13、兄というもの、妹というもの。
家に帰って動きやすい服に着替えを済ませた私は、真っ直ぐに我が家の厨房へと向かった。
我が家にある、レストランや料亭にも引けを取らない厨房。
そこは、和洋中とどんな料理でも対応できる設備を誇っている。
そして現在、その厨房には三人の男たちが夕餉の調理に取り掛かっているのだ。
この家でパーティーをする際には、もっと沢山の料理人たちがやってきてこの厨房を賑わすのだけども、普段の食事は如月家の家族四人と使用人たちの食事だけなのでそれ程の人数は必要がない。
かなり広くスペースをとっている分、この厨房はそういった忙しい時以外はこうして寂しさの際立つ空間となっているのだ。
しゃかしゃかとホイッパーをかき回す音や、三人の話し声などが厨房内に反響している。
そんな静かな厨房の中を、私は厨房前の廊下から覗き見ていた。
ただ、じっと。隠れ見るように。厨房で働く三人を凝視していたのだ。
あの中で一番年長の料理人が、後の二人に指示を出して雑用などをさせている。
若い二人はその指示通りに動き、メインの料理は年長の人がやっているように見える。
どうやら、あの人が一番偉い人みたいね。
そして、後の二人は見習いといった感じか……。
どっちか一人、貸してくれないかな……?
見習いといえど料理人を目指してるんだから、かなり出来るはず。
ちょっと基本なんかをね、教えて欲しいんだよね……。
…………。
いやでも、どうなんだろ?
今は忙しい……よね、やっぱり。
うーむ、というかあの人たちはうちの料理を作る事が仕事なのよね。
だとすると、私に料理を教えるのはその範囲外になるの?
あれ? 教えてもらったら授業料が必要なのでは?
うーん……。
というか、あの人たちって原作には一切出てこないんだよね。
しかも、祥子ちゃんの記憶の中にも殆ど残っていない。
つまり、全く知らない人ってわけだ……。
それで、今の私の状態がどういう事かというと……。
はい、いわゆる人見知りというやつです!
記憶の中にある人は大丈夫なんだけどね、ああいう知らない大人の人はちょっと……。
なんせ私、引き籠り系女子ですから!
うう、どうしよう……。
いや、ここで負けてたらだめよ!
千聖君のためにも、こういう性格も変えていかないと!
こんなものは気合い一つで何とかなるもんよっ! ……たぶん。
私はお腹に力を入れて、ふんっと一つ気合いを入れた。
よ、よし行くぞっ。
――意気込んで厨房に入ろうとして一歩踏み出したその時。
「祥子、そんな所で何をしてるんだ?」
不意に掛けられた声に、私の体は止まってしまう。
振り向いてみれば、その声の主は如月祥子の兄『如月 冬華』のものだった。
三つ年上の兄、如月冬華は現在大学一年生で、去年までは祥子たちと同じ青華院学園に通っていた。
高校時代の彼は、三年間首位の座を誰にも譲らなかったほどの頭脳の持ち主であり、二年間生徒会長を務める程の人望の持ち主でもあった。
青華院学園の生ける伝説とも呼ばれた彼は、見た目も如月遺伝子の例に漏れない眉目秀麗な容貌の持ち主で、数々の女生徒と、果ては女教師に至るまで、その浮名を流してきたという。
そんなとんでもないお兄ちゃんが今私の目の前にいる。
「お、お兄様!? いつから、そこにいらしたのですか?」
「いや、ずっと居たんだけど、お前が全然気付かないから暫く見てたんだ」
「こ、声を掛けてくださいよ! もう、趣味が悪いですわ」
そんな私の抗議もどこ吹く風といった感じで、お兄様は「ははは」と笑っている。
「それで、ここで何してたんだ? お腹が空いたのか? もうすぐ夕飯なんだからちょっとくらい我慢を――」
「違いますっ! ちょ、ちょっとお料理の練習をしたいと思っただけですっ」
それを聞いたお兄様は眉を寄せて訝しむ。
「祥子が料理を……? どうした、熱か、熱があるのか? だったら早く寝たほうが良いぞ。あ、それともあれか、頭の良くなる料理とか作ろうとしてるんだろ。いいか祥子、何食ったって頭の中身は変わらないんだぞ。世の中にそんな都合の良いものは無いんだからな」
し、失礼なっ!
