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コロロの森のフィアフィアスー ~子エルフちゃんは容赦なし~  作者: ヒコマキ
第2章 ダンジョンの化け物たち

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MISSION:36 モンスターハウス

 しばらく探索してみたけど、結局別の道は見つからなかった。ボス部屋ってより女王部屋ってことだったのかな? 同族を生み出すところというか。


 そんな訳なので、また分岐点まで戻ってダイスロール。今回進む道は3か所になったので、6面ダイスになって結果を2で割る。


≪ダララララララララ~ジャン! 4!≫

「じゃあ、2番行くする~」

「フーちゃんは抑えてぇよ。魔力もまだ回復しちょらんのじゃろ?」

「まかちょけぇ!」


 やらかしそうである。

 そして僕たちが見たものとは……。


≪おのれダンジョンマスター、許せんンヌゥッ!!≫

「意地悪じゃあっ!」

「〇《まる》?」


 扉を抜けて入った先には、さらに豪華そうな扉。しかもギミック付き。丸い穴が3個開いている。その穴の大きさが、さっき手に入れたフォートレスちゃんの魔石とピッタシ。


 なんとピッタシなんです! 許せんっ! 奪うというのかっ!!


≪腹立たしいことこの上ないけど、ここは後回しにするしかなさそうだね≫

「おかげ、魔力、回復するかも、ある~」

「ウーン……この仕掛け、上手いこと考えちょるわ」


 ワワンパァのダンジョンでも採用することにしたっぽい。ここのダンジョンのままじゃイジワルな仕掛けなので、入手した魔石を使うんじゃなくギミック用のアイテムを作ることにしたみたい。


「学び、いことー」


 ダンジョンの迷路なんかも、ここのをコピーしちゃえば早く作れるとかなんとか、フーちゃんとキャッキャしてるワワンパァ。そんな中、僕はというとチョット気になることができたのでお試し中。


 扉壊しちゃうイジワルスライム参上っ。イジワル返ししてやる。現にジワジワとギミック扉を分解できてるんだよねえ。


「ストーーープ! ポーちゃん、ダメじゃ!」

≪ダ、ダメ?≫

「その方法、失敗する、ある」

「あ、フーちゃんもやったことあるんね……」


 ダンマスであるワワンパァの話を聞くと、ダンジョンの扉は異空間同士を繋いでる場合があるので、破壊すると進めなくなるらしい。

 ダンマスが生き残ってたら修理するそうだけど、コアルームに行きたい僕らがやっちゃうと、修理待ちになるよって注意された。


 小部屋なんかは普通の扉だけど、新しいルートとか別ステージとか、そういった所に置いてある扉は大事な物なんだってさ。


≪ショートカットは無理ってことかあ≫

「ボス、逃す、もったいないある。全部やる、するー」

≪それもそうだね≫

「ボスもあと2体じゃし順番に行こうやぁ」

≪それでは1番のルートをご案内いたしまぁ~す≫


 今日中に終わるかなーとか思ってたけど、考えが甘かったなー。さすがに1日じゃダンジョン攻略は無理だね。今日は1番のとこを終わらせたら終了かな。


「入るするー」


 例によって気軽にINするフーちゃん。さっきの流れで行くと、ここは中ボス部屋のはずなんだよ?

 中には足場の付いた石柱が立ち並んでる。そこでキャッキャと遊んでる3匹のサルが見えた。たぶんサル。ゴリラくらいのサイズに見えるけど顔はサルっぽいよ。


 ワワンパァの解説によると、この魔物の名前はクレイジーモンキー。狂ったように叫ぶのと、なにがなんでも絶対殺すマン的な行動を取るので、そんな名前が付いてるそうだ。弱点はトラップ。


