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冒険者をプロデュース16

「やっぱり無理です~~~」


家から少し離れたところでうずくまってしまったヒラ……


「もう!ここまで来たら腹くくりなさいよ!」


呆れかえるウィスさん


「う~ん」


途方に暮れる俺……

とは言えこのままでというわけにはいかないし

カンペを出しても短期的にしか効果無いし~

タレント名鑑を見てみると


熱きスポーツマン 松尾たけし

聞き手のスペシャリスト はがねのおばちゃま

催眠術師(評価微妙) エッセンス須田


「評価が微妙だけどもここは催眠術師なら……ダメもとで」


あ、その前に


「ウィスさん今からちょっとしたスキルで人を呼び出すので驚かないでくださいね」


「人を呼び出すスキルなんてそんなのあるの?!」


「まあ、その~特殊なやつなんですよ」


事前説明は大事だからな、ドッキリならいざ知らずこういうことはしっかりしないとね


「じゃ!行きますよ」


タレント名鑑から催眠術師を呼び出す……すると


「あれ?どしてこんなとこに……たしか飲み屋に居たはずだが」


こいつ飲んでやがる……


「あああ、どうもどうもプロデューサーの江須です」


「おおお!有名なプロデューサーさんがどしたんです?こんなとこで」


「いや~実はですね催眠をお願いしたくて」


「ほう、催眠ですか」


「彼なんですけど、ちょっと人に数日に前にトラブルがありまして」


戦闘とか異世界的な部分を端折り、人に騙されて置き去りに遭いトラウマになってしまって人間不信とトラウマが出来たことを伝えると


「なるほど、ロケかなんかがトラウマになって……ふむ、それでどうしたら?」


「なんとか改善する方法はないですかね」


「そうなると、あれですねトラウマになった記憶を消してみるとか」


「そんなことできるんですか!?」


「たぶん」


「たぶんって!?」


「ほら相性もあるし」


やはり評価微妙な人だこの人……


「彼なんですが」


「僕はダメだなんです、また失敗するからもうほっといてください」


そのヒラの様子を見て


「ほう~思い込みの激しいタイプだね、これなら」


ヒラに近づき


「ねえ、君ちょっといいかね」


「あなた誰ですか」


「この指先をちょっと見ててくれるかな」


「え?」


パチン


「段々気分が楽になるよ~そして眠くなる」


するとガタンとヒラが倒れ込んで寝てしまう


「マジで!?」


思わず叫んでしまった


「はい~次目覚めるとトラウマになったここ何日からの記憶が消えて元気になるよ エイ!」


すると……


「あれ?俺はなんでこんな道の真ん中で寝てたんですか?」


むくっと立ち上がりキョロキョロしている


「お!成功みたいだな、思い込み激しいタイプみたいだから効きも良いみたいだし、相性もよかったかな」


「ヒラお前 大丈夫なのか?」


「え?何がですか?今日もバシバシいきましょう!」


「おお!すごい、流石ですね」


そう言って催眠術師の方を見てみると既に消えていた

礼の一つも言いたかったが何にせよこれでいける気がする!


「あの~」


するとウィスさんが恐る恐る


「私には何もしていないわよね」


あああ、もしかして俺が催眠術かけていろいろとマインド操作してるとかおもちゃってる?


「いや、違う違うあのスキルは呼べる人がランダムだから、これ本当!だから君には何もしてないし、これかも何にもしないと誓う、絶対に」


「本当?」


「いや、マジで本当」


その後なんとか逆に疑心暗鬼になってるウィスさんを説得するのが一苦労だった……




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