何てことを言うんだこのお兄ちゃんは!
兄妹じゃなかったらその目を指でぶっ刺してるとこだよ。
「どちらでもありませんっ! これは、そう、あれです、その、来月にオリエンテーリングがあるので、その時の為の練習です」
冷静を装いながらも言い訳を考えていたら、咄嗟とはいえ良いのが出てきた。
オリエンテーリングといえば、学園ものの定番イベントだ。
我が青華院学園でも、毎年この時期に一年生だけの行事として執り行われている。
うちの学園の場合は専用施設を利用するので、もちろん設備も食事も普通のものとは違うのだけども、二泊三日の一日目の夕食だけ施設内のキャンプ場で自分たちで作ることになるのだ。
それに向けての特訓か……。
うん、これは良い目標ができたね。
「オリエンねぇ……。そんな事言って、どうせ千聖に気に入られたいからだろ?」
バレバレだしっ!!
ちょ、ちょっと、青華院学園の生ける伝説は人の思考まで読む事ができるの?
いや、それくらい出来なきゃ伝説にはならない……のか?
と、とにかくこれ以上は覚られないようにしないと、バラ園計画の事までバレてしまいかねない。
「そ、…そんな事、ありませんわ……。これは、あくまでも私自身の為です……」
言い訳しようと必死に声を絞り出すも、全く動揺の色が隠せていなかった。
「なんだ、やっぱり図星か。お前、料理で男引っ掛けるって、また古い手口だな……」
放っといてよっ!
良いでしょ別に古くたってぇ!
ほんとこの男は、もっとデリカシーを持て! デリカシーを!
「もう、お兄様に関係ないでしょ! あっちへ行っててください、私はこれから忙しいんですっ!!」
「そんな事言いながら、さっきからずっとそこを動こうとしないじゃないか。さっさと厨房に入ったらどうなんだ?」
「は、入りますよ。今から行く所なんですぅ! もう放っておいてください!」
お兄様はやれやれと嘆息すると。
「しょうがない妹だなぁ」
一言そう呟き、私の腕を掴んで強引に引っ張ってきた。
えっ、ちょ、なに?
やめて、お兄ちゃん、そんなに引っ張ったら腕痛いからっ。
「お、お兄様? 何を……?」
「いいから、いいから」
お兄様はそのまま私の腕を引っ張って、厨房の中へと入っていく。
きゃー! ちょっと、そんな強引に連れ込まないで! ま、まだ、心の準備が……!
「失礼するよ」
厨房に入ったお兄様のその一言で、料理人たちの手が一斉に止まった。
恐らくこんな所に私たち兄妹が来るとは思わなかったのだろう、驚いた顔が若干引き攣っている。
「こ、これは、御曹司。こんな所に来るなんて、珍しいですね……」
ちょっとお兄様、みんな吃驚してるじゃないの!
もう少し大人しく入っていけないのですか。
「いやなに、臼田チーフにちょっとお願いがあってね」
臼田チーフ、たぶん一番長い帽子を被った年長の人だろう。
チーフっていうんだから、帽子は長いに決まっているのだ。
「はぁ、そりゃ私らに出来る事でしたら……」
戸惑った顔で兄に応える臼田チーフ。
「実は、祥子に――」
「お待ちくださいお兄様、自分の事くらいは自分で言います」
さすがにこれくらいは自分で言わないと。
これ以上この兄に頼ってたら何を言われるか分かったもんじゃない。
「お嬢様が……? 何でございましょう?」
私は少し間を取ろうと、コホンと一つ咳をした。
「えっと、ですね。……お料理を覚えたいと思いまして、それで、どなたかにご協力をしていただけないかと」
「ああ、そんな事でしたか。お二人が揃って入ってこられたので何事かと思いましたよ」
臼田チーフは「良かったぁ」と言いながら安堵の息を洩らした。
何をそんなに恐れていたのかしら……?
