プロローグ ーー世界情勢ーー
戦争の発端は思いもよらぬ頃から始まっていた…。
西の大国アメリカ公国は、A.D.1955~74年に起こったヴェトナム戦争で勝利したのを皮切りに、勢力を広げ南米諸国、カナダを従わずは力ずくでと手中に収め一大勢力〈先進国群〉を名乗り、現有の戦車や航空機などに合わせて、全高7メートルにもなる人型機動兵器《アーマギア(略称AG)》を率いて圧倒的な物量で蹂躙し各国を占領していった。
一方で、ヴェトナム戦争において敗北を喫した、大中華連邦とソヴィエト連合は協力し建て直しとともに中東周辺を飲み込み勢力を広げつつ、アフリカ大陸北部を掌握し東側の大勢力〈発展国群〉として復活を遂げることとなる。
欧州諸国は、これにより東西大国にはさまれた形で争いをさけるため中立組織〈中立国群〉を形成し世界の均衡を一定で保とうとしたが、これが失策となりアメリカ公国の怒りを買い、大西洋を渡り欧州南部へ進攻をする。
それがA.D.197X年後半のことである。
時は過ぎ…。
A.D.198X年初頭…中東近辺にてアメリカ公国とソヴィエト連合が露骨ではないにしろ衝突がしばしば見え始めていたのである…。
その翌々年になると中東近辺にて、二大大国の衝突は互いのAGや現有戦力などの投入により露骨な戦闘を起こすようになりますます激化の一途をたどり、この長く続く戦争はついに、ニホンの頭の上をすっぽりと覆い被さり、発展国群ソヴィエトを支援する大中華連邦を叩かんと橋頭堡を築くため、ハワイより進軍し己が手中に収めようとニホンに進攻し九州より以北はアメリカ公国の手により占領されてしまう。
198X年中ごろ密かに建造した特殊試作機一機とともに残存するAGなど全てを投入し失敗すれば、最期となりえるかもしれない最大の反抗作戦に望みをニホンはかけることにした。
たった一機の試作機の戦闘能力と奮戦する将兵によって方々での戦況は、アメリカ公国をトーキョー近辺にまで押し込むがしかし、何層にも渡る厚い防衛線をトーキョー周辺に構築しており、突破のための度重なる戦闘で試作機を喪失し両軍は、199X年まで一進一退の戦闘が続いていたが、喪失した試作機が残したデーターはこの移ろぐ間にいくつも開花し戦場でAGを次々になぎ払う、全高8メートルの特殊なAIを搭載した有人人型機動兵その名を〈RA〉と呼ばれ、複数の企業が建造しておりそのAI達により、戦場で勇猛果敢に軍勢や迫りくる敵弾、絶え間ない砲火に飛び込み、戦場におもむく将兵たちを支えてきた大きな存在となっていた…。
そして、戦火はシズオカに再び女神と共にやって来た…。
最後までお読みいただきありがとうございます!
当作品の世界状況と出てくる用語の説明となってますが、まるで論文のように硬いかもしれません…。
未だ登場人物がでてませんし次回からあらすじのラインに沿うように作ります!
誤字脱字があるかも知れません
至らないところがあるかも知れません
そのときはご指導、ご指摘お願いします。