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タイトル決めに悶々

 小説のタイトルを決めるのは難しいです。


 いきなり何ですか。そりゃそうですよ。作品の顔です。これを見て読むかどうか、いや、表紙をめくるかを判断するんです。命そのものです。


 ピタッとはまっているタイトルを目にしたとき、読み終わってそういう意味だったのかと遅まきながら知ったとき、どちらもゾクゾクッと震えます。やはり天才やなあと。


 ウェブ小説には紙の書籍とはまた違う、いろいろと独自の作法があります。

 郷に入っては郷に従え、です。創作論、読みまくりました。数々お世話になりました。


 しかし、ことタイトルに関しては、諸説入り乱れていて、結局どうするのが正解か分かりませんでした。読みあさるほどに混乱してきます。いつまでたっても環状道路から抜け出せない初心者マークの車のよう。




 ちなみに、私はよう分からんタイトルを目にすれば、誘蛾灯(ゆうがとう)に引き寄せられる虫のごとくなります。素直に書き手の思惑どおりになっちゃいます。純真無垢(むく)なのです。えっ?


 本当は、そんなインパクトのあるタイトルにしたかったのですけど、今の趨勢(すうせい)はそうではない。でも最近はまた以前と変わっているような気もします。原点回帰でしょうか。

 言い忘れましたが、タイトルの件は主として小説家になろうでの話です。


 とにかく、できるだけ短いタイトルで勝負したかったのですが、小心者としてはおっかなくて(これ、方言?)ちょいと長めのメインタイトルに加えてサブタイトルでがんじがらめに補強しちゃいました。

 だって、メインタイトルだけだと間違いなく誤解されそうだから。


 それにしても、今思えばこりゃパッとしないタイトルだねえ。

 本の虫を引き寄せるどころか、忌避剤を散布して遠ざけている。どうして、これに固執したのかなあ。




 世の中にはあらゆることに疑問を持ち調べてくださる方がいるのです。そういう方々を私は常々尊敬しています。

 当然ウェブ小説のタイトル長についての調査もあります。こういう探求者の皆さまに足を向けて眠れません。


 で、私の連載タイトルの長さは、まさにその平均値とほぼ同じでした。

 安心しました。


 いや、いや、そうじゃないでしょ。つまり、大多数と同じということだよね。個性ないよね。埋没しているよね。


 はあ、そうでした。

 今さらだけど、やはりメインタイトルのみで勝負すべきだったかなあ。悶々(もんもん)

 でもそうする勇気、冒険心は微塵(みじん)もなかったのです。ここぞという場面で後ずさりして勝負から逃げる(たち)なのでした。


 実を言えば、タイトルの長さは、何てことはない、いずれ転載しようと考えていたカクヨムのタイトル長さ制限に合わせただけでした。


 いずれにしても今となっては、事象の分岐点は分からず、その効用も検証するのは不可能。

 どっちにしても、大前提として非テンプレである以上、大差なしということでしょうけれど。




 とにかく、自分ではお気に入りの直感タイトルをメインに据え、気弱な心は展開を明らかにしたサブタイトルで補足して心の安寧(あんねい)を得る。


 あとから知りました。いろいろな読者がいることを。


 最初に展開が分かると安心するじゃん、とばかりにネタバレはさほど気にしない派と、先が少しでも見えたらつまらんじゃん、間違えてネタバレを目にしようものなら、その映画は絶対に映画館では見ない派です。


 ウェブ小説の読者はどちらが多いのでしょうか。

 一般的には圧倒的に前者と言われていますけれど、疑念を覚えるこのごろでした。 (ゆかり)


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