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冒険者をプロデュース13

「さっきの話聞いてました?私の魔法は目の前にしか発動できなくて放つことも出来ないんですよ」


「ああ、もしかしたら俺のスキルと組み合わせれば相性抜群かもしれん」


「あなたのスキルって」


「ああ、すまない!不安がるのはごもっとも、段取りをしっかり説明するね」


ホワイトボードがないので地面の灰が集まっているとこに木の棒で説明することにした、


「まず、俺のスキルは相手を所定の場所で止めることができるものがある」


「罠みたいなものですか?」


「まあ、そう言えなくもないか」


「でも、罠は種族よって種類を変えたり事前に隠したりしてやっと捕まえられるでしょ?冒険時だと遭遇してからすぐに設置して足止めなんて無理じゃない?」


「う~ん、そこは実際見てもらった方が良いか」


試しに銭湯従業員女性と書いて少し離れたとこにバミリをしてここで待機と言う、そしてここに来てもらう為に


「こっちに歩いてきてもらえますか?」


「ええ、歩いて行けばいいのね」


するとバミリのとこでピタリと動かなくなる


「え?なにこれ罠もないのに動けない」


「どれくらい拘束できるかわからないのですが、とりあえずこの場所でアナタが待っていて動きが拘束できたらそこに大火力の呪文をぶつければ」


するとさっきまで生気の無かった顔が一気に華やぎぎゅううと力一杯抱きしめられた!


「いけるわ!コレなら私も戦える!」


「そうでしょ、あのちょっと苦しいので」


「あら、ごめんなさい」


いえ、ちょっとラッキーでしたが……


「とわいえ、リハーサルは必要ですから」


「りはーさる?」


「えっと事前に試すことは必要だとおもうので」


「それもそうね」


「なので、弱いモンスターの依頼を一回受けてみて試しませんか」


「そうね、そうと決まったらちょっと待ってて」


すると銭湯の勝手口から中に入り、外に聞こえるような大きな声で


「女将!!今まで散々安い金で……いや!ほぼ給料無しで働かせやがって!お望み通り辞めてやるわ!」


えええ!?


暫くすると中から出てきて


「あああ!すっきりした~辞めてやるっていったらあまりにびっくりしてアイツ放心状態で動けないでいたわ、私はオウカ宜しくね」


「ええええ!まだ実証もしてないのに」


「いいの!いいの!どうせこのままじゃ野垂れ死にするとこだったから」


「でも」


「それより早く逃げるわよ!」



「え?」


「アイツが正気に戻って追っかけて来るわ」


「ええええ!」


すると店の奥の方から


「まってえええこらああああ!」


やば!なんかものすごい覇気の篭ったら怒号が!


「さあ!ここからがスタートよ!」


「責任持てませんよ!」


「やあね~!ダメだったら責任とってもらうわよ」


「えええ」


「ふふふ」


そんなやり取りの後方から


「この恩知らず!!!!」


という恐ろしい声が聞こえたがもう後には引けないなんとか完パケしなければ






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