お兄様、前に何かしたの?
「そういう事でしたらご協力しましょ。それじゃあ、この紅倉か樽谷、どっちか好きな方を持って行ってくださいよ」
臼田チーフは、そう言って見習いらしき二人を指差した。
差された二人も、突然の事でいまいち事態を把握していない様子だったけど、生返事だけは返していた。
それにしても……。
臼田、紅倉、樽谷……。
なんだか、お腹が減ってきそうな三人ね。
☆
「そうっす、そこに親指を当てながらジャガイモを回すっす」
「こ、こうかしら?」
厨房の片隅で、私にそうやって教えてくれているのは、見習い調理師の樽谷さん。
どっちでも好きな方と言われたので、人当たりの良さそうな樽谷さんに教えてもらう事になった。
樽谷さんは小柄で平たい顔をした腰の低い人で、人見知りな私でも割と接しやすい。
私には丁度良い先生って感じがする。
そんな樽谷さんの料理レッスンが始まったわけだけども。
オリエンテーリングでは恐らくカレーを作るだろうということで、包丁にも慣れるためにも今はジャガイモの皮むきをしている。
「あ、もうちょっと薄く切るっす」
「えと、……これくらい、かしら?」
「そうっす、そうっす!」
樽谷さんは、とても丁寧に教えてくれるんだけど。
……その口癖は、何とかならないのかしら?
思わず、それはアナタでしょ! ってツッコミたくなるんだけど……。
さて、樽谷さんの料理レッスンは順調に進んでいる。
このレッスンを受けられる切っ掛けを作ってくれたお兄ちゃんには、若干の感謝をしても良いとさえ思っている。
しかし、そのお兄ちゃんは先程ふらりと何処かへ行ってしまい……。
「そんなのピーラー使えば簡単だろうに」
椅子を持って帰ってきた。
そして現在、その椅子に腰かけながら、私の様を見てヤジを飛ばしているのである。
一瞬でも感謝をした私がバカだった!
「それじゃ、練習にならないでしょ! お兄様、気が散るので黙っていてくださいっ」
「何だよ、せっかくアドバイスしてやってるのに。そんなに怒ってばっかいると指切っちゃうぞ」
「お兄様が静かにしていれば切りませんっ。うるさくするなら、どうぞご自分の部屋でお願いします!」
「やれやれ、これだよ樽谷くん。年頃の妹ってのは難しいねぇ」
ちょっと、何で私が悪いみたいに言うのっ。
一体誰のせいですかって話よ!
「いえ、仲が良さそうで羨ましいっす!」
どこがよ!!
「た、樽谷さんには私たちの仲が良く見えるのですか……?」
「いや、仲良いだろ?」
「お兄様は黙っててくださいっ」
「仲良しっす。うちの妹なんて口きいてくれないっす。最後に妹と喋った時には、『まだ生きてんのかよ』って言われたっす」
樽谷さんは表情に翳りを差しながらそう言った。
そして、暫しの沈黙が流れる。
「しょ、祥子、手が止まってるぞ」
「は、はい、うっかりしてましたわ」
流すのねお兄様。
やっぱり、あれは触れちゃいけないやつなのね。
「樽谷くん、ジャガイモばっかりで祥子が飽きてきてるんじゃないか?」
おお、上手く話題を変えたわねお兄ちゃん!
確かにジャガイモばっかりで飽きてきてたし、ナイスだお兄ちゃん!
「あ、じゃあ、次は人参をやるっす。とりあえず、カレーの食材をメインにやるっすよ」
「は、はい、お願い致します!」
よし、気持ちを切り替えていくぞ。
あまり人の家庭の事に口出しするのは良くないからね。
今は料理に集中よ!
