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コロロの森のフィアフィアスー ~子エルフちゃんは容赦なし~  作者: ヒコマキ
第1章 不老と不死の怪物たち

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MISSION:17 ニグヮイ

 巨樹の根元のうろが出入り口だったってことは、次の階層へ行く場所にも巨樹があるのかな? それなら分かりやすいと思うんだけど、なにかしらのギミックがあったりしたら、僕には難しそう。フーちゃんもダメそうな気がする。彼女は全部パワーでなんとかしそうだもん。

 仕掛けをクリアしていったり謎を解いたり……ムリゲーな気配があるよ。


 巨石なんかに次への入り口がありますようにー!


≪さて、探索前の提案だけど、モンスターがいる可能性大だし、ある程度の塊で分散しようか≫

<そのほうがいいだろうなあ>

≪全体の半分はAWACS(エーワックス)で。絶対必要だからねえ≫

了解ウィルコ


 ということで、AWACSには高高度を飛んでもらって、広い視野で周りを見てもらうことに。

 他の僕たちは分散して索敵と探索を行う。4部隊、4機編制で北をジアッロ隊、南をミダース隊、東をオーロ隊、西をアウルム隊が担当。それぞれに目標となる場所が見える。

 ジアッロ隊から順番に、山、大木、峡谷、山、といった具合。


 ウムウム。走り回る椅子部隊とか、そのカテゴリーオーバーは僕です言う隊、みたいなカナシイ部隊じゃなく……ついにカッチョイイ部隊ができた。

 なお、命名は急遽設定した。部隊名付けないと雰囲気出ないしさ。


<こちらAWACSヘヴンアイズ。まずは次ステージがあると思われる、大型オブジェクトを目標とする。敵性存在のことを忘れぬよう、警戒しつつ探索を進めてくれ>

了解(ラジャー)


 しかしこの世界は森が多いなー。なんか森ばっか移動してる気がする。飛べるようになったから、移動で苦労はしてないけど探索には向かないよねえ。なにかしら森森もりもりしてる理由でもあるのかな? エルフが秘匿してるらしき世界樹が、なにかしらの力を発揮してるとか? バランス大事とか言いながら森で雑に破壊活動してたし、木をどんどん倒しても問題ないのかもしれない。


 そんなことを思いながら移動していると、飛行タイプの魔物を発見。魔物と思ったのは、動物とは思えないサイズだから。


≪ジアッロ1より各機。11時方向の敵影を視認。展開して叩く。ブレイク!≫

<でっか! ロック鳥ってヤツ?>


 僕たちは散開しながら接近していく。ヘッドオンッ!

 敵も気付いたみたいで、叫びながら、なにかを飛ばしてきた。その攻撃には魔力が混じっているらしく、ご飯の香りが感じ取れる。僕はバレルロールでかわしつつ敵機とすれ違い、インメルマンターンで敵機の上を取り太陽を背負った。


≪風か音波か分からないけど、見えない遠距離攻撃してくるから注意!≫

<OK>


 太陽の光にまぎれて僕は攻撃を放つ。金色のミサイルは見え辛いはずだ。


≪ジアッロ1 FOX2!!≫

<ジアッロ2 FOX3!><ジアッロ3 FOX3!>


 続けざまにジアッロ2と3が特殊兵装を射出。

 だけど身体を即座に90度傾けた巨鳥は、真横に移動し攻撃を避ける。僕の代わりに、正面でヘイトを買ってるジアッロ4に集中してる感じのなのに、見えない場所からの攻撃を避けるってことは、なにかを感知してるのかな?

 しかーし! 僕たちの攻撃は僕自身であるため、ホーミング機能はバッチリだ。


 さらにぃ!! 敵機を追い続けるミサイルに加えてジアッロ2と3が放った、FOX3の拡散粒子爆雷が囲い込む。カッコ良さげな雰囲気兵装……正直に言うと小粒になった僕が漂ってるだけなんだけど──


「クェアアアアアアアッ」


 ──敵機の側で拡散するから不可避の攻撃だよ! 取り付いた僕たちが巨鳥の身体を分解していく。当然動きも鈍るので、僕のFOX2もHIT。他の僕たちからも攻撃が始まり、程なくして魔石をゲットした。


 よし、拡散粒子爆雷は結構使えるかもね。粒子に機動力はないから仕込みは必要だけど、攻撃力はエグイし。敵が呼吸したらそれだけで体内から分解できるし、目に付着したら視界を奪えるし。


 なんってヒドイ技だ。


<なんか数体の群れが寄って来てる>

≪殲滅だー≫

<だー>


 そんなこんなで追加のデザート魔石を手に入れて増量した僕は、探索用のサテライトを投下する。広いので。

 このまま僕とサテライトを増やしながら、時間短縮を狙おう。


 そのサテライトのお陰で気付いたことがある。勘違いしてたなあ僕。アイテムドロップで食料が手に入るのかと思ってたけど、アチコチで甘い匂い。果物かな?

