二話 意外な再会を果たしました
二話 意外な再会を果たしました
翌日、要は自宅で仕事をしていた。
エスパーダもいたが、いつもと違ってパジャマ姿ではなく、白いジャージ上下を着て、準備運動している。
黒星は三日で飽きると豪語していたから、対抗意識があるのだろう。気合十分だ。
「ランニングは見つかるんじゃない?」
見つかりかかっての魔竜王騒動だったので、要は心配になった。
「大丈夫。そのための準備は怠ってないから」
エスパーダはスマホでメッセージを送ってきた。『これ』と書かれた後にルームランナーの写真が写っていた。
「何?」
「買ったから、支払いヨロシク」
「えっ⁉︎」
エスパーダには課金をしてあげたばかりなのに、ルームランナーを衝動買いするとは。そこは文句を言わなければならないと心に決めた時、エスパーダのスマホが鳴った。
「さすがノッカー社、仕事が早いわね。もう着いたって」
エスパーダはテーブルから下りて、玄関へと歩いていく。
とりあえず要もついていくことにした。断るにしてもそのノッカー社の小人と会わなくてはならない。
要がドアを開けると、足元に、段ボールを片側で担いでいる小人がいた。
「アックスじゃん!」
エスパーダが小人を指差して驚いていた。知り合いらしい。