キャラクター紹介
今回のお話は本編とは関係ありませんので読み飛ばして頂いても何も問題ありません。
問題はありませんが、楽しんでいただけたら幸いです。
えー、どうも皆さま、憑杜です。ちなみに読みはつくもりといいます。
今回は本編を少しお休みしてキャラクター紹介なんてものをしてみたいと思います。本編をお待ちの皆さまには申し訳ありませんが、暫しのお付き合いをお願いいたします。
それでは早速参りましょう。
まずはこの人。
この物語の主人公、如月祥子。
どういう訳だか悪役令嬢に転生した祥子ちゃん。クールな見た目とは裏腹に、その中身はヘタレにしてポンコツ。留まるところを知らない彼女の妄想は、8割がたがエロで出来ているという。
では、そんな祥子ちゃんから一言ご挨拶を。
「どうも、如月祥子です。って、ちょっと! 何その紹介! 酷くない!? もっと良い所もあるでしょ! だいたいヘタレは良いとして、ポンコツって何よ! そんな覚えは無いんですけど!」
じゃあ次に行きましょうか。
「おい待てぃ! せめて一つくらい、一つくらい良い所を言いなさい! 一つで良いから! どうぞお願いします!」
良い所……。
しょうがないなぁ、ええと…。
じゃあ…、祥子ちゃんはピアノが得意です。
「何その取って付けた感! 絶対今考えたでしょ!」
はい、じゃあ次いきまーす。
「ちょ、ちょっと待っ――」
次は祥子ちゃんの婚約者、橘千聖くんです。
橘家の御曹司にしてこの物語のヒーロー。頭脳明晰な上にスポーツ万能、さらには容姿端麗と三拍子揃った嫌味な男。普段はクールな感じを気取っていますが、実は単なるシャイボーイなだけだったりする。
そんな千聖君、何か一言ありますか?
「気取ってるって何だよ。それに何か節々に悪意を感じるんだが……」
気のせいです。
ハイスペックなリア充は車に轢かれればいいとか、そんな事は思ってないので安心してください。
「そ、そうか……」
それでは次です。
お次はこの人、食いしん坊にして天然系。空気の読めなさはご近所中を駆け巡るという、原作ヒロインの葉月汐莉さんです。
青華院学園の特待生枠を獲得できるほど頭脳優秀なのにいつも何処か抜けている彼女。
まあヒロインが抜けているのはよくあることですが、汐莉さんその辺はどうですか?
「えっ? ああ、いやぁ。照れるなぁ」
はい、葉月汐莉さんでした~。
「あれ、もう終わり!?」
どんどん行かないと次が詰まってるんです。
「ええぇ…」
さあ次に参ります。
お次はこの人、神楽怜史くん。
千聖と女子人気を二分するもう一人のイケメンヒーロー。見るものを幸せにするような、そんな太陽のような優し気な表情の裏側には私すらも知り得ない裏の顔があるとか無いとか……。
怜史君、その辺どうなんですか? やっぱり腹黒キャラなんですか?
「ええ、酷いなぁ。裏側なんて無いって」
最近からかわれて困っていますと、祥子ちゃんからの訴えがありますが。
「やだなぁ、僕は本当の事しか言ってな――」
はい、ありがとうございました。
これ以上は危険な匂いがしますので次に行きましょう。
さてさてお次はこの二人。
祥子ちゃんの取り巻きといえばこの子達、浅野薫子さんと馬場園春香さん。
ちょっとツンとしていて思っている事ははっきりと言う薫子さんと、おっとり系で自分一番な晴香さん。そんな二人は事あるごとに婚約者がいると言い張っているようですが、この二人にそのようなものは断じていません。私が保障します、絶対いません。
「ちょっとあなた。なぜ私と晴香さんが一纏めに紹介されているのですか。失礼にも程がありますよ」
「そうですわ。ちゃんと一人ずつ紹介してほしいですわ」
さて次に――
「あと、婚約者がいると言い張っているとは何ですか。晴香さんと違って私にはいるのです。その辺勘違いの無きよう」
「まあ、私は薫子さんみたいに嘘は言ってないですぅ。薫子さんとは違うんですぅ」
「いいえ、嘘を言っているのは晴香さんです」
「薫子さんですぅ」
「晴香さんです」
「かお――」
二人とも嘘です。
それでは次に行きます。
お次はこの人。祥子ちゃんのお兄様にして、青華院学園の生ける伝説。我らが如月冬華様です!
