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悪魔な小悪魔ネネの転生者にアレコレしてもう恋しちゃったじゃん  作者: 十矢


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ヒイロ再出発

 三日過ぎて、アマツキは、だいぶ、体調がよくなってきたようだ。

 初日に食べられなかった、果実もモグモグ食べるようになり、気づけばヒイロと教会の子どもたちと、教会の小さな公園の広場で駆けまわっていた。


「あぁしてみると、ホント子どもね」


 ミレイが、アマツキとヒイロをみて話す。


「でも、ミレイはヒイロのこと、気にいってるよね」

「ネネが相手してくれないからね」

「ひどい。ミレイは、前からスキンシップ過剰だったけど、かわいい子なら、誰でもいいんだ」

「ネネは特別だって」

「いや、ヒイロにいってくれていいから」

「そんなこと、言わなくてもいいじゃん。あんなこと、こんなことしあったえ○い仲でしょ」

「メディに誤解すること言わないで、くれますか」

「なんで、そんなにツンツンしてるの。ツンデレなの?」

「だれが、デレてるの!」

「ネネ」

「なに!」


 呼んでいたのが、メディだった。

 ネネは、ツン対応してしまい恥ずかしくなる。


「め、メディ、えと、なに?」

「アマツキが、もう少しみていけそうなら、再開するかい」

「うん。そうね。ね、シスター」

「アマツキは、やっぱり一緒にいくのね」


 シスターは、少し淋しそう。


「うん。アマツキにも、もっといろんな場所みてほしい」

「はぁ。残念だわ。せっかくあんなこととか、アマツキとしたいと、思っていたのに」

「アマツキに、変なことさせませんよ」

「うふふ。ヒイロでもいいのよ」

「だめです」


 シスターは、ニコっと笑って


「冗談ですよ。わたしはシスター。そんな、子どもたちに、変なこと教えたり、ネネが考えるような、そんなこと、しませんわよ」

「ミレイと同じくらい、怪しいわね」

「ネネ、それは、わたしに失礼よ」

「ミレイの行動をみるかぎり、的確だとおもうわよ」

「ネネ、そんなところ好き」


 ひと悶着、ミレイとネネがいいあっているとそれをアヤネがとめていて、ヒイロとアマツキが、走って戻ってきた。


 ヒイロは、ハッと気づくと、急に歩きだして、メディの前にくると、


「子どもたち、走りまわってるわ」

「ヒイロも楽しそうだったね」

「えと、走るのは好きだけど、つきあいだからね」

「アマツキは、平気なの?」

「少し息きれするけど、お腹もすくし、いいみたい」

「そうだね。顔もよくなったよ、アマツキ」

「ありがとう」

「お昼にして、そのあと出発の準備しよう」

「わかった」



 ネネとミレイ、アヤネが、教会の中央にしゃべりながらつく。


「あ、ねぇ、アマツキやヒイロの服って、持っていっちゃっていいの?」

「いいですよ。元は、アヤネが持ってきたり、寄付されたあと、手直ししたモノですから」

「ありがとう」


 廊下を過ぎて、アマツキの寝室につかっている部屋につくと、


「お昼持ってきますね」


 シスターが、準備をしてくれる。


「あ、手伝うね」


 アヤネとネネも手伝いに向かう。


 アマツキとヒイロがベットに座る。

 ミレイがきいてくる。


「メディは、どの服が好み?」

「そうだね。いまアマツキとヒイロが着ているものと、あとヒイロが、くる前まで着ていたやつもよかったよね」

「あれね。そう」


 ミレイが空き時間で、服を少し集めている。


「この部屋もすっかりみんなの集まり場所になってるね」

「そうね。アマツキもよく話すようになったし」



 三日間、アマツキとヒイロは、一緒で、他の四名は、施設の部屋を借りていたのだけど、朝の準備だけすると、すぐにこの部屋に集まるようになった。


