特別編 メリークリスマス
世はクリスマスムード真っ盛り。旅をしたり戦ったりと忙しい彼らに、サンタクロースは来てくれるのだろうか…?
アルス「ねぇユーク、何か欲しいものある?」
ユーク「欲しいもの?どうしたんだ、急に」
アルス「ほら、もうすぐクリスマスだし」
アイリス「あら、もうそんな時期なのね。今年もサンタさん来てくれるかしら?」
ギル「アイリス、まだサンタなんて信じていたのかい?」
アイリス「何を言っているの?サンタさんは実在しているのよ?私の家には毎年来てくれていたわ」
ユーク「サンタさんかぁ、そういえば毎年ギルド長が仮装しt
アルス「ユーク、それ以上はダメ!」
ユーク「ングぅ!?」
サトシ「なになに?クリスマスの話?僕も混ぜてー!」
アイリス「サトシ、あなたはサンタさんに何をお願いするの?」
サトシ「ん〜、僕は特に欲しいものはないかなぁ」
ギル「おや、サトシは案外無欲なんだな」
アルス「そういうギルタリアは何が欲しい?」
ギル「そうだな、俺はそろそろ新しい財布が欲しいかな」
ユーク「結構現実的だな」
アイリス「私はティーセットが欲しいわ」
ギル「去年もそんなのもらっていなかったか?」
アイリス「今年の新作をまだもらっていないもの。毎年新しいものを揃えるのは淑女のたしなみよ?」
ヴァン「女ってのはわからねぇな」
ユーク「あ、ヴァン!ヴァンは何か欲しいものある?」
ヴァン「欲しいもの?そんなもん急に聞かれてもなぁ…あっ、俺ブラシが欲しいな」
ユーク「ブラシ?」
ヴァン「ほら、ウルフ状態の時の毛並みの手入れをしたいからよ」
アルス「でもウルフの時って物持てるの?」
ヴァン「あっ…そういや持てないわ」
ハイム「朝から騒々しいな、なんの話をしているんだ?」
アイリス「あらハイム、遅かったじゃない」
ギル「ハイムは何か欲しいものはないのか?」
ハイム「欲しいものねぇ、ある程度のものなら錬金術で作れるしな。強いて言うなら紅き伝説の石、賢者の石が欲しいかな」
ヴァン「お前そりゃ規模がデカすぎるぜ」
ユーク「みんな色々欲しいものがあるんだなぁ」
アイリス「そういえば、アルスは何が欲しいの?」
アルス「俺は…宮田左利のラストアルバム、結局買えなかったから、それが欲しいかな」
サトシ「なんだ、それなら僕に言ってくれれば…」
ユーク「そうか、サトシは元アイドルだったな」
サトシ「元じゃないよ!今は活動休止中なだけで一応現役だから!」
アルス「サトシはサトシ…さきちゃんはさきちゃんだから…違うから…」
ユーク「あ〜あ、こりゃしばらく立ち直りそうにないな」
サトシ「仕方ない、一曲歌ってあげよう」
僕が小さな頃は この季節になると
毎日そわそわして 眠れなかった
いい子にしていれば 来るんだよって
パパもママも そう言っていた
でも僕は 知っていたんだよ
僕のサンタさんは あなたたちだって
いつもありがとう 本当にありがとう
僕もいつか サンタさんになって
大切な人に 幸せを運んであげたい
そんな日が 来るといいな
きっと 来るといいな
アルス「この声…さきちゃん…」
ユーク「アルス、泣いてる…?」
アルス「う、うるせぇ!」
ユーク「いでっ!殴ることないだろ!?」
ヴァン「へぇ、アイドルだったってのは本当だったんだな」
ギル「あぁ、とてもいい声だ。どこか癒されたような気もするな」
アイリス「ヒーリング効果ってやつかしらね」
サトシ「いやぁ、そんなに褒められると照れちゃうよ」
アルス「ねぇ、雪、雪が降ってきたよ!」
ユーク「本当だ!!」
ギル「そういえばジャーツィでは雪はあまり降らないんだったな」
アイリス「あの二人、まるで子供みたいね」
ヴァン「アイリス、あんたもまだ子供だろ?」
アイリス「失礼ね、私はもう大人よ!」
ヴァン「へぇ、何歳なんだ?」
アイリス「女の子に年齢聞くなんてもっと失礼よ!」
ハイム「俺から見りゃ、全員子供だがな」
アルス「ねぇ、ユーク」
ユーク「なに?」
アルス「結局、ユークが欲しいものだけ聞いてないんだけど」
ユーク「あぁ、欲しいものね。ずっと考えてたんだけど、俺は…」
アルス「うん…」
ユーク「アルス、お前が欲しいよ」
アルス「ゆ、ユーク…」
サトシ「っていう夢を見たんだ」
「「「夢オチ!?!?」」」
ユーク「はぁ…なんだこれ」
「クリスマスだし、なんかスピンオフ的なの書きたいな〜」
なんていう動機です。後悔も反省もしていません。テヘ