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コロロの森のフィアフィアスー ~子エルフちゃんは容赦なし~  作者: ヒコマキ
第1章 不老と不死の怪物たち

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MISSION:15 ダンジョン

「……詳しく聞こう」

「そうですわね。肥大化する前に叩いておかないといけませんわ」


 アレ? そういう感じ?


≪国やギルドが管理して、素材や魔石を獲得する感じなのかと思ってました≫

「人里、遠い場所あるする、危ないダンジョン」

「未管理のダンジョンは、魔物があふれてしまうからな」

≪あ、想像通りのダンジョンもあるんですね≫


 僕が見つけたダンジョンの場所を示すため、分離させた僕で地図を描く。ここからダンジョンまでは、結構距離があるのでキュッと詰まった感じになっちゃうけど、行くのは僕たちの予定だし、だいたいでいいかな。

 飛行キャラじゃないと時間がかかりそうだしね。


 距離感が分かるように初めて見た街や、秘密結社の秘密基地も書き込む。今いる王都と最初に見た街までの距離、それくらいの距離がある感じかなー? もうちょっと近いか。

 森が続く西北西の方向。初バトルの所からさらに先だね。


「詳しいな……」

「そうですわね……こんな詳細な地図になるとは思いませんでしたわ」

「ポーよ、ここ、王都を中心に可能な限りの地図を、作成してもらえるか?」


 こいつぁ使えるぜ☆彡、みたいな顔した王様に頼まれてしまった……国土交通省の地図作成部門的な感じの僕も生まれることに。色々部隊が増えてきたなあ。

 連絡及び会話用部隊。そのカテゴリーオーバーは僕ですっていう部隊。走る椅子部隊。そして新たに任命された地図屋の部隊。


 なんだか、とっても、べんりな、ぼでぃダナー。


 まあそれはいいとして……他国との戦争があるのか分からないけど、魔物との大規模戦はありそうだもんね。地図は軍事に利用するんだろうし、標高とか地質とかの情報を入れたほうがいいかもだね。なんか、こう、、うにゃうにゃの線で高さや勾配とか表すヤツ?

 あるじゃん?

 アレ、なんて言うのか覚えてないけど、うにゃうにゃの線のヤツッ!


≪可能な限り詳しく作ることにしましょう≫

「ポーちゃん、万能、カワイイ」

(まる)だからねっ! まかちょーけー≫

「私、手伝うする! まかちょけぇ!」


 おー、と手を上げて地図作りに参戦の意を示すフーちゃんは、お出掛けしたい年頃のようです。

 でも僕らはダンジョンに行くから、地図は別部隊に任せることになると思うよ? そして準備もあるだろうし、お出掛けは明日以降なんじゃないかとフーちゃんに伝える。


「分かる、した。ご飯、準備、大事」

≪痛みづらいお弁当を作ってもらおうね≫

「とはいえ、最低限の食糧は手に入るであろう。さほど心配せずともよい」

≪え、ダンジョンでご飯が手に入るんですか?≫

「ダンジョンにとっては生物が餌となりますので、呼び込むために色々とありますわね」


 ドロップ品はアイテムや素材的なのかと思ったら、ご飯も出してくれるらしい。ファンタジーな世の中だけはあるなあ。


「ダンジョンは我ら人類にとって脅威であり、糧でもあるがゆえ──神の試練と言われておるのだ」


 確かに魔物倒してアイテムドロップとか、よく考えたらとってもオカシナシステムかも。神様が色々してくれないと無理っぽいですなあ。


 まあ……丸呑みされた冒険者の装備が痛む前にモンスを討伐して、中身出したらアイテムドロップかもしんないけどさ、それを獲得するのはイヤだよねえ。

 だけど神様が創ったとされる、ダンジョンシステム。ならは安心のノングロでしょ。たぶんだけど。

 しかしながらっ!


≪こんな神秘の世界で第二の人生。ワクワクするしかないね!≫

「ポーちゃん、楽しい、ある?」

≪楽しいしかないよお≫

「それ、いこと」

≪ウムー≫


 にっこり微笑みを浮かべて頷いたフーちゃん。スラ転人生の僕を心配してくれてたみたい。なんていい子なんだ!

