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反基地とか反オスプレイの印象操作ありきの活動実態。

先日、立憲民主党のある議員がとんでもない事を口にしていた。


曰く、「オスプレイって重さ15トンなんですけど鉄1トンをオーストラリアで買うと1万円です。それが15トンですから15万円ですよ。いろいろ付加価値はつくかも知れないけど15トンは15万円なんです。それが200億円なんです。どうして200億円になるんですか」


常々思うがこの手の人たちは、ツッコミ所を飽和させることで受け手の思考停止でも狙っているのだろうか? まっこと事実は小説より奇なりだ。なろう小説に出てくるおバカ貴族の方が余程頭を使った発言をするだろう。この発言は、都内で開かれたイベントでの発言であり、国会などで追及の果てに出た失言とかでは無い。彼は労働生産物に対してこの様な思想を持っているという訳だ。


常識で考えてみよう。例えばレクサスは1.4~2.7トン程で価格帯は360万から1500万円なのだが、それが2万だか3万で買えると思うだろうか? まるで海岸で砂を取って来るだけでコンピューターが作れるかのような話だ。なろう小説の読み過ぎである。しかし、この議員の経済観念では買えるのだ。この議員は、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業との事であるが、一体、ナニを学べばこうなるのだろうか?



そして、オスプレイが200億~とかいう、2015年ぐらいの使い古されたデマ。アメリカ国防安全保障協力局によると、オスプレイ17機と、エンジンやら各種センサー、各種警報装置など多種多様で多数の予備部品や修理器具や訓練費用なども含んだ総額が約30億ドルとの事。200億という数字は、それを当時の為替レート1ドル120円で計算してそれを17で割った数字なのである。更に言うと、オスプレイは鉄で出来ている訳では無い。炭素繊維や樹脂の複合材が主で金属系素材は2割程だ。それだってチタン合金やアルミニウム合金だろう。2次大戦中の航空機ですらアルミニウム合金を使用しており、今日日の航空機は軍民問わず鋼鉄製などあり得ない。いったい何時の話をしているのやら? 


このデマ100%のような発言は流石に批判され、件の議員は釈明をしたのだが、その内容も噴飯モノだ。本当にそれだけの付加価値があるかどうかの「問題提起」だそうだ。この単語はこんな人界隈ではまるでデマを吹聴する魔法の言葉のように使用されている。この議員はこの動画内で民主党時代の狂った経済政策を絶賛している。アレだけの災禍を産み出したあの行動を反省すらしない処か賞賛しているのである。あの悪夢の民主党時代を産み出したのがこのような現実なんてどうでも良いという心根なのであろう。


因みに、2019年現在の鉄のお値段は鉄スクラップで1トン2万前後といったところの様だ。1トン1万円というのは、オーストラリア産”鉄鉱石”が送料無しで1トン1万円という事である。鉄鉱石1トンから鉄1トンは取れぬし、鉄鉱石と航空機を比較して付加価値がどうのと論じる人間が何処にいるやら? つまりはオスプレイの付加価値はを論じる気なんてはじめから無いのだ。それで、オスプレイは高い~という『印象操作』を行っているだけの話である。



さて、先日エッセイを投稿したところ、なんかやたらと噛みついてくる反基地過激派(?)の方が居たのだが、あり得ようも無い数字をさも存在するかのように提示するなど、無茶苦茶な事をしていた。その情報源ときたら「ツイッターで見た」である。流石にそれはマズいと思ったのか、途中から、新聞(一地方紙である)に書いてあるから真実~的な主張をされて愚にもつかない事を侮辱的に書き散らしだしたのだが、そこで語られた事は全て愉快な幻想に基づく事ばかりであった。


中でも、自民党の議員がTV討論番組で「普天間の機能の3分の1を移す」等と口にしたのを見て、普天間は全面返還されない~アベは嘘つきだ~などと主張しだしたのは実に滑稽極まる事例だろう。それで「3分の1しか返還されない~」とかどういう解釈なのか問うと、そんな事は言っていない~印象操作だ~などと言い出す訳だ。因みに、その人が自信満々に、琉球新報がこの件でそう報道した~と主張されるが、実際にはそんな記事は無い。あるのは、”ネット上で「3分の2は残るのか」「全面返還はうそだったのか」などと波紋を広げている。”等のネットの御意見をそのまま書いただけの部分と、普天間の3つの機能についての解説と議員が勘違いを招いた事への釈明部分が載った記事だけである。その記事は”たった14行、たった570文字”の小記事なのであるが、それをどう読めば、こんな解釈に至るのだろうか?


答えは簡単。彼らは一次情報なんて見ないし、新聞などもまったく見てないのだ。そういう事を考えれば、立憲民主党の議員があのような無茶苦茶な発言を何故したかも想像がつくだろう。ああいう常人には白い目で見られるような発言でも、支持者は騙せるだろと本気で思っているのである。そして、そんな頓珍漢な扇動を彼らの支持者は欲しているのだ。自分は正しい事をしているだろうという『印象』、相手は間違っているだろうという『印象』、『印象』以外に判断基準が無いのである。

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