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「神様、ありがとうございます。とても満足です」


「うむうむ」



 お礼を言うと、神様は嬉しそうに頷いた。



「たくさんすみません。まだあるのですがいいですか?」


「なんじゃ?このくらいは造作もないことじゃよ」



 忙しいはずの神様の時間を割いていただいている上に、あれもこれもと願ってしまって恐縮していると、神様は本当になんてことないように言ってくれた。私は安心して、最後の望みを告げる。



「私の生活する場所についてですが、差別のない国の小さな村のはずれに家を建てていただくことは可能でしょうか?自給自足をしたいので、小さな畑もつけてくださるとありがたいのですが…」


「13LLDKくらいでよいか?」



 神様の言葉にぎょっとする。もっとささやかな大きさでいいのだ。



「そんなに大きくなくていいです!二階建てで不便のないくらいの広さの…3LDKか4LDKくらいがいいです」


「そうか…欲が無いのう」



 1人で住むのにそんなに大きくても困ると思いながら、続けて希望を言う。



「それから、生活に必要な家電などのものは現代日本風でお願いします」


「ふむふむ…。あちらに電気は無いので魔力で動く仕組みになるが良いかのう」


「はい!かまいません!」



 動くのであれば問題ないし、今の生活から中世ヨーロッパ風の生活に馴染むのは厳しいものがあるので万々歳だ。


 家電はさることながら、お風呂やトイレもかなり重要だと思う。私はウォシュレットは欲しい派だ。



「ではの、この姿見に外観から一つ一つの部屋まで映していくから確認しておくれ」


「はい、わかりました」



 神様は私のことをある程度把握してくれたのか、外観は派手さはなくシンプルな石造りで、内装は木造風であたたかみがあった。家具は木で出来ていて、いわゆるカントリー風でとてもセンスが良いものである。見た感じ家電などもきちんと揃っており、なおかつデザインもレトロで内装にマッチしていた。



「後の細かい部分は自分でこだわるとよいじゃろう」


「ありがとうございます!!」



 私は大満足で神様にお礼を言った。






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