はじまり
初投稿です。読みにくかったらすみません。
リーグナ皇国ウイルド暦3月のある昼ごろのこと、城の中庭では次姫のミリアリアと末姫のリリーナが冠を編んでいました。
「リナ。ほら出来ましたよ。シロツメクサの花冠よ。」
そう言ってミリアリアは、花冠をリリーナの頭に乗せました。
「ミリーねえさま!どうしたらねえさまのようにじょうずにできるの?」
ミリアリアは隣でうまく編めないでいる妹を見て微笑んで言いました。
「もっと練習をする事ですよ。そうすれば上手に編めるようにもなりますよ。」
「はい。もっとじょうずにあめるようにがんばります!」
リナは元気よく返事をしました。そのとき、城のほうからミリアリアを呼ぶ声が聞こえました。その声にミリアリアは中庭の入口を振り返りました。
「今、私を呼んだのは誰でしょう?」
「いまよばれましたか?おねえさま。」
「… … …」
また呼ばれました。
「ほら!また、、、。この声はミルシィお姉様でしょうか?」
「ミルシィ姉様です!!」
二人が首を傾げていると庭園の入り口のほうからミリアリアを呼びながら誰かが歩いてきました。
「ミリー!リナ!」
それは一番上の長姫であり次期後継者でもあるミルシィでした。
「ミルシィお姉様。どうなさったのですか?」
「ミルシィねえさま!」
リナはミルシィに駆け寄っていきました。そのときにミリアリアに貰った花冠が頭から落ちたことに気づきませんでした。
「おねえさま」
リナはミルシィに飛びつきました。
「おねえさま。どうしたの?」
リナは、不思議そうに聞きました。
「ちょっと、ミリアリアに用事が有ってきたんだよ。」
「みやりあおねえさま??」
「ええ、そうよ。 ミリー!ちょっといいかしら?」
「はい。ミルシィお姉様」
そう言うとミリアリアはリナに花冠を頭に乗せてリナの前にしゃがみました。
「リナ。これから、私はお姉様と一緒に城に戻りますけど、リナはどうしますか?」
「??」
リナはよく分かっていないようでした。
「一人になってしまうけど大丈夫?侍女のスラかミオかどちらかを呼びましょうか?」
ミリアリアはまだ幼い年の離れた妹を心配しました。
「だいじょうぶです!スラもミオもよばなくてもわたしはだいじょうぶです」
「そう?ホントに大丈夫?」
ミリアリアは心配そうにミルシィと顔を見合わせました。
「ちょっと心配だな。やっぱりスラとミオを呼んでくるよ。この時間だったら書物庫らへんに居るんじゃないかな」
「そうですね。それじゃあ、リナ。やっぱり心配だからスラかミオに来てもらうから」
「だいじょうぶなのに……。」
リナは少しふてくされたようだった。
「でも、心配だからね。」
「はい。わかりました」
ミルシィとミリアリアは微笑んで城に戻っていきました。
ミルシィとミリアリアが行ってからリナは一人で花冠が上手に作れるように何度も何度も挑戦していました。
そんな時、何かが聞こえました。
「ひっく ・・ひっ・・・ひっく」
よく耳を澄まして聞いてみると誰かが泣いているようでした。
リナは気になって声の聞こえる方に進んでいきました。しばらく行ったところに一人の少女が居ました。リナとあまり変わらない年齢のようでした。
「ひっく・・ひっ・・お・にい・・・さまぁ~」
どうやらお兄さんを捜しているようでした。
「どうしたの?だれをさがしているの?」
リナはその女の子に話しかけました。
その女の子は急に話しかけられて肩を振るわしましたが、ゆっくり振り返りました。
「ひっく・・お・にいさ・・ま・が居なくなっ・・ちゃったの」
「そうなの?それじゃあわたしもいっしょにさがしてあげるからなかないで。ね?」
そう言うと嬉しそうに女の子は笑いました。
「わたし“りな”って云うの。あなたのなまえはなんていうの?」
「わたしは」
始まりはリーグナ国城内のとても広い庭園での出会いからでした
読んでくださった方!嬉しいです。
まだまだ直さなくてはいけないこともたくさんありますが、読んでくだっさってありがとうございます。
次も楽しんでくださればと思います。