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第二章・注釈

1ゲル 草原の民が使う移動式の住居。(パオ)やユルトとも呼ばれる。

(ハン) 部の指導者の称号。あくまで本人の才覚と血統に拠って選ばれ、世襲は絶対ではない。

3黄色の布片が~ 草原の男は尖がり帽子に縫い付けた布片の色で身分を表している。黄色は汗、紫は族長、朱は族長の息子を示す。

旗袍(チーパオ) 草原の民が着る衣服。現実世界で一般的に言うところのチャイナドレスのこと。

5『海から来た人』 近年、草原の東に現れた異邦人たちへの草原の民による呼称(総称)。

介添(かいぞえ) 介添女房のこと。新婦に付き添い、その身の回りの世話をする。

7冬営地 草原の民は季節によって住む場所を変える。冬に住む土地を冬営地と呼ぶ。

8部 複数の族が集合した集団のこと。その規模はさまざま。

9道半ばで~ 実際には新婦も馬に乗るが、輿は不自由を象徴する。風葬(鳥葬)が一般的な草原では「岩のたもと」は死者の眠る場所。また、ここでの「鬼」は「霊魂」の意。

10族 一定の範囲の血縁集合団体。複数の家の集団ともいえる。

11検分使 婚礼の引き出物を検分する使者のこと。往々にして新郎側の交渉窓口でもある。新郎側からの返礼の規模を決める重大な役。

12可汗(カアン) 草原の覇者たる汗が名乗る称号。カガン、あるいは大汗(だいハン)とも。

13箱も付けて~ この箱は首を入れる箱のこと。

14大地に血を~ 草原の民にとっては全ての母なる神聖な大地を血で汚すことは不吉なことであると信じられている。

15今が冬といえども~ 冬は諸々の生命が死に絶える季節。怨霊が人々や家畜に祟らぬように、死罪の執行は冬と定められている。

16族長会議 部の中の族長級が全員出席する会議。部の運命に関わることを議論する。ニコライは族長ではないが、汗の息子なので特例として出席している。

17(へき) 翡翠などの宝玉を磨いて環状にしたもの。一部分が欠けている(けつ)と対を成し、この場合婚礼の約束を全うする意志があることを示唆している。

18かまど壊せど~ かまどは家の中心であり、火のある場所。すなわちかまどはその家そのものやその家の神を象徴した。この歌は自己を優先し社稷をないがしろにしたレフを揶揄している。

19アーロール 羊乳などから作った乾燥チーズ。草原では一般的な保存食。

20アマルゴ アルフォンソの故郷。非常に貧しいことと、訛りが強いことで有名。

21馬乳酒(アイラグ) 文字通り、馬の乳を自然発酵させて作った酒。酒とはいってもアルコール度数は非常に低く、草原では主食として子供も飲む。

22大遊祭(ナーダム) 草原で一年に一度行われる祭典。角力・騎馬・騎射の三種目で競われる。

23親指の名人(エルヒー・メリゲン) ナーダムの騎射の部門優勝者に贈呈される称号。

24岩に寄りかかっている 死んでいる、の意。

25鹿の角のようには~ 鹿の角はたとえ折れても再生する。またフョードルの二つ名にも掛けている。


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