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弱者を演じる魔物使い~それでも俺は弱者です~(仮)  作者: かこのいさん
第一章 アーセウス コロモ村編
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レベルを上げよう

翌朝、俺とザルテは、宿屋の前に来ていた。


「なあ、本当についてこないのか?」


「うん、俺はここでしばらく訓練してから王都を目指すよ」


「うーん、なんなら訓練手伝うぞ?」


「なっ!いいよ別に、王都に依頼の報告もあるんだから早く戻った方がいいって」


「だがなぁ…」


「心配してくれるのはうれしいけど大丈夫だよ。近くに俺でも簡単な狩場があるって言ってたじゃないか」


「それもそうなんだが……わかった。じゃあ頑張れよ!」


「うん、ここまで案内ありがとう」


「いいってことよ!王都についたら冒険者組合にな!いつでもまってるから!」


「はいはい」


「じゃあまたな!」


「またね」


再会を約束し、ザルテは王都へと向かっていった。しかし…


「説得するのめんどくさかった~!!」


どんだけ心配性なんだよ!いくら子供だからって心配しすぎ!ったく、一人で行動したいのにザルテに居られても迷惑なだけなのに。


「でも、基本的にはいいやつってことなんだよな」


優しいからあんなに心配できるってことだろう。案内以外にもいろいろ世話になったし。

王都についたら、何か恩返しでもしようか。


「なにはともあれ、一人になれた。さっそく大草原に行くか」


別に、ゴブリンの森でもいいが、他のモンスターも確認しておきたいし、もし、ザルテが戻ってきても不自然がないようにしておきたい。


「確か大草原にはスライムくらいしかいないんだっけ?」


ザルテの話だと大草原にはいてもスライムくらいだそうで、初心者にはもってこいの狩場だそうだ。やっぱり、スライムは弱いモンスターと認識されてるんだなぁ…育てれば結構強いのにな。

とにかく、大草原だ!



ーーーーーーーーーー



大草原についた俺は、さっそくモンスターを探してみた。


「おっ、ミドリスライム発見」


少し離れた所の草陰に緑色のスライムを見つけた。

見る限りだと明らかにモンサモのスライムと一緒である。


「やっぱりモンスターは同じってことか」


となると、この世界には俺が持ってる激レアモンスター達と同じモンスターが存在しているかもしれない。いずれ、あってみたいものだな。まぁ、レベルが上がれば召喚できるんだけど。


「さてさて、まずはあのミドリスライムを倒すか」


ミドリスライムのステータスはブルースライムと同じで、功防20前後。レベルが最大でも90ほどだった。俺のブルースライム+99なら余裕で倒せる。


「ブルースライム召喚っと、いけ!あのスライムに攻撃だ!」


ブルースライム+99を召喚した俺はミドリスライムに向かって攻撃を指示した。

ミドリスライムも気づいたようだが時すでに遅し、すでに猛スピードで接近したブルースライム+99の突進によって、一撃で倒されてしまった。

同じスライムでも差がありすぎだろ…


「よし、次行こうか」


そんなこんなで、ミドリスライムを5体倒したところでレベル上がった。



ステータス

アキト(12)

LV4

体力16

魔力11

攻力11

防力11


モンスター866/1500

アイテム/装備品352/1000

ガチャポイント165133

ジェル26269308

イベント

ショップ

地図



「よし、これであいつが召喚できる」


あいつとは、俺がこの世界に来る前からパートナーモンスターに設定していたモンスターだ。様々なイベントでこいつには助けられてきた。レベルが上がったことで魔力が回復したし召喚するか。


「召喚!フルメタルブルースライム!」


召喚で出てきたのは、青銀色のしたスライムだ。大きさも普通のブルースライムと変わらない。しかし見た目とは違ってとんでもない性能を秘めている。



フルメタルブルースライム(UR)

Lv80(Max)

コスト10

体力1500

魔力500

功力1680

防力2000

スキル青銀の鎧 青銀の槍撃



あいかわらず強いな…なによりすごいのがコストだ。モンサモのモンスターにはNノーマルRレアSRスーパーレアURウルトラレアARアルティメットレアの順にレア度がある。その中でもURとARはコストが高く基本コストは20~40となっている。しかしこのフルメタルブルースライムは基本コストが20~30のURの中で唯一コスト10のモンスターなんだ。もちろん強さも他のURモンスターと引けを取らない。


「こいつの使いやすさは異常だもんな…その分手に入れるのにすごく苦労したけど」


このフルメタルブルースライムを手に入れるのには本当に苦労した。当時、『青銀のスライム迷宮』というイベントがあったのだが、その中のイベントモンスターとして出てきていた。他のモンスターは倒せば手に入ったのだが、このフルメタルブルースライムだけは違った。手に入れるには、ドロップ率1パーセントのアイテム『青銀の大宝玉』を手に居れなければいけないこと。ブルースライムを+99にした状態で稀に進化するメタルブルースライムが必要なことだった。

モンスターを進化させるには『進化の魔石』というものが必要なのだが、イベントによっては~の魔石や宝石といったものが必要になるときがある。だが、その時のイベントでは、素材の他にもブルースライムを進化させなければいけなかった。それもただの進化ではなくイベント限定の進化だ。普通ブルースライムは進化するとビックブルースライムになるのだが、そのイベント期間はブルースライムを+99の状態にして進化させると稀にメタルブルースライムが出来上がるのだ。ただし、稀になので失敗するとビックブルースライム+99となってしまう。

俺がブルースライム+99を持っているのにはこんなわけがあったのだ。とにかく、途方もない作業を繰り返す事で、イベント最終日になんとか完成させることが出来た。あの時の喜びは人生で一番だったかもしれない。


「こいつは俺にとって最高の相棒だ」


「キュキュ!」


「やっぱりそうなくのか…よし!続きも狩るぞ!」


「キュ!」


こうして俺はフルメタルブルースライムと共に大草原でスライム狩りを開始した。





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