表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/50

僕・理麻「はぅ・・・最近抱きつかれるの多いなぁ・・・」

登場人物ページにはないキャラがどーんと、前に出てきますが。

今回のキャラは登場人物ページに、載せることは(いまのとこ)ないかと・・・。

 碧條学園での午前の授業を受けている理麻は内心ホッとしていた。授業内容は確かに濃いものの、そんなについていけないほどではないからだった。これなら何とかやっていけそうだと思っている。まぁ、理麻は元来成績優秀の生徒なので、そんな心配無用なのだが・・・。


そして、午前の授業が終わり、昼休みとなった。理麻がノート類を机の中にしまっていると、前の席の玲治が振り返ってきた。


「理麻、昼食いに食堂行くだろ?」

「うん!」

「なんか元気でたな?」

「ご飯!」

「昔っからよく食ってたもんな。」


食堂へ向かおうと、2人がたちあがったときだった。教室の前のほうから2人組が近づいてきた。


「玲治ー!ごはん行こうぜー!!」


と、玲治を訪ねてきたのにもかかわらず、その二人組のうちの一人がなぜか理麻に後ろから抱きついた。突然のことで、理麻はすっぽりとその生徒の腕の中に埋もれた。


「・・・ぇ・・・・ふぇ・・・・!?」

紫音しおん、いきなり抱きつくのだめだって言ったでしょ?」


抱きついてないもう一人があきれながら言う。理麻はわけがわからず腕の中であたふたしている。


「転入生、ぎゅー!!ってか、玲治って転入生と知り合いだったんだな。」

「幼馴染だよ。つか、理麻離せよ。」

「癖なんだから仕方ないだろー!」

「はう・・・・・。」

「理麻大丈夫か?」

「ん・・・・も・・・・だめかも・・・・・・。」

「ったく。」


理麻のギブアップを聞いて、玲治は理麻とその生徒を離した。


「うぅー。もうちょっとぎゅーしてたかった。ま、いっか。悪いな、こうしちゃうの癖なんだよ俺の。俺、井上紫音いのうえしおん。よろしくー。」

「癖もいい加減直したら?僕は入野悠いりのはるかっていうんだ。さっきはこの馬鹿がごめんね?」

「馬鹿っていうな―!!」

「馬鹿、ちび。」

「ちびじゃない、転入生のほうがちびっこいぞ!!」

「こら!」

「れ・・・・れいじ・・・・・。」


解放された理麻はこの現状についていけず、くいくいと玲治の制服を引っ張った。


「大丈夫だって。こいつらいつもこうなんだ。でも、本気じゃないからさ。いい奴らだし・・・ちょっと変わってるけど。だからそんな心配すんなって。」

「ん・・・・わかってるけど・・・・。」

「ね、理麻君だっけ?理麻君って、もしかして人見知りするタイプ?」

「え・・・・。」

「そ。昔っからこんなかんじ。とくに初めて会うやつとかにはこんなだな。な、理麻。」

「(こくん)」

「そっかー。じゃ、紫音のやっぱり驚かせすぎちゃったよね。ごめんね。でも、人見知りって大変だよね。僕の従兄弟にもさ、居るからよくわかるよ。」

「人見知りか―。俺には縁ないなーそういうのー。」

「だろうな。」

「でも!俺らもう初対面じゃなくなったよな!」

「は?」

「今度は何を言い出す気だ?」

「だって俺もう、理麻の友達になったんだから、仲良しだろ?人見知りする必要もないだろ!」

「とも・・・だち・・・・?」

「あ、僕も僕も。これからよろしくね、理麻君。」

「・・・・・・・・あり・・・がと・・・・・。」


2人の言葉に、理麻はふんわりと笑って答えたのだった。

やはりこういう友達は理麻には必要だろうと考えて出した二人です。


あくまで友達の設定なので、恋愛には発展させません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