!パーティーっぽくていいですね!それにあなたも魔法が飛ばせないとなるとさぞ苦労したでしょ、でも大丈夫です!僕たちはあなたの気持ちがわかる!一緒に頑張りましょう!」
「ははは、そうね」
ウィスさんが引きつってらっしゃる……
うん、いきなり饒舌になったからなあ……
まあ、さっきよりは良いけどこれはこれで怖いわ……
「と とりあえず!討伐依頼を受けに行きましょう」
「そうですね」
いつもの受付のお姉さんの所へ行きクエストを受けようとすると
「あら!ヒラさんたちなお」
まずい!!咄嗟にお菓子の麩菓子を口にねじ込む!
「これ新作のお菓子です!どぞ」
「ふがうが~」
危ない危ない変なこといわれて暗示が解けたら大変だ
「ちょっと行き成り乙女の口つっこまないでよ!美味しいからまあ良いけど!」
すぐに駆け寄り
「ごめんなさい、ヒラ今立ち直ったばかりでこの前のことを忘れようと必死なのでその話題は無しで!」
「え、あ!そうなの、それはごめんなさいね」
するとウィスさんが間髪入れずに
「あの!3人でちょっと強めの敵に行きたいのですが何か良いのあります?」
「そうね、このベビベアーとかどうかしら小型熊モンスターよ」
「熊!強そうですね」
「まあ、強いけど小型だからそこまでじゃないわ」
「なるほど!これなら毛皮は防具に出来るそうだし、肉も獲れるよね!エスさん、ヒラさんこれいきましょう!」
「頑張りましょう」
ヒラも乗り気だ、熊か~ちょっと怖いな~あと熊食べるの!?
「あれ?エスさん怖いんですか?大丈夫ですって!はっははは」
ヒラが俺に任せろと言わんばかりに胸を叩いて笑っている……
こいつ……
とりあえず依頼を受けて生息地と思われる場所を教えてもらい向かとそこは前うさぎと戦った森の近くだった、
すると
「あれ、おかしいな~なんか冷や汗が」
ヒラが表情は変わらないのでなぜか汗だくになっていた、やはり身体が拒否反応を示してるのか……
「エスさんヒラさん!あそこに」
すると熊をおじさんくらいまで小型化したような動物が10mくらい先に1匹見えた、
「よし!ヒラが石を投げてこちらに誘導してココに罠を貼るからそこを通過させて止まったらウィスさんが迎撃で」
「お、おう!」
「OK!」
ヒラの動きが急に悪くなってきたけど大丈夫かな~