如月家次期当主のイケメン御曹司。口は悪いけど女子の人気は超絶大、冬華様に見つめられて失神した女子もいるかもしれない。そんな冬華様、実は妹が大好きで、祥子ちゃんへの暴言も彼の愛がそうさせるとか、そうでないとか。
「かも、とか。そうでないとか。何か曖昧な言い方ばっかりだな。もっとちゃんと紹介しろよ」
番外編でお兄様編とかあったらその辺がはっきりするかもしれませんね。
「お、じゃあ次回はその話で――」
ま、書く予定はありませんけど。
「書けよ!」
さあ、次々いきますよ。
次は祥子ちゃん達の隣のクラスのこの人。(ちなみに祥子ちゃんはAクラス。隣はBクラスです)
西の名家、早花咲家の令嬢、なんか一番悪役っぽい早花咲妃花さんです。
原作には登場しない妃花さんですが、実は舞台の裏側で祥子ちゃんとバチバチやっていたようです。悪役同士の仁義なき戦いというやつでしょうか。本編でも祥子ちゃんとのバトルがありそうな予感がしますが――
妃花さん、その辺のところはどうですか?
「悪役やなんて酷い言われ様やないですか。そもそも、うちは祥子さんと仲良うしたいだけです。そんなバチバチやなんて、滅相もありませんわ」
へー、そうですか。
「……何か?」
いえ別に…。
まあ、その辺は本編で明らかになっていく……かもしれません。
はい次いきまーす。
さてお次もBクラス。
Bクラスはあと二人しか登場していないので、二人まとめて紹介します。
一人目は、鳴神家の次男、鳴神次郎くん。それと二人目は桜羽白雪さん。
祥子ちゃんのファンだとかストーカーだとか言われている次郎君と、フルネームで登場したのに全然登場してこない白雪さん。この二人、どちらも内気なコミュ障ですが、次郎君の方が割と積極的かもしれませんね。……実はそれには深い訳が…あるとか、無いとか……。
まあその辺は追々ということで、二人から何かありますか?
「ぬっ…? んん…。紹介は、祥子ちゃんの次が良かった」
「えと、あの…。私は別に何も無いです……」
…………。
えー、実の無いコメントありがとうございました。
「ぬっ!?」
「ええっ」
さあここからはテンポよくいきましょう。
お次はこの人。
祥子ちゃんと一緒に美化委員をやっている、柊木誠くん。
彼はこのお話の一番の良心と言っても良い存在です。割と気に入っているキャラなのでもう少し出番を増やしたいのですが、なかなか出す機会が無くて困ってる次第であります。
「いやあ、忘れられてなくて良かったです。次の出番を期待して待ってます」
はい、良い人!
さあ次にいきます。
祥子ちゃん達の一つ下の学年で、千聖くんのはとこ。一つ下なので再登場はもっと後になりそうなこの人。腹の黒さはナンバーワン、橘樺恋ちゃんです。
暫く出てくる予定はありませんが、何処かで出そうかとは思ってるんですよね。うーん、まあそのうち出てくるんじゃないかと思います。
「皆さまに忘れられてしまいますわ。早く出してくださいませ」
はいはい、そのうちね。
さてお次!
お兄様こと如月冬華が連れてきた、頭脳優秀な祥子ちゃんの家庭教師。名門九条家の令嬢、九条みすず先生。
一見クールな雰囲気だけど冬華様にはデレデレな彼女。この先、冬華様とのロマンスはあるのか…無いのか…。どっちでしょう?
「ある方向でお願いします! その為なら何でもいたします!!」
え、えと、はい。前向きに検討してみます……。
お次はお母さまを二人紹介します。
まずは一人目。
祥子ちゃんのお母さまで二話目に一瞬登場しただけのこの人、如月清華さん。
祥子ちゃん曰く、普段は温厚だけど怒らせると超怖いそうです。話には出てくるけどなかなか出番が無いんですよねぇ。どうしたものか…。
それともう一人。
千聖君のお母さま、橘燈子さん。
妖艶美魔女の衰え知らず、千聖にそっくりなその眼差しは見る人を戦慄させるという。…と、そんな燈子さんは今度いつ出てくるのでしょうか。
「あら燈子さん、ご無沙汰しております」
「こちらこそご無沙汰していますわ。清華さんは相変わらずお綺麗で羨ましいです」
「いやですわ、燈子さんの方こそいつもお綺麗で」
「いえいえ清華さんこそ」
「いえいえ――」
「いえいえ――」
……。
長くなりそうなので次に行きましょう。
さて、フルネームのキャラはここまでですかね?
