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丸山発言で見るこの国の「平和主義」とやらの阿保らしさ

もはや先進国では皆退役したF4老戦闘機、89年から全く改良されず隊員が自腹で改良キットを購入している89式小銃等など、空気を縛って悦にはいるのが9条教徒の精神である。

丸山議員「戦争でこの島を取り返すことは賛成ですか?反対ですか?」

大塚団長「戦争で?」

丸山議員「ロシアが混乱しているときに取り返すのはOKですか?」

大塚団長「戦争なんて言葉は使いたくないです。使いたくない」

丸山議員「でも取り返せないですよね?」

大塚団長「いや、戦争はすべきではない」

丸山議員「戦争しないとどうしようもなくないですか?」

大塚団長「いや、戦争は必要ないです」


 さてはて、酒の入った議論とは言え、何ともしょうもない内容だ。しかし内容である「領土問題は戦争でなければ解決しない」の部分は全く何も問題がない。ほとんどの領土問題は戦争でしか解決しない。それは単なる”事実”であり、そのぐらい領土問題は深刻で根が深い問題であるという事でしかない。2012年にロシアのメドベージェフ首相が北方領土を訪問したときに、「無条件降伏したことを思い出せ」と単純明快かつ侮辱的に4島の帰属を決定したのは戦争結果であると述べている。(実際には日本の降伏は無条件では無かったし、ソビエトの参戦は完全に火事場泥棒+停戦後も侵攻してる。まぁソビエトとしてはいまだにサンフランシスコ条約は無効だという立場なのだろう)


公式の場で素面で行われたこの発言に何か具体的な反論があったかな? いつもの「遺憾の意」である。首相がこれなら副首相は「本当の男なら伝統に従い、ハラキリでもして落ち着けばいい。今は騒いでいるばかりだ」などと、さらに侮辱的な発言をしていたわけだ。因みに、もっとも過激な発言では「ガタガタ言うなら原爆を落として黙らせばいい」なんてモノもあったが、そのような発言をした議員は全くお咎めなし。


それに対して我が国では、泡沫野党の木っ端議員が酔っ払って「戦争の結果は戦争でしか変わらない」と述べると蜂の巣をつついたように騒ぎだし、所属政党のトップがロシアに頭を下げに行く有様。そして「やっぱり日本には9条が必要なんだ~」とか欠伸が出るようなことを言い出す輩がわいてくるのが我が国の平和主義とやらの姿である。国際情勢についてまったくの無知で、中学・高校の世界史の授業を寝て過ごしていたとしか思えない状態である。9条的な精神など国際社会の現実に前ではクソの役にも立たない。


 コスタリカという国がある。いわゆる、世界には実は結構ある軍隊のない国のひとつだ。(警察が軍隊並みという説もあるが、周辺国家というか北のニカラグアとの兵力差を考えると、やはり軍隊がいないと考えてもよいと思う)

この国の北にニカラグアという国があり、色々と因縁があったために関係が良いとはお世辞にも言えない。南にある国はパナマであり、ノリエガ将軍がとち狂って以降ここは完全にアメリカの裏庭である。まぁ、つまりコスタリカは有事の際にアメリカに助けてもらうような場所がらなのだが、アメリカの対外工作に巻き込まれるのを嫌って追い出してしまった。そして2010年10月にコスタリカに領土侵攻され国際司法裁判所に持ち込まれた。2018年2月2日に、16対0という結果でニカラグアが勝訴となった。9条の精神とやらがもたらした、実に平和の臭い漂う結果じゃないか? 


まぁ、そもそも我が国のお隣には国際司法の判断なんて、まったく無視する連中が軒を連ねている。フィリピンも島嶼を奪われ、近年さらに中国はフィリピンから奪うつもりだそうだ。東南アジアで中国と領土紛争を抱えていない国の方が少なく、そしてそのすべてが中国の帝国主義むき出しの膨張に忍従を強いられている。こんなアフリカじみた無法地帯に住んでいながら9条があれば平和になる~と思える人たちは何をご覧になっているのか? 何もご覧になっていないのだろう。



 大体、丸山発言の問題点が全くおかしいのである。「戦争しなければ恐らく北方領土は返ってこないだろう」という命題があるが、じゃあ戦争に賛成しない領土返還運動は似非という話になるか?  さらに言えば戦争すれば領土が戻ってくるわけじゃない。勝たなければお話にもならない。まぁネトウヨとしか評しようのない者もいる事も確かだが、この辺りの物言いを聞いているとパヨク連中も大概である。まるで戦争すれば返ってくる前提で話が進んでおり手段がどうのという議論をしているのである。


現実的には、単に領土返還は絶望的だという事をネチネチ言っているだけの発言に過ぎず、その意味で島民に詫びるべきだが、ロシアに詫びるなど阿保の所業でしかない。そして、日本には9条が必要なんだ~などという意見は脳みそにカビが生えているとしか思えない主張である。その9条を押し付けたアメリカが(とても面白い事に、GHQ占領統治下において日本の主権があったかのような主張をパヨクはするが)さっさと9条の精神とやらを反故にして警察予備隊設立を命じた事をなんだと思っているのやら?


太平洋戦争の終結とともに、悪の枢軸を倒せば世界は平和になる~的なハリウッド的な妄想が終わり、中国共産党だのボリシェヴィキだの悪そのものと手を結んでいた現実が戻ってきただけに過ぎない。こんな話も歴史においてはひどくありふれた話だ。9条の精神とやらは、太平洋戦争中にアメリカ人がしていたプロパガンダという名の妄想でしかないのである。

ある9条教徒が「相手が反撃してこなかったら大変なことになる~」みたいな事を言ってるのを別所で見てしまった。賠償請求を世界中に分割するとか言い出しとる。まぁ、国内法にも無知なら国際法にも無知なのであろう。恐らくは、2次大戦の弱小国家群の宣戦布告の事を言ってるらしいが、『戦争に参加したが故のご褒美の要求』であり、実際のところ、すべてが終わった後にノコノコやってきた日和見参戦者のご褒美は却下されている。国連条項が気になるなら宣戦しなければ良いだけの話だ。(戦争状態の告知はあるが、戦争を仕掛けるという古式ゆかしい宣戦布告は現代ではめっきり減った。むしろあるのか?)


次に、領土紛争で相手が反撃してこなかったら? ほとんど事実上そこで終わりだ。精々が国際司法裁判所に訴える程度の事しかできない。もちろん、請求権の分散~なんてアホらしい事は存在しない。そして韓国や中国のように、国際司法裁判所に出席しなければ良いだけの話だし、中国は不在裁判の結果を正面から黙殺している。さらに言えば、国際司法裁判所が侵攻された側の主張を認めるなどと妄信するのも愚かな話で、軍隊を持たない平和国家コスタリカは北のニカラグアに軍事侵攻され、国際司法裁判所はニカラグアの主張を全面的に認めた。


古くはナチスドイツのラインラント進駐等々、「反撃されなかったら~」とか世界史の授業を寝て過ごしたのかな? と言った感じだ。

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