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ウエディングの君よ…

作者: 朝馬手紙。

そんな顔は見たことがない

そんな名前は聞いたことがない

「おかえり」と言う人が一人足りない


天使のようなドレスを身にまとって

一歩一歩、さようならさようなら

ゆっくりゆっくり、お元気でお元気で

見上げた空は綺麗だったよ

生きているからまた会えるよ

ダメな親の元で過ごさせてゴメンな

それじゃあ、またな…




あんまり連絡がない

仕事に力がなんか入らない

「どうしてる?」なんて恥ずかしくて言えない


きっと天使の子供を身ごもって

一日一日、もういいかい?もういいかい?

一秒一秒、ま~だだよ、ま~だだよ

見上げた夜空は曇ってたね

死んでないなら、それが一番だ

ダメな大人のせいで辛い思いさせてゴメンな

あんまり無理はするな




今でも時々、家族写真を手に取る夜

きっとこれが最後の集合写真になるだろう

お父さんもお母さんも、初めて白いドレスを見た

お父さんの時代は…厳しかった

出来るなら綺麗だったころに

お母さんにも着てほしかった

そんな願いも知らない君は…

誰かさんの分まで、綺麗だった





天使のようなドレスを身にまとって

一歩一歩、ありがとうありがとう

何度も何度も、誓います誓います

見上げた空は綺麗だったよ

生きていくから、もう泣かないでよ

最高の親の元に産まれてこれて良かった

彼や色んな人に出会えて

出会えて本当に良かった


貴方に出会えてよかった



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