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弱者を演じる魔物使い~それでも俺は弱者です~(仮)  作者: かこのいさん
第一章 アーセウス コロモ村編
7/39

ゴブリンの森へ

メタスラと共にスライム狩りをしてレベルが上がった。おっと、メタスラはフルメタルブルースライムの略だ。

いちいち、フルメタルブルースライムなんて言ってられんしな。



ステータス

アキト(12)

LV8

体力24

魔力19

攻力19

防力19


モンスター856/1500

アイテム/装備品360/1000

ガチャポイント165150

ジェル26269834

イベント

ショップ

地図



レベルが8に上がったおかげで、モンスターもSRモンスター1体ぐらいなら召喚できるようになった。ただ、メタスラがいるおかげで、召喚する意味があまりない。しばらくは、メタスラとブルスラで戦っていくか。おっと、ブルスラはブルースライムの略ね。俺は誰に説明してんだ?



「しかし、そろそろここでは上がりにくくなってきたな」


スライムばかりだからかレベルが7になったあたりから、上がらなくなってきた。そろそろ狩場を変えるべきだと思う。


「ゴブリンの森にいってみるか」


ザルテは危険だと言っていたが、召喚されてまもなかった俺でも、5匹倒せたんだ、今更どおってことはない。だが、慢心するつもりもない。自分自身のステータスは低いのだから、油断して後ろからやられるなんてこともあるかもしれない。


「編成は、ブルスラ+99を二体前衛、後衛に俺とメタスラかな」


前衛の二匹が主に狩って、後衛のメタスラが俺を守る。これなら安全に狩れるだろう。ただ、俺自身も戦う可能性があるのも視野にいれておこう。いずれ、自分の武器も持つべきだな…


「いざ、ゴブリンの森へ」



ーーーーーーーーーー



早速ゴブリンの森についたはいいんだが、いきなりゴブリンに囲まれてしまった。数は12。


「なんで、昨日より多いんだよ…」


ザルテが注意していたのはこれか?この森は最近ゴブリンであふれかえっているとでもいうのか?

よく、昨日は5体で済んでいたもんだ…


「ブルスラ2体で大丈夫かな?いや、いけるか」


俺のブルスラはRモンスターとも互角に戦える。ただのゴブリンがいくらいようと敵ではない。それに、最終兵器のメタスラもいる。


「よし、いけ!」


俺の指示でブルスラ達はゴブリン12体へ突撃した。数で圧倒的なはずのゴブリン達がとらえることが出来ず1匹、また1匹と減っていく。素早さも功力に入っているから段違いなのだろう。

やっぱ強いな、ブルスラ+99は…雑魚処理にはもってこいだ。


「よし、このまま…ん?」


ゴブリンの数が5匹となったことでか、剣を持ったゴブリン…ゴブリンソルジャーが3体と、普通のゴブリンとは違い赤黒い色をしたゴブリンが現れた。


「赤黒いのはゴブリンリーダーだな」


まずいな…ゴブリンリーダーはRモンスター下位に分類されるモンスターだ。下位は下位でもRモンスターなのは確かだ。それに、ゴブリンソルジャーが3体…ブルスラ2体だけでは分が悪いな。


「後衛がおろそかになるけどこいつを行かせるしかないか」


メタスラは行きたくて仕方ないのか、ピョンピョンはねて俺にアピールしている。まぁ、行かせるのは確定として、俺は細心の注意をはらわないといけない。だが、俺一人だけだとゴブリン1体だけでも危ない。となると…


「ブルスラ1,2!俺のもとに戻れ!いけ、メタスラ!」


「「「キュイ!!」」」


前衛と後衛を入れ替えればいい。ブルスラ2体が俺の護衛、メタスラがあのゴブリン集団を殲滅すればいい。俺一人よりはブルスラ2体の方がまだ安全だろう。それに、メタスラならあれだけの集団が相手でもスキルを使うまでもなく倒すだろう。


「「ギギィ!」」


「キュ!」


小手調べなのか、ゴブリン2体とソルジャー1体が仕掛けてきた。やっぱり、ゴブリンリーダーがいることで統制がとれているな。でも、メタスラにはそんなの意味ない。


「キュ!」


「ギッッ!!!」


瞬殺…ゴブリン達は何が起きたかわからないようだ。っていうか、俺もわかんなかったぞ。


「キュキュー!」


「ギッ、ギィィー!」


「グゲェ!」


「ギギャッ!」


なんか、楽しそうに狩っているなぁ。あとは全滅するのを待つのみと言いたいところなんだが…


「やっぱりあの集団はおとりか…」


俺の後ろでは、いつも以上に警戒をするブルスラ2体と、真っ黒い普通のゴブリンより大きいモンスターがいた。


「ググギィィー」


「こいつがゴブリンキング…リアルで見るとより凶悪に見えるな」


後ろから現れたのはゴブリンキング。ゴブリンキングはゴブリンリーダーと同じRモンスターに分類されるがRモンスターの中でも上位に位置するモンスターだ。ブルスラ2体でいけるか?