紹介に洩れがあったらごめんなさい。
さあここからは使用人の方たちを紹介します。
えー、如月家からは、執事の黒崎さんと、メイド長の宮入さん。橘家からは溝口さん。
黒崎さんは二話目以来登場していませんが、当初はもっと出す予定でした。宮入さんよりもこっちをメインに祥子ちゃんと掛け合わす予定だったんですが……。とある理由により予定が変わってしまいました。残念です。
「残念でございます」
「黒崎さんドンマイです」
溝口さんは…、まあそのうち出てくると思います。
「そのうち……。期待してお待ちしております」
次は如月家のソース三兄弟。
お屋敷の厨房は俺たちのもの、臼田チーフと紅倉さんと樽谷さんです。
この三人…。
特に紹介する事が無い三人ですが、三人から何かありますか?
「はい。紹介してもらえるだけで光栄で…」
「あ、俺ひょっとして初台詞?」
「うれしいっす。ありがたいっす。レモンスカッス」
はい、次で最後です。
最後は学校の皆をまとめて紹介します。
まずは女子から。
何事にも積極的な桜井さんに、常識人の雨宮さん。消極的な雲英さん、ゆるキャラ風の西園寺さん。
次に男子はこの四人。
鈴木君、小野君、斎藤君、下部くん。
と、まあこんなところですかね…?
女子たちはたぶん今後も出す予定ですが、男子は…。んー、どうだろう?
「おいおい、なんだその扱いは!」
「ちゃんとキャラ付けくらいしろ!」
「そうだそうだ! 怠慢だぞ!」
「何プレイだこれは! ジャンルを教えろ!」
ちょっと男子ぃ、うるさくしないでくださいー。
「「「ちっくしょー!!」」」
☆
さぁ、という訳で祥子ちゃん。どうでしたか、今回は?
「な、何がですか?」
何がって、キャラクター紹介ですよ。
「ああ、そうですね。キャラクター紹介でした。でも…、なんか悪口しか言ってなかったような気がするんですけど……」
悪口……?
はぁ…。やれやれ。
「……?」
言っておきますが、これでも抑えた方なんですよ……。
「そ、そうだったの!?」
もうね、最初の予定とは違うキャラばっかりというか…。
皆さんボケたがりばっかりで私の思うように動いてくれないんですよ。
だいたい、本来この話はもっとシリアスにするはずだったのに、祥子ちゃんが熊さんパンツなんて履きだしたあたりからおかしくなったんですよ!
「え、わ、私のせい!? しかもかなり序盤のほうだし!」
そうですよ! 序盤から狂い始めたんです!
どうしてくれんの!?
狂い始めた歯車はもう元には戻らないよ! 人生と同じようにね!
さあ、どうしてくれるの!?
私の人生を、コンプライアンスを、さあどうしてくれるっての!?
ていうか、コンプライアンスって何なんだよぉ!
「あ、あの…。落ち着いてください。どうどう」
ああ、もう削除はいやだぁぁ!
運営さんごめんなさない! 削除だけはしないでください! 一生懸命書いたんですぅぅ!!
はぁはぁ……。
「だ、大丈夫ですか……? 途中から、おかしな事を口走ってましたよ…?」
こほん。
ええ、取り乱しまして申し訳ございません。
今回の話はフィクションです。本編はもちろん現実のなんやかんやとは一切関係ありません。
「今更そんなフォローいれても遅いのでは…」
気を取り直しまして、祥子ちゃん。
「はい何でしょう?」
最後に読んでくださっている皆さまに何かコメントをお願いします。
「えっ!? きゅ、急にそんな事言われても…。え、ええと、私と千聖君がただラブラブするだけの話ですけど、よかったら読んでください」
違うでしょ!
何を普通に嘘ついてるんですか!
「いや、こう言っておけば既成事実化するかな…って」
まったく、油断も隙もありゃしない…。
もういいです。私が言います。
ええ、本作を読んで頂いている皆さまには大変感謝しております。何度か打ち切りかけましたが、ブックマークや評価が増えるとやる気が復活しまして何とか続いています。
今後とも祥子ちゃんたちを暖かく見守って頂けるとありがたいです。
「よろしくお願いいたします」
それでは、また機会があればこんな回があるかもしれません。
その時にまたお会いしましょう。
「え、またこんなのやる気なの!? いやいや一回で十分でしょ? やめなさいよもう、ただ悪口言ってるだけじゃない。言われる方は堪ったもんじゃないんだからね」
うるさいな。
もう終わってるの!
はい撤収!!
「あ、そんな――」
いつもお読み頂きありがとうございます\( 'ω')/
今回は30万字を突破したという事で、記念に特別編をお送りしました。
いかがだったでしょうか。私は意外とキャラ出てないなってちょっと思いました。
こういうメタい回もたまにはやってみても…
え、こんなのいいから本編を早くしろ?(゜Д゜;)
……(゜Д゜;)
はうっ( ノД`)
それでは皆様、また次回にお会いいたしましょう
ブクマ、評価、お願い致します!(*'ω'*)




