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コロロの森のフィアフィアスー ~子エルフちゃんは容赦なし~  作者: ヒコマキ
第4章 大森林の暇人たち

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MISSION:109 光学迷彩

 下部から崩壊していくクラゲ型空中要塞。もったいないけど仕方ないよね。

 隙間を転がりながら、僕はお空にフライアウェーイ。落っこちながら輸送機タイプにビルドマインする。


 パンツァーポーのコアに吸収させれば、DPも爆増するはずだし浮遊石の探知機能を設定できるね。結構高額な機能らしくて、早く持って来いとダンマス役の僕から要求されております。


≪ただいまー≫

「「「おかえりー」」」

<さっそく吸収しようよ!>


 浮遊石根こそぎゲット作戦開始!


「ポーちゃん、パンツァーポー、見えるない、できるする?」

「そういえばそんな機能を使っておりましたな」

「その機能も高そうじゃね」

≪でもDP富豪になれるはずだからイケると思う≫


 人里の近くで飛行するなら、消えておかないと大騒ぎになるしね。

 必要な機能だと思う。


≪他にはなにかあるかな? いるものって≫

「防御に関しちゃあ、いらんじゃろうしねえ」

「攻撃する~?」「攻撃力ですかなあ?」

≪うーん……攻撃はいらないような≫


 攻撃したからゴエモンに依頼があったんだろうし。

 神様から。

 虹の忘郷と同じ轍を踏む必要はないのですよ、ってことをみんなに伝える。


「おー! パンツァーポーちゃん、虹の忘郷した!」

「確かに……これが虹の忘郷じゃったんかあ」

「もっとロマンあふれる建築物だと思っておりました……ガッカリであります」

≪あとねえ、魔物が来た場合は遠くで落とすともったいない!≫


 空飛ぶ魔物の魔石なんて、絶対逃したくないね。ワイバーンでも美味しい味してるんだからさ。

 取り込んで生活してもらうという案もまだ残ってるし。


「思うたより時間掛かるんじゃね」

≪ねー。そういえばルァッコルォもコアいじりたいって言ってたし、ここの支店長する?≫

「するであります!」

「ポーちゃん、私、するするー!」

≪おっけー≫


 っていうか、ダンジョンマスターだったら支店長にならなくても、他人のコアがいじくれることに気付いた……。

 だってワワンパァが、さっき武器作ってたし。


「き、気を付けとかんといけんね……」

≪ね……。ワワンパァのダンジョンも、コア周りの防御を密にしないと!≫


 他のダンマスが攻めてくることも、頭に入れておかないとね。

 1番危ないのはコロッセオダンジョンだな。あそこはメンテ用のワワンパァと僕の残機だけだし。


 ゴエモンと相談して、特務機関の人らに暮らしてもらおうかな?

 ネーネさんにも終わったことを、報告しないといけなかったな。パンツァーポーにエルフの人を常駐させるのもありかもだよ。


≪もにゃもにゃ考えたことと諸々を、ネーネさんとゴエモンに連絡した≫


 あとゴエモンには文句も言っておいた。だって要塞だったしー。てっきり遺跡に浮遊石があって、島が浮いてるんだと思い込んでたからね。ゴエモンは謀ってたよ!

 まあ……浮遊石は秘密のアイテムとしておきたかったみたいだし、勘違いさせたまま遺跡を漁らせるつもりだったのかもね。


「えっと、やむを得なかったということもですか?」

「そう。やむを得、ない、するした」

「森の戦士の増援までは待てんかったけえね」

≪別に怒られてないよ?≫


 セーーーフ。

 そんな顔するくらいなら獲物じゃあ!

 みたいな感じで戦闘準備しなければいいのに。


 まあ今回のはどうしようもなかったし、仕方ないって感じだった。なので僕の要請通り、パンツァーポーにはエルフの戦士団。コロッセオダンジョンのほうには特務機関を置くってことになったよ。


 居住区に関しては、到着後に作成開始。要望もだいたいは、受け入れられると思うからね。コロッセオのほうは、あっちの僕らに任せておけばいいかな。浮遊石がないから銀コケシに探知されないし。


 とはいっても、昔はあそこでコケシが活動してたから場所はバレてるんだけど。なので対コケシ防衛力のアップも、やっておかなくては。

 こっちの作業は、浮遊石の探知システムとパンツァーポーの光学迷彩。

 やること決まってるし、お風呂とご飯かなー。


 あ、いいこと思い付いた。

 天空露天風呂!