「とにかく今は、メタスラが殲滅し終えるまで耐えることだ。いけ!ブルスラ!」


そう、今は耐えるしかない。メタスラの所も、ゴブリンソルジャーとゴブリンリーダーのみだ。あと、数分もしないで倒せる。この短時間を守り切れるかがカギだ!


「グガァァァーーー!!」


「「キュ!」」


ゴブリンキングとブルスラが同時に突進を開始した。さて、短時間を守れるかなのだが、ゴブリンキングのレベルがマックスの場合はまずい…ゴブリンキングのレベルマックス時のステータスは攻防平均700前後になる。俺のブルスラは2体合わせても600前後、ブルスラが不利になる。レベルがどうなのか確かめるには戦闘の状況で見極めなければいけないが…


「キュキュゥ…」


「キュィ…」


「グガァァァーーーー!!」


やはりブルスラ達が少し不利だ。ブルスラ達はゴブリンキングの突進を見て不利と感じたのかとっさによけたのだが、突進の余波だけで吹っ飛ばされてしまった。だが、致命傷にはなっていないからか、すぐにゴブリンキングに立ち向かっていた。しかしこれだとまずい…


「早く倒せメタスラ…っ!?」


「グルガァァァァーーーーー!!!」


「うっ!?これは!?」


突然ゴブリンキングが森全体に響きそうなほどの声で叫びだした。これはまさか!!


「ギギィ」


「グゲッ」


やはりそうか。これはスキル魔獣の雄たけびだ。このスキルはプレイヤーが扱うモンスターが使う分には、味方モンスターのステータス向上になるだけなのだが、イベントやクエストバトルに出てくるNPCモンスターだとステータス向上だけでなく、増援を呼ぶこともしていた。このスキルはそれと全く同じだ。


「メタスラの方に数体ゴブリンが…」


いくらメタスラが強くても、メタスラがゴブリンを倒し切る前にこっちが先にやられてしまう。何か打開策を考えなくては…


「グギャァァーー!!」


「「キュギ!?」」


「しまっ!?」



ボゴォォォォーーーー!!



目を離したすきに、ゴブリンキングの攻撃により、ブルスラ2体が俺に吹っ飛んできた。


「痛てぇ…」


「「キュィー…」」


ブルスラ達は今の攻撃でやられてしまった。まずい…このままでは本当に俺もやられる。何か打開策は…


「ッ!そうだ!!」


俺はとっさにモンサモを開き、ステータスを確認した。そこには…


「やっぱり…これならいける!」



ステータス

アキト(12)

LV10

体力28

魔力23

攻力23

防力23


モンスター860/1500

アイテム/装備品360/1000

ガチャポイント165203

ジェル26269834

イベント

ショップ

地図



やはり、レベルが上がって魔力が回復している。これなら!


「召喚!ビックブルースライム+99!!」


俺が召喚したのはビックブルースライム+99。こいつもまた、『青銀のスライム迷宮』でメタスラを作った時に余ったモンスターなのだが、強さはブルスラよりも上だ。こいつならゴブリンキングにも互角以上に戦える!



ビックブルースライム+99(R)

LV40(Max)

コスト13

体力300(+400)

魔力50(+0)

功力400(+350)

防力400(+400)

スキル スライムアタック



「ギュイ!」


「ググギィ…」


やはり、野生の勘でわかるのだろうか?このビックブルースライムの方が強いのだと。本来ならゴブリンキングの方がステータスは上だが、このビックブルースライムは、ブルスラ達と同じく限界突破をしている。そのおかげで、ゴブリンキングにも負けない力がある。


「いけ!ビックスライム!」


「ギュィ…」


「グ、グギィィー!!」


なんか突撃する際、不機嫌そうだったな。ああ、名前間違えたからか。だって名前長いし…それより、ゴブリンキングは慌てているな。おっ、ビックブルースライムがスキルを使うようだ。


「ギュイィィーーーー!!」


「グ、グゲッ…!」


ビックブルースライムが輝きだし、突然空高く飛び跳ねた。


「なるほど、スライムアタックはこうなるのか」


唖然としているゴブリンキングめがけて、メテオのごとくスピードで落ちてくるビックブルースライム。

スライムアタックって、こんな激しい攻撃だったのか?

これじゃあ、スライムアタックじゃなくて、メテオアタックの方がいいんじゃないか?Rモンスターでこれなら、SR以上になるとどうなってしまうんだ…

そうこう考えているうちに、決着のようだ。


「グ、グギィィィィーーーーー!!」



チュドオオオオオォォォーーーン!!!



とてつもない衝撃音のあとに残っていたのはビックブルースライムとゴブリンキングの魔石のみだった。



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