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コロロの森のフィアフィアスー ~子エルフちゃんは容赦なし~  作者: ヒコマキ
第2章 ダンジョンの化け物たち

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MISSION:44 機種変更

 ひと段落着いたけどどうしますかねー。王都に戻ってワワンパァダンジョンに行きたいってのもあるし、ここで祭りを楽しんでもいい気がするし。ラーハルト辺境伯の視察とかは終わってるのかな?

 お昼ご飯を食べながらみんなで相談。まあご飯と言っても僕はフーちゃんの魔力、ワワンパァは魔石です。


「お肉祭り、お肉食べるする!」

「ウチら用にも残しとるじゃろうに」

「今も肉ぅ食うちょるじゃろうに」


 ワワンパァとダズ爺のツッコミが入る。


「これ、これする。あれ、あれする」

≪要するにお肉食べたいということだね≫

「それー」


 ドラゴン肉と昼食の肉は違うから問題ないそうです。

 ただ、祭りの開催とは言ってたけど、お肉祭りってことじゃない気もするんだけども。お肉に魅せられたフーちゃんの意見で、僕らは数日残ることにした。

 辺境伯の用事も後数日で調整が終わるってことなんで、一緒にリドゥリーまで行ってから王都へ帰還ってことになるね。


 帰りは海岸沿いに飛ぶ必要はないから、テァナ湖の街を覗いてみるのもイイかもしんない。そんなことを言ったら、ダズ爺と辺境伯の連名で記した書簡を届けてもらう予定だったと言われた。宛先はテァナ湖の街を治めてる男爵と王様だね。

 王様のほうにはちょくちょく連絡を入れてるから、確認用の書類になると思うけど。


「スマンが頼むぞい!」

「分かるしたー」

「最近は野菜も取られるようになったのですなあ。いことですぞ姉上」

「ガンバル、する、してる。お野菜大事、理解するした」


 嫌いなものは最後にするフーちゃん。時間を掛けてでも、お野菜を消費している。良いことだ。

 僕らの用事は終わったので、コロコロパーティのことを話してもらおう。


≪ねえ、ダズ爺に聞きたいことが冒険者ギルドで発覚したんだけど!≫

「ほうよー、コロコロ様とパーティ組んどったってホンマなん?」

「なんじゃ、聞いたんか。まあ、そりゃあ事実じゃのぉ」

「おー、ばっちゃま、同じ、強い? ダズ爺」


 若いころはの、だってさ。さすがに年を取ったので今は貧弱らしいよ。そうは見えないけどねえ。肉がギュムッてつまった感じの身体してんだもん。


「おう、ほうじゃほうじゃ、そのことにも関係するんじゃがポーよ、フィギュア用素材のレシピをくれ。数日中にゃあ動けるじゃろうしのお!」

≪紙とインクと刷毛があればすぐにでも≫

()えこと思い付いたんじゃ」


 そう言うダズ爺から聞いたのは、コロコロパーティの出会いから解散までのジオラマキットを、定期的に販売するっていうものだった。

 週間コロコロスーかあ。初回はお安いヤツ。初回特別号価格980銀貨的な。お金の価値は知らないから、銀貨980枚が高いか安いかはワカラナイ。


「ワシぁまだ生きちょるけえ、たまにゃあ会いに来いっちゅうメッセージじゃわぃ」


 ガッハッハって笑ってるけど、たぶん歴史的にも大事なものになるんじゃなかろうか? だって本人が作るんだもの。


≪知られざるコロコロパーティの活動が今ここに! みたいなアオリ文句でバカ売れしそうな予感≫

「ほぉ、そりゃあ()え案じゃの。ワシの名前も出すか。ヌッフッフ、儲かる未来しか見えんのぉっ!」

「王、睾丸殴打、するした、聞くした。ばっちゃま」

「え? 王様の睾丸を叩いたんか? フーちゃんのお婆ちゃん」

「第1弾はそれじゃな! まさに出会いの瞬間じゃぞ!」


 先々王絡みなので、さすがにこのシーンは現王に許可をもらう必要を感じたらしく、ダズ爺は報告書とは別に手紙を追加するみたい。当時はまだ王様じゃなかったそうだけど、それでも王族は王族だしね。


「ワシらの時代は終わっとるんじゃ。今の時代はお主らが伝説を作れ」


 ニヤリと笑って出ていくダズ爺。カッコイイこと言っちゃって。でもすぐ帰って来た。


「紙とインクじゃ。レシピをくれぃ」

「翁よ、まだダンジョンのことが終わっておらんぞ」

「わ、分かっとるわい」


 微笑まし気に見守っていた辺境伯に、仕事が残ってると言われてとても残念そうな表情をしてるなあ。まあ数日で終わるってことなんだから、頑張ってくれぃ。


 僕は素材のレシピをプリントするために、紙のサイズに合わせて板状になる。凸版印刷だね。レシピを僕に書き込んで、インクを刷毛で塗ってもらう。紙の上にダイブして完成です。

