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悪魔な小悪魔ネネの転生者にアレコレしてもう恋しちゃったじゃん  作者: 十矢


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買いもの "二"(魔列車編)

 次のは、スズネとヒイロのだ。

 ミレイが、なんだかややおおきめな荷物を抱えているのだけど、これから列車に向かうということは、忘れているのだろうか。


「スズネは、どういうのなの?」


 ザックリとでしか、聴いていなかったため、聴くも返事はあいまいだ。


「う〜ん、なんていいましょう、アクセサリーなんすけどね」

「あれ、スズネもなの?」


 ヒイロが探しているものもアクセサリーが含まれているらしい。


「それか、小さめでのインテリア」

「ふ〜ん」


 ヒイロが、なにか考えこんでいる。

 とりあえず、目的地はよくわからないものの、昨夜の時点でなにか調べてはいたため、スズネのあとをついていく。

 さきほど来ていた道を戻りはじめて、降りた交差点を通り過ぎていく。

 そのあとの道を左に曲がってみたり、右に曲がってみたりする。


「ねぇ、あってるのかな」

「うん」


 なんだか、狭い道で悪魔通りも少ない。

 でも、ヒイロもなんだか歩きかたはしっかりしているため、スズネと一緒にどんどん進んでいく。

 少し通りが広めのところにでるも、またその先の狭い通りをいく。

 わたしは、すっかり迷子になる。

 ミレイも看板をチェックしたり、道を確認したりしている。

 歩きながら、メディとアマツキは買いものしてるかなと考えたり、スズネの様子を少し観察したりする。



「ここすかね」

「ここね」


 狭い通り沿いの看板も小さいあまり目立つことのないお店があった。

 でも、スズネとヒイロが一緒になって確認しているから、そうなのだろう。

 少し入りづらそうな雰囲気のなか、ヒイロとスズネが入口から入っていくため、ついていく。


 店内に入ると、明るい照明で返って、

 なかに並べられているショーケースと、アクセサリー類の反射で、キラキラしていてまぶしいくらいだ。

 これなら、外観や看板ももっと、派手でいいのではないかな。

 あとで詳しく聴いてみよう。


「どうゆうの探してます」

「ブラックのか、あとは飾りがあって」

「わたしは、少し派手めで、チェーンは細めです」


 ここにきて、少しわかったのは、

 両者ともに、自分のではないらしいことだ。

 ミレイがくすくすっと笑っているのは、

 目的がわかったからなのかもしれない。


 店内は、そんなに広くはないため、

 ヒイロもスズネもゆっくりと、でも、それでいて、思考は忙しく探してまわっている。

 二周も三周しても、すぐには決めきれないらしく、みていた店員が声をかけてくる。


「なにか、お目当てのがありますか」

「そうですね、わたしは、色は派手でもいいんですけど、なにか飾りが特徴のあるネックレスか、それか指輪もいいかな」


 ヒイロは、また別の感じのようだ。


「わたしは、ブラックとかシルバーので、飾りが、しっかりしてて見ためいいのがいい」

「ご自分用ですか、プレゼントですか」

「「プレゼント」」

「かしこまりました」


 わたしも、なにか探したくなってみると、ミレイは自分用なのか、かわいいデザインのをみて周っている。


「ミレイの持ってるのかわいいね」

「そう? でも、仕事中は邪魔になっちゃうから、こういう休みのとき以外は、ネックレスくらいかしら」

「ミレイのアクセサリーは、いつもセンスいいわ」

「ふふ、それはありがとう」


 わたしは、大抵の身の回りのは、自身でつくってしまうため、こういう場所でみるのは、参考にするためか、あとは、センスを磨くためだ。

 ときどき、どうしてものほしいときもあるけれど、ショップ限定だったりアイドルと同じものだったりで、それは、積極的につかえなくて、しまってある。

 いつか、使うのだろうかと考えてみると、実際はほぼ使わないのかもしれない。


「スズネは」

「悩んでます」

「ヒイロ」

「迷う」

「しばらくかかりそうね」



 ミレイがさきほど購入したものを抱えなおしている。


「持ちましょうか?」

「いいえ、平気よ」

「どこか荷物預けられるといいよね」


 ミレイは、荷物をショーケースに当てないようにしながら、入口の少し広くの空間に移動する。

 店内を眺めているようだ。


「こういうところ、ホントいいわよね」

「お店のつくりのこと?」

「それもある。狭くは感じるけど、キレイにショーケースに収まってるのと、飾りつけと、ショップスタッフの感じが、いろんな参考になるわ」

「ミレイは、お店とかみながらインテリアを買うの」

「わたしの好みに合うのが、中心だけど、いい感じのショップなら、参考にしたいわね」

「そっかぁ」


 ミレイの部屋は、広い空間で寝室や壁には推しのグッズがあるけど、そんなに崩れてみえないのは、日頃スタイルをみがいているからなのかもしれない。

 そういうのをみると、若干わたしの空間は、フリルのと色鮮やかなのと、クラフトの材料と、それにアイドルのグッズなため、バランスわるいかな、もう少しインテリアや収納で工夫したほうがいいのかもと、考えをまとめてみる。