 キンタマの話題が多いのは、ワンチャン僕の不安を和らげるためだったのかもしれないゾ?


 ……そうでもないか。アレは素だと思われる。


 ということで、食休みを取ってから再度厨房に突撃する僕たち。お弁当を頼むのだー。フーちゃんも僕も、飛行ユニットなので日帰りで探索したらいいんじゃないかという結論になったので、お弁当とオヤツだけお願いすることにした。


 完全に遠足です。

 とはいっても油断はするまい。


≪いいこと思いついたんだけど≫

「ん~?」

≪法陣術が使えるようになった僕は、冷蔵庫になれたりコンロになれたりするよ。だから保存が効くようなのじゃなくても、普通のお弁当を冷やして持って行けるし、食べる前に温められる!≫

「お肉、消し炭、なる、ない!!」


 フーちゃん、肉を調理しようとしたのか。焼き肉を精霊魔法でやったんだなあ……。


≪という訳で、そんな感じのお弁当を用意していただけたら、と≫

「お任せください」

「ご飯、あったか、最高、あるするー」


 フーちゃんがゴキゲンで、僕も嬉しいね。


≪そういえばフーちゃんは、フルーツサンドとかは好きなの? いっつもお肉お肉言ってるけど、甘いのも好きだよね≫

「好きー」

≪生クリームとフルーツで模様を作って、見栄えするサンドイッチとか流行ってたなあ≫

「クリームッ? フルーツ、クリーム!? 足す、するする!?!?」


 フーちゃんが詳しく話すするする! と謎の興奮をしているので、萌え断も含め伝えよう。


「萌え断ですか……その発想はありませんでしたな。素晴らしい食文化だと私は思いますよ。再現は可能ですのでお任せください」


 カットした時、お花に見えるようにフルーツを配置したりする萌え断文化が異世界に。見栄えがよくなるので人気な文化だ。ついでなのでキャラ弁も伝えておいた。

 フッフッフ、いいことしたね。


 話を聞くとサンドイッチは、肉とかチーズが主流みたいだ。頭を使う仕事より、身体を使う仕事のほうが多いからかなあ? 法陣術で冷やせるけど移動には時間がかかりそうだし。フルーツサンドなんかは、冒険者の弁当には向かないんだろうね。


 衣食の感じが地球とそんなに差はなさそうな、この世界の技術。事務系の仕事とか多そうな気もするけど……魔物がいるから物理的なO★HA★NA★SIの方向性で肉食系だったりして。

 単純に弁当とかよりも、どこかで食べるのが主流なのかもしれないけど。


 そういえば、ふと思ったんだけど……自分が魔物になって人間の思考ができるから、他の魔物でも意思疎通できるのがいるのかもしれないなあ、なんてさ。

 フーちゃんに聞いてみたらいるそうです。


「ダンジョンマスター、喋る、多い、かもする。交渉可能、あるする。不可、殺すするー」


 つまりダンマスと取引してる所が、管理されているダンジョンってことか……ダンマス転生も居そうだなあ?

 ダンジョン運営。それはそれで面白そう。もし出会えたなら話してみたいね。

 もちろん物理言語なんかではなくてさ。


「朝、早く出るする。今日、早く寝る。良いこと」

≪りょーかーい≫


 でもこういう時って、なかなか寝られないんだってさ。

 楽しみ過ぎかよフーちゃん。

 ハクスラ好き過ぎだよフーちゃん。


≪そういう時は温かくして寝たら、スゥって眠れない?≫


 そんなことを伝えたらピコーンってフーちゃんの頭の上に「!」が出たような、ひらめき顔を彼女がした。


 そしてウォーターベッド部隊が追加されるのであった……まる。法陣術で僕を加温できるしね。

 プニプニのポカポカでいい夢みればイイヨォー!


「ポーちゃん、はさまる、幸せ。睡眠、十全」


 準備万端であーる。

次回≪MISSION:16 精霊王≫に、ヘッドオン!

※うにゃうにゃの線のヤツ→等高線のこと


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