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誰でもわかる議論に勝つ方法

ヘイ、ジョニー! 今日は誰でもできる論破テクニックの紹介だ。

経済を語るのに、お金や簿記の知識。歴史を語るのに、年代や文化の知識。

そんなもんは必要最低限あれば十分だ。小学生だって東大教授を簡単に論破できるZE。

そんなご機嫌な議論戦闘のテクニックだ。戦闘議論じゃねえぜ。まだ暴力棒はいらねェ

自分がバカだと思ってる奴もクヨクヨすんな。

このテクを使えばどんな偉い奴も負け惜しみを言って逃げ出すZE。


必要なのは何か? 『精神力』だ! 精神力だけあれば他は何も要らないZE!

『自分は正しい』、『自分の考えは絶対に正しい』、『自分の考えに賛同しないヤツは馬鹿』

こういった事を信じ込む事だ。恥? 捨てちまえそんなモン。


いよいよ実践だ。相手の理論を打ち破るときには『推論を構成する各段階の妥当性をつく』、『推論全体の論理的不整合性をつく』ってのが基本だ。だが今日紹介するのはそんなチンケな方法じゃねェ。もっとゲスな手法だァ。


今日、紹介するのは①認識操作 ②争点操作 ③前提操作 ④次元操作 ⑤立場操作 ⑥戻し質問 ⑦本心操作 の7点も入った欲張りセットだ! ツールを説明してゆくぜェ


1.論点すり替えツール


①認識操作

議論している時に答えられなくなっちまった、どうする? こんな時に役立つのが『認識操作』だ。

「お前は勘違いしている」とでも言って逃げろ。

どう勘違いしているとかは答えなくていい、とにかく『事実認識が違うから答えられない』って言うんだ。


②争点操作

やべえ、この質問詰んだ~でも心配すんな。『争点操作』の出番だ。

質問の意味を勝手にすりかえて長々と答えろ。

相手があきれ疲労退屈して、再度質問する意欲を失わせるんだ。

なるべく的外れな回答を続けるのがコツだ。


2.質問には答えないよツール


③前提操作

その質問に対する答えを理解するには○○を勉強してからにしろ、と突き放す。 ○○は「相手の知ってそうもない事実や理論」であることがポイント。つまり関係が無い事を勝手に前提にするんだ。変形でその質問をするのは○○の立場が必要ってやつもあるぞ。ま、体裁を整えて逃げる一回こっきりの手法だな。恥が無いんなら何度使ってもいいZE


④次元操作

「あなたは現在(一部、現象、たてまえ)のみを問題にしている。私は将来(全体、本質、本音)を問題にしているのだ」といい、次元の違う質問には答えられぬ、とつっぱねる。取りあえず体裁を整えて逃げるための手法だ。恥がないんなら別に次元を何度行き来しても構わねェぜ。


⑤立場操作

相手の立場や自分の立場を操作するんだ。自分は大衆の見方とかなんだとか、一番有効なのは相手の立場を操作する。要するに「工作員」とか「ネトウヨ」とかと勝手に決めつけて質問に答えねぇ方法だ。貼るレッテルはなるべく「全体主義者」とか大衆の敵と思わせるものがオススメだぜ。 


⑥戻し質問

質問に対して、あなただったらどう考えますか? 答えられなかったら、質問者自身もわからない質問には答えられない、と逃げる。いきなり取り巻きにするのもイイゾ。答えられてしまったら①②に繋げろ。 


⑦本心操作 

「どうせダメだしするつもりだから答えてもムダだ」とか相手が悪意をもって質問をしている様に印象付けて答えるのを回避するんだ。適当吹かして質問を封殺しろ。



これだけツールを備えれば後は何でもできるぜェ。

な~んの論拠も要らねェ、偉い先生が何か言ってもオレ様節をひたすらぶちまければいい。

論拠を求められたらこいつ等を使って逃げまわりゃいい。

そのうち風呂だとか飯だとか理由を付けて議論から尻尾まくって逃げてくぜェ! ヒャッハー!


あ゛それって単に呆れ果てられて退出しただけ? 

オレ様の議論が崇高だから馬鹿共に理解できなかっただけだと解釈しろよ。バカヤロウ!

俺たち言論暴走族オルグ団のモットーは? 「「エンジョイ&エキサイティング!!」」

そういう事、忘れちゃだめだよ!



まあ要するに、強弁または言い逃れの技術ですな。

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