後妻のイヴ
かつては無垢であった女も
禁じられた知恵を身に付けたその代償に
汚れた嫉妬と殺意を覚えた
所詮 私は二人目の女
「魔除けの札」を持たない赤子の命
好きなように弄ぶ事を赦された
奔放なあの女が恨めしい
私は何も知らないふりで
良妻賢母の微笑みを浮かべる
本当はすべてあの蛇のせい
私を騙した忌々しい存在
けれど最も許せないのは
弟を殺す程に憎むよう兄を仕向けた
あの傲慢な「神」と名乗る影
烙印を押され追放された我が子は
まるでいつかの私達のよう
だから私はお前を憎む
未来永劫 子々孫々
一日たりとも忘れることなく
お前を呪って生きてやる