冒険者をプロデュース15
ウィスさんが大量の*討伐アイテムの枝を抱えて上機嫌で帰路についた
*討伐の証拠となるアイテム
「いや~こんなの初めてです!エスさんのスキルがあれば私もっとやれそうな気がします」
「そうですね、あとは前衛が居てくれれば完璧だと思うんですよね」
「なるほど、誰かあてはあるんですか?」
「あるんですけどね~前回ちょっと質の悪い冒険者に騙されて」
「?」
前回起こってしまったことの詳細を話すと
「なにそれ!それはもう殺人に近いですよ!もっと怒るべきですよ」
「そうなんですが、逃げられて行方しれずで……それよりももう一人方が重症でただでさえ自身が無かった上に人間不信にまでなってしまって」
「それはなっても仕方ないとは思うわ」
「ですよね」
「説得できそうなの?」
あれ?なんか口調がため口に
「何度かやったんですけど効果無くて」
「う~ん、それならこれから言って説得しますよ!」
「え?」
「私このチャンスを逃したくないの!」
「それはそうですけど」
「もし、エスさんが言う通りの人なら他の人を誘うより良いと思うの、ほら私悪い方で有名だから正直なかなか良い人材は寄り付かないと思うし」
自己分析できる頭のいい人だなMCまたはMCの横に居て欲しいタイプかな?
「だから!今から説得しに行きましょう」
「え?でも」
「悩んでても仕方ないでしょ!」
「はい」
半ば押し切られる形でヒラの家に案内すると
「失礼します!」
勢いよくドアを開けて中に入ると
「ヒ!あなただれですか」
ヒラがまるで強盗に襲われて怯えるようにこちらを見ている……当然そうなるよな、
「あなたがヒラさんね!」
「はい」
「これを見て」
そういうとズサっと討伐アイテムの入った袋を見せる
「これ、エスさんと今討伐してきたの」
「え、あ……すごい量ですね、もう僕なんて必要ないということですね」
あああ、なんか悪い方へ転がってませんか!
「現段階でははっきり言って必要ないわ!」
ぬおっと!ズバッというタイプ
「でもこれからのことを考えると前衛が欲しいの」
「じゃ、僕じゃなくて誰かほかのひとでも」
「ダメなのよ!私のことあなた知らないの?」
「え?あんまり人と関わらないようにしてるので」
「じゃ!教えてあげる、私は無能で有名な魔法使いよ!こんな私とじゃ組んでくれる人が居ないのよ!」
ちょっと涙を流しながらウィスさんが熱弁する!感動シーン
「気持ちはわかりますが、でも……僕じゃ出来ない」
ッチ 泣き脅しじゃダメか
あああ!今小声で感動のシーン台無しになる声が聞こえたんですが!!
「こうなったら!実力行使よ」
そういうと爆炎を目の前に出現させる!
「このまま家ごと燃やされたくなかったからついてきなさい」
「ええええ!」
思わずヒラと二人で絶叫!
「これから強いやつを狩りに行くわよ!」
「え、でも」
爆炎が強くなる!
「返事はイエスしか認めないわよ」
「ええええ!」