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経験値の美味さ

「空ってのは気持ちいいもんなんだな」


まんまと空を飛ぶことで、オーク達を撒くことが出来た俺達は『太古の大森林』の上を飛んでいた。スカイダイビングとかやったことのない俺からすれば、空を飛ぶのは初めての経験なのだが、不思議と怖くはない。


「よし、とりあえずあの辺で降りてくれ」


「グルゥ」


俺は森の入り口付近から少し離れた所に降りるようアースドラゴンに命じた。このまま、あの大きい木の場所まで行ってもいいが、奥へ行くほど強力なモンスターが出てくるかもしれないので、とりあえず今はオーク達を撒ける距離の所に降りてもらうことにした。


「よし、モンスターもいない。オークもおってくる気配はない。とりあえずは一安心か」


「グルル」


アースドラゴンと共に『太古の大森林』へと降り立った俺は、周囲の警戒をしてモンスターがいないことを確認すると、アースドラゴンへもたれ掛かりながら、一休みすることにした。


「とりあえず、アースドラゴンは魔力が回復するまではいてもらおう」


実は一度モンスターを召喚すると魔力は減るが、そのままモンスターが出ていても魔力が減ることはない。むしろ、10分に1魔力が回復するので時間をかければ最強の軍隊を召喚できるのだ。ただ、俺は目立ちたくないので基本は少数精鋭で戦う。現段階でも、いつ誰が来るかわからないので、魔力が回復次第メタスラと入れかえようと思っている。


「だけど、この森は危険だからなぁ…戦力の出し惜しみはしていられないかな」


目立ちたくもないが、戦力の出し惜しみもできない。なら、コロモ村で手に入れていたローブを被ることにしよう。ローブについているフードを被れば俺の顔が見えずらくなる。買っといて正解だったな。



ーーーーーーーーーー



魔力が回復した。待っている間は意外とモンスターが来なかった。アースドラゴンが意外とモンスターの牽制になっていたのかもしれない。


「よし、サモン!フルメタルブルースライム!」


「キュッキュー!」


「グルグル」


本来ならアースドラゴンは戻すべきだが、フードを被ってればたぶん大丈夫なはずだ。このままこの二体でモンスターを倒していこう。


「ブヒブヒ」


「フガフガ」


早速この2体にも恐れない、2体のモンスターが…というよりオークジェネラルじゃん。


「いきなりSRモンスターが2体…さすが、『太古の大森林』ってとこか」


さっきのオーク部隊とは別の個体のようだが、やはりここのモンスターは強力のようだ。


「よし、アースドラゴンは待機。メタスラ、あの2体を倒せ」


「グル」


「キュイ!」


あの2体は確かに強力だが、メタスラ1体でも十分倒せる。さすがにアースドラゴンは、きついので待機だ。

ドラゴンよりスライムの方が強いってなんかシュールな光景だな。


「キュ―!」


「ブブゥ!」


「ブガァ!」


ん?何やらオークジェネラルが怒っているような…まさか、ドラゴンじゃなくてスライムが相手で舐められてるとでも思っているのか?


「キュイッ!」


「ブッ、ブガァ!?」


「ブギィ!?」


メタスラが思ったより速くぶつかってきたのでオークジェネラル達は驚いているようだ。やっぱ舐められてたのか。ただ、さすがにSRモンスターだけあってなんとか対応している。でも、メタスラはまだ本気じゃないようだ。徐々にスピードを上げている。


「ブッ!?ブギィ…」


「ブゥ!」


ついに、オークジェネラルの1体が倒れた。もう1体は焦ってやられた方を見ようとするが、その隙にメタスラに叩き潰された。


「ブ、ブゴォ…」


あっという間に終わったな。これならさっきのオーク部隊も倒せたんじゃ…?まあいいや、おかげでレベルが一気に3上がった。



ステータス

アキト(12)

LV15

体力36

魔力31

攻力31

防力31


モンスター863/1500

アイテム/装備品366/1000

ガチャポイント165360

ジェル26269834

イベント

ショップ

地図



魔力も回復したし、これならわざわざ目立つアースドラゴンを召喚していなくてもいい。俺のスライム軍団と交換だ。


「それにしても、やっぱり難易度が高い分レベルの上がりが速いな」


アースドラゴンを戻し、ビックブルスラとブルスラ達を召喚した俺は、ここの経験値の美味さに感嘆していた。


「ここで、数か月も修行なんてしたらとんでもないことになるな…」


数カ月後の自分を想像して、ますます力を隠さなければと俺は思いながらスライム達と次の獲物を探すのだった。



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