 朝食から、夕食まで、ほぼ一緒にいるため、メディは、


「合宿みたいだね」


 と、言っていた。



 アマツキとヒイロは、施設の天使子どもたちとも仲良くなり、一緒に走りまわっていたためか、くる前よりも、表情が穏やかだ。

 でるときが、寂しいかなとメディは、余計な心配をしてしまう。


「おまたせ!」


 シスターとネネ、それにアヤネが、果実メニューを持ってくる。

 天使の果実は、悪魔な果実とは、少し種類が違っていて、三種類ある。


 魅力な果実

 休息な果実

 当惑の実



 通常メニューで、でてくるのは、休息な果実なのだけど、豪華な果実に、魅力な果実がある。

 また、よく木の実として、さまざまな場所に生息しているのが、当惑の実だ。


「休息な果実のジュースと、果実ザクぎりふんわり包みだね」

「あれ、このバラバラになってる感じなのは、なに?」

「あぁ、それは、ネネが切ったやつね」

「うぐ」

「あぁ」

「あ、味はいいんだからね」

「わかってる」

「いただこうか」


 シスターが、小さく声をこぼす。


「悪魔と天使のキレイな食事空間なんて、ここはきっと、奇跡の空間ね」


 アヤネが、シスターと眼をあわす。


「ねぇ、少しだけお話しいい?」


 メディがうなずく。


「天使たちのクイーンの周囲以外はね、天使たちは、自分たちの成績とスキル争いばかりしているの」

「そうなの」


 シスターもうつむく。


「天使たちは、表ではエネルギー体の回収をせっせとしていても、その天使たちの優しさに、つけこむ輩に、愛想をつかしてしまったのね」

「でも、アヤネ」

「そう、アヤネが教会をつくったのもそうよね」


 アヤネのほうを向くと、シスターと同じようにうつむき、そして、薄く笑っているような、泣いているような表情に見える。


「えぇ、そうよ。天使たち上層の階級争いに、イヤになってね。でも、仕事はしていると、いつの間にか、階級を上げてもらっているの」

「優秀なのね」

「ううん。先輩たちが、かってに墜ちていくの」


 墜ちてく。


 ネネは、ふと、堕落悪魔たちに、追いかけられたことを思い出す。

 あの悪魔たちだって、堕落する理由があるのだろうか。

 天使たちが、堕天使になるように。


「アヤネ、えらいね」

「えらくないよ。わたしは、ギャルだから、テキトーに過ごしているんよ」


 アヤネの以前の姿をみていたネネは、

 アヤネが、ここまでハッチャけるようになったわけを少しわかったような気がする。


 おもわず、アヤネの頭をだきしめる。


「ちょ、ちょっと、ネネどうしたの!?」

「アヤネが、かわいい!」

「ネネわたしにも、やって」

「ミレイは、いいや」

「わたしの扱いざつ!」



 少しの間、アヤネを抱きしめていると、

 アヤネもゆっくりと返してくれて、

 背中の後ろにある羽が、ふるえているような気がした。



 みんなの食事がおわると、

 シスターとネネ、ミレイで、ここにあるキッチンで片付けをはじめる。

 アヤネは、ヒイロとアマツキの持ちモノや服を一緒に、まとめている。


 メディは、棚にあるものを整頓していた。


「アヤネ」

「なに?」

「天使の上層部のなかで、会えそうな天使っている?」

「うーん。わたしの同僚以外だと、上司か、仕事の用だといえば、クイーンの直轄グループくらいなら、会えるかな」

「もし、アヤネがよければ、教会の準備だという理由で、連れていってほしいな」

「うん。いいけど」


 そういいつつ、メディをみると、メディは、窓の遠くを観ていて、

 一瞬アヤネは、悪魔メディナナタリアって、もしかして、と天使の予感めいたものを受けて、そして、そんなわけないよね、と感情を打ち消した。


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