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さらりと5分で読めるシリーズ

リスが増えた・・・。

作者: アウリィ

いつもの街並み、いつもの日常。


普段とそう変わらない昼下がり。


いつもの喫茶店には、依然見かけた馬の被り物をした人が恐らくいる。


最初のうち、数回は何度も見返してしまったが、それももう今更のこと。


…慣れって怖い。そんなことを思いつつ、やはりどうしても目がそちらを向いてしまう。


今日も今日とて例の喫茶店で3人(?)はティータイムを楽しんでいるのだろう。


馬の被り物をした人はどうやって飲食しているかは気になるが。



そして今日、やはり思わずその光景に目をやってしまったら。



…リスが増えていた。


正しくは3人組のうち、1人は相変わらず馬の被り物をしている。


そして残る二人のうち一人は、


リスと化していた。


なぜにリス。


そう思った人は結構いるはずだ。


とくに噂になっているわけではないが、馬の被り物をした人がいることはそれなりに広まっているため、通り過ぎる人はチラチラと視線をそちらに向けていたが、今回はまた違った意味で周りの雰囲気を完全に持って行ってしまっていた。


そう、何故にリス。


しかもあのリスの被り物、なんと瞬きをしている…。


いったいどういう構造か気になりはするが、馬に続いてリスがくるとは、誰が想像しただろうか。


3人組(?)のうち1人は人間のままだが、馬、リス、人間とは如何にしてそうなった。


おそらく周りの人々も同じ心境だろう、嫌でも視線がリスにいく。


(どうやって飲み食いしてるんだろう)


この疑問に関しては考えるだけ無駄だと、本能が告げている。これはあれだ、触れてはいけない奴だ。



そうしているうちに、いつもの定刻通り、3人組(?)はティータイムを終えて別れるようだ。


馬(の被り物)とリス(の被り物)と人間はその場で別れる。


前回は馬の被り物をした人がその被り物を脱いで、違う色の馬になるという数奇な場面を見てしまったが、今回のリスはどうなのだろうか。


チラチラと視線が集まる中、周囲の目線はやはりリスに行く。


そうして一人になったリスの被り物をした人は、馬の被り物をした人のように頭に手をかける。


ゴクリ。


思わず息を飲む。まさかまた色違いのリスでも出てくるのかと思った。


そうしてリスの被り物を脱いだ先には。



ワンコの被り物が姿を現した。


(((その構造はどうなっている!?)))


この時、周囲の意見は見事に一致した。


そして周囲の意見は再び一致する。


最後の一人は、なにになるのだろうか、と。

最後の一人はどうなるか。

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