≪天空露天風呂作るからちょっと待って≫


 浮遊石探知システムと光学迷彩はAWACS(エーワックス)に任せて、僕は露天風呂システムを構築しよう。

 って思ったら、みんなも参加したそうにこっちを見ている。


 参加しますか?

  はい

  いいえ


 を、メッセージウィンドウに表示してみた。

 もちろん返事は「はい」だった。

 ルァッコルォなんて気合入れすぎて、ウィンドウの僕を1本貫手で貫いちゃってますがな。


≪どんなのがいいかなあ? やっぱり湯の滝は必要だよね≫

「お花、いるする!」

「お風呂の真ん中に木も生えとるんが()えね」

「キレイな鳥も飛んで欲しいですな」


 外の景色も見れるように透明なドームにしたいけど……外から見えるのはなあ。全周囲モニターにして壁に写す……。

 いや、光学迷彩があるんだから、外からは見えないのか。


≪まずは透明なドームで作ってみて、光学迷彩にした場合にどう見えるのかチェックしてみよう≫

「オッケーじゃ」


 フーちゃんとルァッコルォは、夢中でお風呂の内装を作ってる。


≪作るの楽しいもんね≫

「あはは、分かるわ」

≪長くなりそうだからオヤツでも出そうかな≫

「ウチぁ、あっちのポーちゃんとシステム周りをやっちょくね」

≪了解≫


 僕はDPでミニハンバーグと、あんこの胡麻団子を作って2人に食べさせた。ふふふ、タブレットから目を離さないから、あーって口開けたままコッチに顔が寄って来るの可愛すぎ。

 チョットもてあそんだりして楽しんでしまった。


「意地悪するした」

「手玉に取られたであります」

≪凄く夢中だったので、ついチャッカリ≫


 完成した露天風呂は紅葉が美しい崖から流れる湯の滝。

 そして大きな岩風呂の中心に木が生えてて、カワセミっぽいキレイな鳥がさえずってた。


「渾身の力作じゃね」

「パァちゃん、おかえりする」

「システム周りは終わったのですか?」

「うん。結構なお値段じゃったあ」

≪じゃあ外からどう見えるのかチェックしてみよう≫


 外部に出す天空露天風呂だからね。コッチから見えてても、外からは見えちゃダメなのだ。

 見てくるって言ったら、みんなも付いてきた。


≪じゃあ露天風呂出してー≫

<ラジャー>


 パンツァーポーの上部ハッチから、露天風呂が出てきた。

 そういえば崖の裏側ってどう見えるんだろう?

 裏側に回ると、紅葉に染まった山が見えるんですが?


「不思議する」

≪どうなってんの……≫

「さっぱり分からんのんじゃけど」

「パァちゃんとポーちゃんが分からなかったら、神様の御業としか」


 確かに……。

 ダンマスの理解が及ばないんだったら、もうそれは神様ちからとしか言いようがないかあ。崖の正面から、お風呂の部分を見ると普通に近距離なんだけど、裏に回るときに、だんだん遠距離になっていくんだよね。僕らはドームに沿って飛んでるだけなのにさ。


 考えてもムダなパワーが働いてるので、露天風呂だけ光学迷彩を起動してもらう。


「ダイジョブなるした」

≪光学迷彩の消費DPはどんなものー?≫

<お風呂の範囲くらいなら、みんなの契約分で賄えるね>

「ほんじゃあ全体に掛けたら消費が激しいんじゃねえ」

「凄い能力なので致し方ありませぬよ」


 人里の側に行かなければ使わないんだから問題ないのさ。

 えっと、つまり、光学迷彩は露天風呂用というオカシナ使い方に。

 そんな技術の無駄遣いを堪能するために、パンツァーポーの高度を雲の上まで移動させた。


≪夕日に染まる雲海を見ながら、まったりしたいのだー≫

「そういやあ森の戦士団も来るんじゃろ? 男湯も作っちょかんと」

「ンッ! 緑、風景作るする。日替わり、交換する~」

「それはい案ですな!」


 もう1つの露天風呂は、森林浴をテーマにしたものになりそうだね。

次回≪第5章 星の守り人たち≫に、ヘッドオン!

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