「それにしても、なかなか決まらないみたいだわ」

「そうね」


 時間に余裕はあるとはいえ、

 プレゼントってそんなに悩むものだろうか、と考えて、うん、悩むわ、と結論をだした。

 ぐるぐると、店内を歩いて、

 ようやくスズネは、少し変わったデザインのを手にとり、ヒイロは、シンプルでも色がキレイなものを手に持っている。


「お会計は」

「別でお願いします」

「ヒイロのいいね」

「スズネのも、いい感じ」


 なぜだか、両者でほめあっていて、

 キャッキャッしていて、みてると混ざりたいような、混ざりたくないような。


「わたしたちにも、ああいうころ……あったわね」


 ミレイが、お会計の遠くをみながら話すため、わたしは笑ってしまう。


「なにそれ、急に年齢を感じさせないでよ」

「ネネは思わないの」

「若いってこと?」

「ヒイロみたく夢中になったり、時間をわすれて熱中したり」

「ミレイは、ライブいったりしてるじゃん」

「趣味はそう。でも、入りこみかたが狂うほどには、ハマれない。どこかで、冷静なわたしがいる」

「それは、ミレイの元からの性格じゃないの」

「ネネはそう想うの?」


 問いかけに、考えこんでしまう。

 たしかに、このところアイドルのライブにはいけていないし、仕事に熱中しているというわけではない。

 スキルやヒイロ、アマツキのことから離れたときに、わたしがハマっていることはなんだろうか。

 ミレイのいうように、どこか冷たい思考が残っているのだろうか。

 けれど、そういう割にミレイはさきほどもショップで、かなり懸命に話しこんでいた。


「ミレイは、冷めてるんじゃないわよ。極端なだけ」

「そうかしら」

「いつも急に気持ちを高めたわけではなかったんでしょ。朝だって。だから、冷めてたとしても、気持ちの切り替えかたで、また熱を入れるのよ」

「そうね。ネネに対してはいつだって倍増しだし」


 少し納得したような感じにみえるけれど、やはりミレイの眼をみると、どこか少し遠い。



「わたしに対しては、もうずっと前からだからなぁ」


 今度は、わたしが懐かしいような、少し遠い日を想い出してしまう。

 少し話しこんでいると、スズネが隣にきていて、わたしの顔をのぞきこむ。


「どうしました? 買いものしゅーりょ」

「あ、わかった。みつかってよかった」

「えぇ、ヒイロはもう何周もしちゃいましたね」


 少し後ろにいるヒイロは、バックに入れた購入したものを何度もチェックしている。


「ヒイロもみつかってよかった」



 ミレイから順番にお店をでて、

 外にでたところで、ヒイロがふぅ、とため息しながら、話す。


「あの、もうひとつのと迷った」

「あぁ、一度手にしたやつですよね?」

「そうなの。そちらにしようか、眺めて戻したけど、やっぱりこっちでよかったかな」

「ヒイロがあげれば、きっとなんでも喜んでもらえると想うよ」

「スズネ、なんでもじゃ、だめなのよ」

「どうして?」

「仮に簡単に選んでしまったとして、それを身につけてもらっても、それよりいいデザインのがショップでみつけてしまったら、こっちにしてって返してもらえないじゃない」

「う〜ん、悩ましいですね。わたしはじゃって二つめあげちゃいますけどね」

「二つめかぁ、二つめね。やっぱりひとつめのが、なんだか哀しいわ」


 バックに入れた包装された商品をまた眺めている。


「ふふふ」

「え、なに?」

「ヒイロ、なんだか恋してるみたいなプレゼントの選びかただから」


 ピタッと、ヒイロは動きをとめたあと、

 ぶんぶんと首をふる。


「そ、そんなわけないわ、これは、そのお世話になってますっていう」

「はいはい」

「スズネこそ、それ真剣じゃないの」

「ええ、真剣すね」

「え、じゃ」

「ちょっとまぁ、いろいろあるんで、そのためのお礼ですね」

「わ、わたしと同じね!」

「ヒイロのは、愛がこもってますよね」

「だから、お世話になってる方に、日頃のね」

「へぇ、ふ〜ん」

「スズネには、あげないから」

「いいですよ、わたしは別のものもらいますから」

「え、な、なにそれ?」

「ふふふ、ヒイロにはまだ早いかなぁ」


 話しを聴いていた、ミレイとネネは、笑ってしまう。


「まるで、子どもね」

「ええ、いいです。子どもには、子どもなりのアピールがあるんすよ」



 そういうスズネは、どこか楽しそうで、

 少しは、買いもので気が休まったのかもしれない。


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