ふみ子と高校
実話を元にしたエッセイです。
ふみ子は戦時中に生まれた。
高校を目指す女性が少なかった時代に、ふみ子は高校を目指していた。
ふみ子はとても優秀でいつもクラス上位だった。
だが、なぜか首席ではなかった。
それでも、ふみ子は仕事として食事作りを頑張り、
働いたお金を日本をほぼ1周するため使っていた。
老後は、節約して暮らしていた。
娘も孫もできたが、ふみ子は娘たちから嫌われていた。
ふみ子の幼いころの娘への仕打ちが原因であったから、ある意味では自業自得かもしれない。それでも孫である私はふみ子のことを心配していた。
私はふみ子に助けられてばかりだ。経済面、心理的な支え、調理の仕方…色々なことをふみ子に教えられた。
私は、過干渉な母と無関心な父親に苛立つことも結構あった。
ふみ子は、同じ話を繰り返してしまう癖がある。太った?みたいな失礼な言い方もする。でも私のことを両親以上に確かに心配してくれている。それを感じられるからこそ、私はふみ子のそばにいたい。
ふみ子はペースメーカーをしていて、80代以上。あまり長くないことは覚悟している。ふみ子が亡くなったらしばらく泣いて過ごすだろう。立ち直れないかもしれない。それでも、ふみ子の最期はキチンと見届けたい。それが私の役目なのかもしれない。