 僕らに気付くと、解説通り狂ったように叫びながら襲い掛かって来た。散布中の拡散粒子爆雷の中に。


「……終わる、した」

「なんか可哀想になってしもうたんじゃけど」

≪確かに。でもまあ楽に魔石を獲得した≫


 そして前回と同じように、壁のギミックが発動。宝箱が出現。当然、罠付きだろうねえ。覆いかぶさって宝箱を開ける。

 するとどうでしょう! 部屋に響き渡るアラームッ。天井や壁に、無数の穴が開いて、そこから魔物が躍り出てくるじゃあありませんか。


「大漁」

≪儲けた≫

「入れ食いじゃね」


 クレイジーモンキーの大群が襲ってきたんだけど、僕らを拡散粒子爆雷で覆ってたら特に危険もないので、勝手に処理されてもらおう。

 宝箱の中身は、例のごとくポツンと1個のアイテムがあった。今回のはペンダント。宝石に鎖が付けられてるよ。


「ペンダントになっちょるけど、肝心なんはアンチポイズンジェムじゃね」

≪えー、また対毒装備かあ≫

「人気、あるする。リオ、ルト、渡すするー」

「うん()えお土産になる思うよ」

≪ああ、なるほど。貴族が毒警戒するのは当然だよね≫


 魔石を拾ってオヤツにしながら、アイテムの説明を受けた。


≪クレイジーモンキーの魔石は、バニラオレンジって感じの味。美味しい~≫

「ちょっと、羨ましいある」

「なー。色もキャンディっぽいし」


 白を混ぜた淡いオレンジ色だから、なおさら飴っぽい。この魔石は色と味がマッチしてるね。


「暇、あるする」

「ウチも。んー、暇じゃけえチョット戦うわ」


 ワワンパァは斧の横っちょでベヂィッてサルをぶっ叩いて、道を開けて突入した。

 混戦の練習になるってさ。


「ムム、ポーちゃん、剣、なるする!」

≪エェ? フーちゃんも戦うの?≫

「軽い、剣なるする、早くー」


 羨ましくなったのか、フーちゃんまで参戦しようとする。一応、魔力を回復って気持ちがあるみたいで、僕に武器化してってさ。よく考えてみたらラプターとか車なんかより、武器になるほうが簡単だったなあ。


 オリハルコンっぽいらしいし?

 僕ってばぁ、オリハルコンっぽいらしいしぃ?


 強い武器になれそうだよね。軽い武器がいいとのことなので、中身を空洞化させて強化の法陣術を施す。

 伝説の剣はRPGによく出てくるし、イメージもしやすい。ササっとエクスカリバー(子供用)になった。法陣術のお陰で魔法文字が刀身の真ん中に刻まれてるので、とても素敵な魔法剣っぽくなりましたとさ!


 そういえばおっぱい以外になってってさ、頼まれるの初めてだなあ?

 何気に便利なんだよ?

 僕って。

 アレ? おっぱいだけ? アレェ?


 あ、もう一個あったよ。〇《まる》が、あった、よ。

 おやぁ?


「おー、カッコイイ、ある!」


 そう言って剣を掲げたフーちゃんが出陣。ふたりが参戦して殲滅速度が……落ちた。敵がバラけちゃうし、ワワンパァが斧振り回して粒子が散っちゃうし。僕もミサイル飛ばして倒していこう。数が多いし特殊兵装はマルチロックオンだね。


≪大盤振る舞いで32TAAM発射あー!≫


 いや、待て待て、そう思ったけど魔物の出てくる穴に網を貼ろう。いまだにポロポロ出て来てるし。結構倒したよ? 順次分解処理してるから、死体が溜まることはないけど、どんだけストックがあるんだ。

 まあこれで部屋の中のサルは減っていくでしょ。


「ポーちゃん、ヒドイ、してる」

≪だってもうメンドクサイ……≫

「エグイことしよる」


 奥から押されてところてんみたいに僕の網で、にゅ~って切れながら出てくるクレイジーモンキー。ふたりから呆れられてしまった。

 だけどさ、ふたりだってサクサクやっちゃってるじゃん! 武器の種類が違うだけだよ。


≪効率重視したくなったから仕方ないのだー≫


 効率厨ってわけじゃないけど、さすがにこの量の魔物は、ね。

 結構スライムボディを使いこなしてきてるなーって思った。人にはできない動きも身に付いてきたってことだね。工夫次第で色々できるよ。ナイスゥ~。


「あ、終わったみたいじゃね」

「扉出る、したっ!」

≪かなりの数の魔石が手に入ったよー≫


 いくつかは食べちゃったので全部じゃないけど、エアタンカーに保存しておこう。ワワンパァも使うだろうしね。

 それにしてもすごい数だなあ。100個はある気がする……。


「行くするー」

「疲れちょらんの? 平気?」

「ダイジョブ!」

≪元気だなあ、フーちゃん。僕はなんかメンドクサクて疲れちゃったよ≫

「休憩するある?」

≪ううん、メンドクサかっただけだし別にいいよー≫


 ただ次のボス部屋では大型投下爆弾で一気に処理しちゃうかも?

 フォートレスの時のパターン的に地上で活動するタイプとみた!

次回≪MISSION:37 恐怖の大王≫に、ヘッドオン!


お宝

リング・オブ・アンチポイズン

スタッグビートル・フォートレスの魔石 外皮

アンチポイズンジェム

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