悪魔な図書館の検索召喚
悪魔教会都市の中央図書館は、ビルのなかにある。
城のすぐ近くだ。
データベースからの照会もできるが、詳しく探してみるには、悪魔図書を自分たちでみるのも大切だ。
特に、召喚や血の契約に関しては、持ちだし禁止のものもある。
悪魔のネネと、ミレイ、メディは、ビルのなか一階の受付と絵本コーナーを通りすぎ、二階の魔法図書コーナーに入った。
「ひっろい。魔法図書ってこんなにあるの!」
ミレイがいう。
あまり図書館にはこないらしい。
「えと、探しているのは」
「悪魔召喚、特殊召喚、血の契約それから」
「クラフト、属性付加」
「美容、服飾」
「悪魔超進化」
「子どもたちの遊び」
「ネコ」
「それから」
「え、まだあるの!? 二十五時過ぎても、終わらないよそれ」
「図書館、二十五時間オープンになってるよ」
「それは、たしかに一日居られる場所だけど」
「わかった。とりあえず今回は、召喚と、契約と、服飾と、あと美容ね」
それぞれで、検索端末を使ったり、悪魔司書にきいたりして、探しまわる。
「どう?」
「美容、見つけた」
「クラフトもすぐ見つけたよ」
「召喚、特殊召喚、契約ってどこにあるの?」
「禁書は、別のエリアになるけど、それはまだ禁止じゃないし、もう一回検索してみよう」
「悪魔召喚に、特殊召喚、通常召喚でしょ」
項目が入り組んでいる。
悪魔司書を電子ベルで呼び出す。
「あ、それでしたら、貸し出し禁止エリアなため、こちらの検索端末でどうぞ」
「ありがとうございます」
タブレット型の貸し出し禁止ゾーンの検索端末を受け取る。
「あ、わかった。二階、禁止エリア、三と四番通路。いってみよう」
それぞれで、いくつかの図書を手にもちながら、通路を歩く。
禁止エリア、と書かれたゲートを受付で借りたカードで、タッチして通過する。
「あった。ここね」
悪魔召喚、特殊召喚と書かれた分類の場所に、それはあった。
あとは、血の契約だ。
「血の契約っていれてみて」
これも禁止エリアの五番通路だ。
「これでみつけたね」
禁止エリアは、持ち出せないため、禁止エリア内のカウンターに座り、それぞれ読みはじめる。
一時間くらいは、読んでいた。
「どう? わかった?」
悪魔召喚の項目
召喚の呪文 (声にしなくてもよい)、
必要な情報、悪魔にお願いしたい願いと代償を準備すること。
陣は観て覚えるだけでよい。
級が上がるほどに、代償もおおきくなる関係。
通常主従契約を結ぶが、血の契約があれば、主従にならなくてもよい。
特殊召喚の項目
召喚獣や召喚ドラゴン、ほか精霊など契約を交わした者たちを任意の場所に呼び出すことができる。
必要な情報、契約時の捧げたもの。
契約書、記入時には、生きている間なのか死んだあとも含めるのか、転生時の契約条項も練るとよい。
陣や契約印は必要なとき、不必要なときあるため、その都合を確認。
血の契約の項目
召喚以外に、契約として、悪魔との取り決めをおこないたいときに、交わす契約のこと。
悪魔ノートに、契約内容を確認してから、血とともに、名前と印を押すと契約される。
例えば、魔法をどこまで許すのか、契約者も使えるようにするのか。
「細かいなぁ」
「わたしもよかった読んで。これわからないで、契約すると、メチャクチャになるね」
「ミレイは大丈夫?」
「わたしも確認しておくわ。みせて」
こうして、さらに一時間ほど、探した図書をみて、お互いに見終わったところで、返却場所に戻しておいた。
帰りに司書に、声をかけると、あいさつしてくれた。
悪魔な司書は、ルルファイスという名前らしい。
背が高く、美形悪魔だ。
図書館のあるビルをでる。
「今度、データセンターも観よ。楽しそうだよ」
「悪魔ノートは、データセンターに情報が集まるようになってるからね」
「また、メイドに捕まるかもよ」
「あのメイド、メチャ強いらしい」
「女王、て何の使い手なんだろう」
「現在の悪魔の女王は、霧の女王て呼ばれてるよ」
「そっか、強いのか」
「対戦しないでよ。きっと勝てない。レベチ最強の悪魔だもん」