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悪魔な仕事で活躍統括

 「お付き合いしてください!」


「じゃ、結婚しよ♡」


「結婚!?」


「式は悪魔中央教会がいいかな」


「は、はい!」


「じゃ、ネネ明日から」


「て、そうじゃなーい!!!!」


「違うのか。まぁわたしたち身体だけの関係でもいっか♡」


「それも違ーーーーう!」



 ミレイに、告白の練習を手伝ってもらっているのだが、どうにも予想した展開にならない。


 原因は、ミレイにあるのだとおもう。


「み、み、ミレイさ。あのさ。わたしのこと好き過ぎじゃない? おかしくない?」

「なに、言ってるの。わたし、ネネのこと好きよ。あとメディのことも」

「め、メディのこと好きなんだ。初めてきいたな」

「言ってなかったか」

「そ、そしたら、宿敵(ライバル)だね、わたしたち」

「なに、言ってるの。メディに、同時に愛を分けてもらえばいいじゃない?」

「こ、この悪魔ー! わたしは、一番がいいの!」

「そう。じゃ、わたしはメディに二番をもらうわ」

「それも違ーーーーう!」



 なぜだろう。

 ミレイは、とにかく変だ。


 音楽に影響、それとも、前の彼氏たち、いやいや、とにかく、愛の許容が拡げすぎてて、メディとネネと一緒にずっといようとか、平気で言うんだ。


 きっと、転生しても、またついてくるな。


 ミレイと会って、秘書ってニックネームつけてハグして、手つないで、いつの間にか、ミレイはわたしにラブなのだ。

 他の悪魔な男たちは、一体これまで、このミレイに何かしたのだろうか。


 今度、きいてみよう。


「未来視での通り、メディ統括エリアマネージャーになるね」

「そうだね」

「早いよね、わたしたち悪魔な仕事しだしてから、十年とかなのに、メディもう統括マネージャーだよ」

「あ、わたしも今回から、統括に上がるからね」

「はぁ! え、ミレイもなの」

「そう。メディと組んで相談とかするうち、評価よかったみたい」

「へぇー、そうなんだ。う、置いてかれてるな」

「それでなんだけど」

「うん」

「メディと主従契約結ぶから」

「はぁ!」

「メディを主悪魔にすると、何か未来いいんだよね」

「だ、だ、だったらわたしも」

「わたしも?」

「えーー、いや、でもわたしがなりたいのは、主従じゃなくて、その、恋とかの、ごにょごにょだし」

「そう。じゃさっそくメディに申しこみしなきゃ。」

「まってーー! 置いてかないで」



 仕事終わりのメディをみつけて、引き止める。

 ミレイがすぐに、メディナナタリアとの契約をしようとする。


「あなたに、わたしの初めてを捧げるわ。主従悪魔として、これからは、わたしにエ○いことでも、グ○いことでもなんでも、わたしに言ってくださいませ! ぐちゃぐちゃにしてね♡」


 そしてミレイは上に着ていた服のボタンを外して服を脱ごうとする。


「なんで脱ぐの!」

「契約に、印しが必要でしょ」

「えーと」


 ネネが説得をする。


「少し肌を見せるだけ! あとは悪魔ノートと条件を提示して、契約の陣をつくれば」


 今度はメディに、キスしようとする。


「うー、そんなの手順にない(泣)(泣)」


 泣きそうなネネ。


「あとは身体を(ささ)げれば、いいのかしら♡」

「いい加減にしてーー(泣)(泣)(泣)」


 メディがようやく話しだす。


「え、と、ホントに主従契約でいいの? ミレイはネネとするものだと、想ってたのだけど」

「悪魔の召喚主従契約をすることで、いつでも、貴方から喚ぶことができるし、貴方からの命令もすぐに実行できるわ」

「うん」

「統括にもなったし、貴方は充分に素質も魅力もあるわよ。さぁ」

「わかった。ネネ立ち会いしてね」

「わかったぁ(泣)」


 お互いに悪魔ノートをだして、条件を書き込む。


「悪魔ミレイの名は」


「悪魔メディナナタリアの名に」


「契約を結びいかなる想いも貴方とともにあれ」



 ミレイとメディの額と、腹部に陣が浮かびあがり、音とともに悪魔ノートにも契約の陣が形とられ、契約済みという模様がうかんだ。


「あ、あれ、なんで二か所? 主従契約、悪魔召喚の契約だけじゃないの?」

「あぁ、それと、死後も貴方さまから、いつでも喚ばれます。どうぞお願いします、て描いたわ。」

「えーー! 死ぬときまで、だけじゃなくて、死後契約まで結んだの!?」

「そうよ。これでメディナナタリアさまに、死後にも仕えることを許してもらったわ」

「うそーーーーーー!」


 ネネが叫ぶ。


「さまは、いらないかな。ミレイもいつも通りでいいし。仕事で相談したり、ときどき喚ぶだけだよ」

「これからは誠心誠意、骨がとろけても、エネルギー体になろうとも、どんなご命令でも、こなして魅せるわ。覚悟してね。主悪魔メディナナタリア。とりあえずキスしてくれていいわよ」

「ありがとう。でも、その、ネネがそろそろ」

「この悪魔ーーーー! ミレイーー!」

「なによ」

「か、覚悟しなさーーーーい!」


 脚に巻きつけていた、トロピカルガンをとりだして、レベル百にセットした。


「この、エ○悪魔ぁ!」


 すると、メディがネネの目の前にきて、


「ネネ、少しいい?」

「いまはダメ。ミレイに覚悟を」

「ミレイは、きっとネネの側から離れないよ。だから、大丈夫。ね」

「うう」


 すると、その隙にミレイは翼を拡げて、空中にいくと、ネネの背後に着地する。


「もう、バカね」


 そのまま、ネネの背後から手をまわして、ネネの口に、くちづけをする。



「うぅぅ、あ、んん」



 ネネはトロピカルガンを落としてしまう。

 そのまま三十秒ほど、キスをされ続けるネネ。 



「んん。ん、う、、んん」



 ネネの顔がどんどん赤く染まっていく。

 ようやく離す。


「ぷは。うぅ、え、んん、う、な、なに、するの、よ」

「ふふふっ。もう一回しとく?」


 さらに赤くなるネネ。


「こ、こ、こ、この、この悪魔ばかぁーーーー!」

「やだなぁ。わたしの一番はネネなのに。嫉妬も嬉しいけど、キスしたくなるじゃん。ふふっ。嬉しい」

「ばかぁ、ばか、ばかぁーーーー!」


 さらにネネの後ろから、今度は首元にキスをしようとする。


「もう、いい、から。もういい! わ、わかった! わかったぁ(泣)」

「なんで泣くのよ。かわいいぃ♡」

「やめてーーーーーー!」


 メディがあきれ顔で話す。


「やめてあげて。ミレイ。次からは、ネネの気持ちを聴いてからね」

「はーい、貴方がそういうのなら」

「ふぅ、ふぁ、ふぅ」


 ネネは、深呼吸して、すっかり諦めた感じだ。



「わたし、主従悪魔もできたし、ネネの愛は確認できたし、幸せな悪魔生活ね」

「ミレイ、あなたホント悪魔ね」

「未来がつくのよ」

「未来悪魔、ぜったいにメディは渡さないんだから」

「いつでも、どうぞ。主悪魔の通りに、わたしはいつでも、メディの力になるわ」

「く、わたしも主従に、いや、わ、わたしは」

「ふふふっ」

「わたしはーー(泣)」



 ミレイはメディと主従悪魔になり、ネネはミレイの気持ちを受け取り、ますます混乱していく。


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