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僕がしていたトレーニング

作者: きつねあるき

 高校時代は、体育の授業や部活等でそれなりに体を動かしていたと思います。


 しかし、社会人になってからは自ら運動しようとしない限り、なかなか体を動かす事はないでしょう。


 学校を卒業してから運動するには、地元か勤務先近くにあるGYMやプールに通うのも一つの手段でしょう。


 しかしながら、GYMやプールに通うと月会費等が発生します。


 自分自身でトレーニングを行うと、費用は(おさ)えられますが、続かない事もあるでしょう。


 一方、本格的に(きた)えている人は、自宅にトレーニングルームがあったりします。


 そういう方は、GYMと自主練習を併用しているのかも知れません。


 トレーニング方法は各種ありますが、僕が30歳から始めた運動を記述したいと思います。


 僕は、30歳の時に都内から都市部近郊に引っ越したのです。


 家賃を抑える為に、最寄り駅から徒歩20分以上かかる所に新居を構えたのですが、その地域はとにかく坂が多いのです。


 その上、駅に向かう坂は勾配(こうばい)がキツいのです。


 僕は、都内から重量感のあるママチャリを持ってきたのですが、坂道の多い地域では思うように走れませんでした。


 何せ、自転車を持ち上げるだけでも重いのですから。


 最初は、助走さえつければ登り切れると考えていましたが、失速してしまうとどうにもなりませんでした。


 駅に向かう坂道は、距離にして約300mになりますが、登り切る前に自転車を降りてしまう人がほとんどでした。


 僕は、果敢(かかん)にも駅に向かう坂に挑戦したものの、途中で失速して押して歩くという日々が続いたのです。


 競輪選手でも、ラストスパートは1分が限界なんて話を聞いた事がありますが、とにかく息が上がってしまうのです。


 そこで、自転車での坂道の登り方をいろいろと研究しました。


 しばらくして、理屈は分かってきたのですが、脚力はおろか腕の力が不足している事に気が付いたのです。


 そこからは、休日の度に自転車で坂を登る日々が続きました。


 あちこちが筋肉痛になりましたが、1年後に努力の甲斐(かい)があって、やっと長い坂を登れるようになったのです。


 そんな時、僕の自転車が盗難に()ったのです。


 次に買った自転車は、以前より軽量だった為、苦労していた坂道を難なく登る事が出来たのです


 どうやら、最初からかなりの負荷をかけて走っていたのが、急坂を登れない原因だったのです。


 それが功を奏したのか、僕の足腰は思った以上に鍛えられていたのです。


 但し、体型も変わっちゃいましたけどね。

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― 新着の感想 ―
これが日本人として初めて ツール・ド・フランス総合優勝を成す伝説のヒルクライマーの始まりであった
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