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弱者を演じる魔物使い~それでも俺は弱者です~(仮)  作者: アルマ次郎
第三章 アーセウス 冒険者編
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大森林にて

あの後準備をして、ザルテと待ち合わせをしていた場所に向かい、ギルドから支給された移動型モンスターに乗り、はや数時間。あっという間に『太古の大森林』についてしまった。


「あっという間だった…」


「だろぉ?基本は冒険者達がそれぞれのモンスターで各地へ行くんだが、俺やお前みたいにまともなモンスターを持っていない場合はギルドから支給されるってわけだ」


「へえ…」


「よし、いくぞって…こりゃあ、すでに戦場だな…」


「うん…」


ザルテの言う通りすでに、この『太古の大森林』の入り口付近では、モンスターと冒険者の戦いが始まっていた。

かつて、『太古の大森林』に始めて来たときも冒険者達が戦っていたが、コテンパンにやられていた。しかし、今回はさすがA級以上ということだからか、あのオーク軍団とも互角以上に戦えてる。それに…


「おっ!あそこにサトルがいるぜ!」


「そうだね」


まさに戦場の最前線で、サトルとあのお姫様が戦っていた。その後ろには、前に俺が偶然出会ってしまった『アーセウス』の軍もいる。まずいな…あの中には、あの隊長さんやエルバもいるはずだ。特にエルバにはいろいろ嘘もついていたから、合わせるのが大変そうだ。ここは隙を見て…


「俺らも行くぞ」


「分かった」


なにかザルテの気を引くものは…おっ!


「ザルテ!横!」


「分かってる!おらぁ!」


突如ザルテの横に2匹のオークが現れた。だが、ザルテは俺に言われる前には気づいていたらしく、素早く対応。オークと剣を交え始めた。


「アキ!ここは危ない!いったん離れてろ!」


「うん!わかった!」


よし、ザルテが戦闘に入った。今のうちに森の中へ行こう。それにしてもザルテのステータスはどうなってんだ?オーク二体を相手にあの余裕さ、本当にA級冒険者なんだな…おっと、移動移動。


「悪い…あとでこってり怒られるから…」


周りの冒険者やザルテの目を誤魔化してなんとか俺は森の中へと侵入するのだった。




ーーーーーーーーーー




「ふう…終わったぜアキ…ってアキ?」


目の前に現れたオークを倒した俺は、アキを探すがどこにもいない。


「どこ行った?確かに離れてろとは言ったが…」


「ザルテさん!」


「おっ、サトル。なんで最前線から戻ってきた?」


こっちにもちらほらモンスターがいるが、前線のほうが立て込んでいたはずだ。戻ってきて大丈夫なのか?


「ザルテさんの姿が見えたので…それにだいぶ前線のモンスターは倒しましたから、あとは軍の人達に任せます」


「確かに、だいぶ倒されてるな…ん?」


「ザルテさんお久しぶりです」


「おお、シュリア姫!ご無沙汰だな」


「はい、最近は色々と忙しいもので…」


サトルの後ろからシュリア姫が現れた。

相変わらず美しいなぁ…これであと数年したら俺でも惚れちまうかも。


「だろうなぁ、お疲れ様だ。それよりサトル」


「なんですか?」


「アキ見てないか?」


「えっ?アキが来てるんですか?」


サトルの奴が意外そうな顔で俺を見る。まあ、普通は来させないだろうしな。


「ああ、実力者の戦闘を見せようと思ってな。近くにいると思うんだが…」


「見てないですね…」


「アキって、いつもサトルが言っていた人ですか?」


「ああ、俺達と同じ歳でモンスターを召喚できる奴だよ。ただ、ちょっと弱いけど…」


「はははっ!盛大にめちゃくちゃ弱いって言ってやればいいんだよ!」


「そんな!悪いですって…」


「いいんだいいんだ!その方がアキもやる気が出るはずだ。それにしてもどこ行ったんだ?あいつは…」


「確かにどこにも見当たらないのは不自然ですね…まさか!すでに森の中に!?」


「いやいや、さすがにあいつもそんな無謀なことを………するかも…」


今日のあいつはみょーに燃えていたし、そんなこともしでかしかねない…やばい…


「やばいんじゃないですか!?その人強くはないんですよね!?このままじゃあ…」


「くそっ!急いで森へ行くぞ!」


「はい!隊長!俺達先に森へ行きます!」


「ああ!ここは任せろ!」


「行こう!」


アキの奴、何やってんだ!まだ実力もないってのに勝手なことをして!待ってろよ、すぐ行くから!

サトルとシュリア姫、そして俺は、なしくずし的に、アキを探すため『太古の大森林』へと入っていくのだった。

本来はこの森で何が起きてるかの調査だったはずなのに、なんでこうなった?




ーーーーーーーーーー




「ええっと…確かこの辺だったはず…」


『太古の大森林』へと入った俺は、出来るだけモンスターに遭遇しない場所を通るようにしていた。この半年で『太古の大森林』については熟知していたし、まだこの地を出てそんなに時もたってない。モンスターに遭遇しずらい場所くらいすぐにわかる。


「ああ、ここだ」


俺は、一度休憩をとるためとピュアを出すためにある場所へと向かっていた。そしてたった今たどり着いた。


「久しぶりだなぁ…この『魔除けの大木地』に来るのも」


『魔除けの大木地』ここは、大きな木が密集してる中で、『太古の大森林』の中心にある神樹『ユグドラ』の次に大きい木がある場所だ。この辺りにはこの地で二番目に大きい『魔除けの大木』が一本立っているだけで、その周りは少しだけぽっかりと穴が開いているように何もない。だが、どういうわけかこの木の近くにはモンスターが寄ってこず、いつも俺が修行の際に休憩場所として使っていたのだ。


「とりあえず、ここで休憩がてらピュアを召喚するかな」


ギルドで依頼を受けてからすぐに準備をしてこの地まで来たため、まだピュアに事情を話していない。なのでいったんここでピュアを召喚して色々と話し合おうと思う。まずはあの木の傍まで行くか…


「よし、着い…た?」


大木の傍まで来た俺は唖然としてしまった。


「スー、スー…」


「お、女の子…?」


大木の下で熊の人形らしきものを抱えた青髪の女の子が寝ていたからである。


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