 身体に付いたインクは分解して、元のマンゴープリン色に戻ったよ。


≪冒険者ギルドのナターリャさんも、フィギュアにどっぷりハマりそうだから早めに作ってあげてね。プププ≫


 サムズアップで答えるダズ爺。ヤレヤレ顔の伯。ダズ爺が濃いので、ラーハルト辺境伯はフーちゃんの幼馴染っていう強いエピソード持ってるのに、とーっても印象が薄いんですぅ。


 なんかカワイソウ。


 いや、カワイソウなことは1個もないんだけどさ、薄いのよ。影が。きっとサポートタイプなんだ。縁の下の力持ちだよ。

 うーん、暇になるとヒドイこと考えだしちゃったな。


≪やることなくなったし観光でもする?≫

「ダンジョン行くするー」

「アーさんとこ?」

「うん。ドラゴン、乗る、したいある」

≪あ、それは僕もしてみたい!≫

「おー、()えねえ」

「行ってくるする~」


 ひょっとしてお祭りまで暇なんじゃないだろうか……。

 結論。

 暇でした。そしてレッドドラゴンのフラム氏の身体は、溶岩でアチアチなので乗れませんでした。無念。


 祭りまで5日ほど掛かるということだったので、その間はダンジョン育成のために入り浸ってた僕たち。基本的には前と同じ感じのマップで、罠を減らしたり魔物の強さを落とした。


 溶岩部屋以外の中ボス部屋は第1ステージの入り口に少し近付けて、ステージに昇格。資源を取りやすくする。


 昆虫ベースだった森林ステージの樹木になる木の実は、この辺りで取れない物なんかをチョイス。メインの魔物はゴブリンやオークとかに変更。


 猿部屋はコボルトやマッスルバブーンっていうヒヒにして、ステージの山岳は鉱石が取れるように変更。


 フラムブチョーの溶岩ステージは、チョット特殊だ。ここは異空間じゃなく、チヒ山を利用してたステージってことになるよ。チヒ山の噴火を抑える必要があるので、溶岩地帯のままで難易度をさらに激上げする。


 そしてこのステージの奥にコアルームを接続した。中ボスの魔石を使って入る仕掛けを、やめるための処置だ。ゆくゆくは溶岩ステージに繋がる通路の先に、迷宮の階層を増やしていく予定。

 荒らされないほうがいい場所だからね。


 ダンジョン入り口にほど近い場所に、コアールームへのショートカット部屋を設置。運営が出入りしやすくする。もちろん魔力を登録して関係者以外立ち入り禁止になっているのだ。


「ウチのダンジョンコアが2個になったけえか、アッチもコッチもDPが貯まりやすうなっとるみたいじゃね」

「おー、いことー!」

「なー。じゃけえ本体がドールのパワーアップさせよるで! 向こうに帰ったら新型機に変更じゃ」


 機種変するみたい。新しいドールを作ってるんだってー。ダンジョンに取り込んでるので、いちから作る必要もなくカスタマイズ可能なんだそうだ。ただDP消費はエグイらしい。


 でもドラゴン戦でパワー不足を感じたそうで、大型の魔物にも対応するため、ジェットパックに2本のキャノン砲を付けるようだ。ランドセルで言うと、かぶせる蓋の部分だね。横には翼が付いてるし。


 発射する時は接続してるモニターアーム的なアームを伸ばして、腰の辺りに引っ張り出して使うみたい。

 肩じゃなかったかあ。まあ、肩から発射するのは照準が付けづらいか。


 ちなみにアーさんはダズ爺たちと話し合うために街に出掛けてたんだけど、やっと帰って来た。


「只今戻りました」

「おかえりー」≪アーさんおかえりー≫

「どうじゃった?」

「ええ、方針は変わりませんでしたよ」


 ってことは、これからやることはチヒとテァナの間に、ダンジョン街道を作ることだね。先だってテァナの領主に書簡は届けてたので、返事を待ってたんだー。

 向こうも乗り気だったみたいで、さっそく繋げようってことになった。


 これはどういうことになるのかというと──フィギュアの文化に犯される街が増えるということなのである!


 やったね! フーちゃん、ワワンパァ、大人気間違いなしだよ!

 フッフッフ、エルフと萌えドワーフにスライムが混じると、ろくでもないことが起きるのだー。わぁい!


 まあ、コッチにはダズ爺がいるから、コロコロ人気が出ちゃうかもだけど。だって魔乳だもん。魔乳は手ごわいぞ……。

 フーちゃんとワワンパァの萌が、魔乳のコロコロさんを上回れるかなあ?

次回≪MISSION:45 帰還≫に、ヘッドオン!

※魔乳VS萌え

ムリダナ(・×・)

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