「人参はまず最初に五センチくらいに切るとやり易いっす。あと、皮は栄養があるので金平なんかに使うと良いっす」
なるほど……五センチね……。
私は人参を横にして、だいたい五センチ辺りに包丁の刃を人参に当てた。
「あ、お嬢様、左手は――」
「おい祥子、それじゃ指切るぞ。猫の手だ猫の手。知らないのか猫の手?」
「うっ……」
そ、それくらい知ってるし……。
確か、手をグーにするやつよね。
ええと、左手はグーにして添えるだけにして、この包丁をっ!
あ、あれっ?
この人参、硬いっ。
このっ、えいっ!!
「あ、お嬢様、刃を――」
「祥子、刃物は滑らせないと切れないんだよ。そんな力任せに押し込んじゃだめなんだよ」
「むむっ……」
ぐぬぬ、言われなくても、分かってるし……。
テレビなんかだと、簡単に切っているように見えるけど、意外と難しいのねこれ。
前世でも料理なんて殆どやらなかったからな……。
というか、なんでお兄様はあんな詳しいのよ。自分だって殆どやったことないでしょうに。
あと、樽谷さんの言葉を遮らないであげて!
そんなこんなで、なんとか人参を切り終えると、次は皮むきに入る。
「何だよその危なっかしい手付きは。もっと刃元の方に合わせるようにしろよ」
「わ、分かってます!」
さっきから何か口を挟まないと気が済まないのか、この人は!
「お嬢様、焦らずゆっくりでいいっすよ」
「は、はい」
樽谷さんは優しく教えてくれるのに、約一名私の心を乱すのがいるんだよね。
というか、何でずっと私を見張ってるの?
さっさと自分の部屋に戻って何かゴソゴソすればいいのに。
暇なの?
ねぇ?
お兄様、暇なんでしょ?
やーい、暇なんだー。
相手してほしいならそう言えばいいのにー!
どうしてもと言うなら、私が暇なときに構ってあげてもよくってよ~。
「おい、余計な事考えてると指を切るぞ」
ぎくぅ!!
よ、読まれている。
私の心が読まれている……。
何故だ!? 何故、こんなデリカシーの無い人間に心を読まれる……?
「お、お兄様がうるさいから気が散るんですっ。少し静かにしていてください!」
私がそう言うと、お兄様は少し不貞腐れるようにしながらも口出しするのを止めてくれた。
さて、これでようやく集中できる。
人参の皮むき、意外と難しいのよね。ジャガイモに比べたら硬いし……。
野菜の方を動かすって言っても、なんかザクっていきそうで怖いし。
もっとこう、プロのようにスーって切れないものか……。やっぱり人参はピーラーに頼ったほうが良いのでは……。
…………。
なかなか上手く出来ないと飽きてくるんだよね……。
…………。
うーん、……静かね……。
…………。
……チラリと、兄の方を見てみると。
見てる!!
お兄様がこちらを凝視している!!
何で!? そんなに面白いものじゃないでしょうに!
「あの、黙って見られているのも、落ち着かないんですが……」
「何だよ、黙れって言ったり黙るなって言ったり、我儘なやつだなぁ」
「わ、我儘、とかじゃないですっ」
「そんな事より、さっきから全然上達してないんじゃないか?」
「し、してますっ。お兄様の見えない所で上達してるんですっ!」
お兄様は一つ溜息を吐くと。
「ちょっと、俺に貸してみろ」
椅子から立ち上がってそう言った。
「えっ、ちょ、あっ!」
お兄様は私の手から包丁を取り上げると、もう片方の手に人参を持ってその刃を当てた。
すると驚くほど綺麗に、あの硬かった人参の皮が剥がれ落ちていくのである。
それはまるでプロの人がやるように、スルリスルリと滑らかに刃が滑っていく。
な、何なんだ、この人は……!?
料理、……やってたの? いつの間に!?
絶対、素人じゃないよね?
「ほら、こうやるんだろ?」
「す、凄いっす! 冬華さん、上手過ぎっす!」
樽谷さんが無邪気に喜んでいるけど、アナタはちょっとは焦ったほうがいいのでは……?