 そうだよねえ……森の恵みのほうが自然だよねえ。魔物が食べられるのかは知らないけど、ワンチャンお肉もゲットできそう。


 サテライトも可能であれば増量して、対地上用に戦車部隊を作ろう。樹海なんかでは地上部隊が必要な気がするからさ。名称はファング、ブレイド、ランス、ハンマーでいいかな。


 まあ……サテライトで探索して、上空からボムっちゃえば、いい気もしなくもないんだけど。


 どっちにしろ、獲物は残さず頂きたい所存ンンンン。空中要塞作りたいもんね。今のAWACSと冷蔵庫合わせても大したサイズじゃないしなあ。どれくらい増量すれば要塞化できることやら。


 さっきのロック鳥(?)5匹倒してラプター1機分位だったし、魔石だけだと効率が悪いかもしれないなあ。そういえばフーちゃんの煌めく怒りの王でも0.5機分位だったし、これからは魔物の肉も養分にするべきかも、だね。


 魔物の魔石の種類別に、何機増えるかメモっておくか、とも思ったけど気にしなくてもいいか。凄く雑に増えるし。僕。

 それよりも味を記録した方が、いいかもしんない。小ダンジョンコアはケーキのクリーム。今の魔物はババロアっぽかった。ウマウマ。


 単体で食べるんじゃなくて、複数同時に魔石を食べると、チョコミントみたいな味になったりしちゃう可能性も否定できないので、色々試してみようかな。肉を分解する時は匂いOFFってたんだけど、ちょっとずつ実験してみよう。


≪ボエェェエェッ!≫


 ゴブリンと思われる魔物はアカンかった……。ネバつくような生臭さに、公園にある掃除なんてされてないような、クッサイ黄ばんだ便器の熟成された感じの悪臭。そして、にぐゎあい! 苦い、じゃないんだ。にぐゎぁああい!! エグ味が交わって非常にヒドイ味が僕ん中に広がった。


≪ボエェェエェェェ……≫


 でも死ぬほどじゃない。タフだなあ僕。文字起こしする余裕があったことに、今気付いた。ゴブリンの魔石はどうだろうか…………ペロリ、こ、これは。


 うーん、抹茶醤油風味? ナンダソレ? ゴブリン謎過ぎるよ。

 醤油風味があるから他のと混ぜたら、ワンチャンみたらし団子味になるかもだから覚えておこう……。


 それからは、なんやかんや地上で魔物を見つけて狩っていった。動物かと思ったら魔物な狼とか、カワイイと思ったら角が付いてて串刺しにしようと僕に向かってきた兎だったりとか。デカイ芋虫、デカイ蜘蛛、デカイ蝙蝠にデカイ蛇。


 なんかだいたいデカかった。人間サイズの芋虫とか蜘蛛とかは、大蛇なんかより恐怖を感じたよ。ジャイアントなんちゃらとか、ダイアなんちゃらみたいな名前が付いてると思うんだけど、今の僕じゃあ分かんない。あとでフーちゃんに聞いてみよう。

 なお、この魔物たちの魔石は無味無臭味だった。味付きは珍しいのかなあ?


 僕だけで魔物倒してるから、文句言われるかもだけど。食事休憩も終わった頃だと思うし、探索に加わるか聞いてみるか。


≪こちらジアッロ1。フーちゃんに探索するか聞いてみてー≫

<こちらアイスボックス。フーちゃんは僕をベッドにしてお昼寝中です>

≪あ、そうなんだ。じゃあコッチで進めとく≫

<了解~>


 樹海だしチョット蒸し暑いのかもね。フーちゃんは、僕のひんやりボディで休んでる様子。ということで一気に目標の山まで飛んじゃうかな、そう思った時──


<オーロ1よりAWACS。スタンピードの前兆か、魔物の数が急速に増えつつある。援軍を寄越されたし>


 ──そんな連絡がオーロ隊から届いた。


<AWACSより各位。地上部隊を吸収したのち、可及的速やかにオーロ隊へ合流せよ。アイスボックスはエルブンの戦闘準備を急がせろ>


 ダンジョンが牙をいたみたい。

次回≪MISSION:18 力と力≫に、ヘッドオン!


みんな大好きマニューバ

 ヘッドオン:騎士の一騎打ちみたいに正面から相対するカッチョイイヤツ。

 バレルロール:横にした樽の胴を進みつつなぞるような螺旋軌道を描くチョーカッチョイイヤツ。

 インメルマンターン:凄くカッチョイイ名前の戦闘機動。上方向に半円を描いてUターンするヤツ。下方向への機動はスプリットSというさらに名前も動きもカッチョイイヤツになる。スーパーカッチョイイ。

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