「な、何で、そんなに上手くできるんですか? いつ、料理の練習を……?」
「ん? ああ、さっきから見てたから、何か出来るかなって」
何だその理由は!
私のやる気を一気に削ぐような事を言わないでよ!
「お兄様、ずるいですっ! 私はさっきから全然上達していませんのにっ、何でお兄様ばっかりそんなに上手くできるんですか!?」
「まあ、それはしょうがないだろ。ほら、昔から言うだろ『兄より優れた妹なぞ存在しねぇ』ってよ」
むきぃぃぃぃぃぃぃーーー!!!
ちょーくやしぃーー!!
何だそれは! 結局、自分が優秀だって所を見せたかっただけってか!
おにーちゃんめーー!!
「も、もう包丁返してくださいっ!」
私は鼻息を荒くしながら強引に包丁を奪い返した。
「お、おい、危ないだろ」
「ふんっ!!」
これだよ! これが兄ってやつだよ!
前世のお兄ちゃんもそうだった。
とにかくデリカシーというものが無いんだよ、兄ってやつは!
すぐに揶揄ってくるし、憎たらしいし、口が悪いし、空気読まないし!
お母さんなんかも、お兄ちゃんの味方だし! お小遣いもお兄ちゃんのほうが多いし! お兄ちゃんの方が部屋が広いし!
もっと、妹を思い遣れないのかっていう話よ!
チョコレートを二つに割ったら大きい方を妹に渡すもんでしょうが!
それが兄ってもんでしょうが!
はぁはぁはぁ……。
ふぅ、なんだか前世とごちゃごちゃになっちゃったわね……。
まあとにかく、本当にもうどうしようもないお兄ちゃんだよ。
本当にどうしようもなくて、しょうがない。
本当に、お兄ちゃんというやつは……。
そういえば、前世でもこうしてお兄ちゃんに腹を立ててたな……。
いつも腹の立つ事ばっかり言うお兄ちゃんだった。すぐに突っかかってきたりしてね……。
どっちのお兄ちゃんも腹立たしい……。
腹が立つんだけども……。
実は、そんなお兄ちゃんというものが、私はそれ程嫌いではない。
「――っつ!!」
包丁が勢い余って、親指の先を少し切ってしまった。
ほんの少しの傷口だったけども、こういう時に包丁というのはよく切れるものだと認識する。
すぐに血が滲み出てきて、それと同時に痛みも走ってくる。
「祥子、大丈夫か!?」
お兄様はそれを見てすぐに私の側に近寄ってくる。
「だ、大丈夫です」
「いいから、見せてみろ!」
お兄様は私の手を取り、洗い場で傷口を水で流したかと思うと、ポケットから絆創膏を取り出して私の指に貼ってくれた。
そこで私は気が付いた。
そうか、さっき何処かへ行っていたのはこの絆創膏を取りに行っていたのだ。
こういうところだ……。
普段は悪態ばっかりなのに、すぐこういう事をする……。
「ほら、これでよし。もう怪我しないように気を付けろよ」
お兄様は私の頭にぽんと手を乗せて、にこりと微笑みを浮かべた。
「……はい」
前世のお兄ちゃんと今のお兄ちゃんは凄くよく似ている。
どちらのお兄ちゃんも、いつも憎まれ口ばかりで。
デリカシーもなくて。
必要以上に構ってくる。
正直、嫌いな所も多いかもしれない。
そんなお兄ちゃんだけど……。
決して私を傷つける事は言わなくて、常に気に掛けてくれて、いつも守ってくれて。
何だかんだで本当は優しくて。
結局はいつも味方でいてくれる。
そんなお兄ちゃんが、私は大好きなのだ。
いつもお読みいただき有難うございます( ・ω・)ゞ
祥子ちゃんのお兄様が出てきましたが、如何でしたでしょうか。
だいぶ登場人物も増えてきましたが、今後お兄様の出番があるのでしょうか……。
それではまた次回お会いしましょう( `ー´)ノ
あ、誤字の報告有難うございました。凄く助かります。




