僕・理麻「ちょっとは安心していいのかなぁ?」
理麻視点に戻ります。
やっと普通に喋る理麻君が書けました・・・かな?
「んー・・・えっとじゃーあ・・・篠宮君、あの一番後ろの席ね。」
「は・・・い。」
橘先生に言われた通り、窓側の一番後ろの席が開いていた。理麻はそこに向かった。それにしてもなんか視線感じるのはなんだろうなぁ・・・。やっぱメガネ似合わないのかなぁ・・・。でも、理事長さんはかけててって言ってたし・・・・。うーん・・・ま、いっかなぁ・・・。
疑問を覚えつつ、理麻は席に座った。橘先生が2・3個今日の予定や諸連絡を話してHRは終わった。一時間目はなんだっけかなと、理麻がかばんを開けようとした時だった。突然、前の席の生徒が理麻のほうを振り向いた。
「なぁ、なんでメガネかけてんの?」
「え・・・・・・・・・・な・・・んで・・・って・・・目・・・悪いか・・ら・・・。」
「嘘つけ、両方1.2の癖に。イメチェン?」
「な・・・で・・・・?」
なんでこの人は僕のことこんな知ってる風に言うんだろ・・・・・・・。
「あれ、俺のことわかってない?ちょっとショック受けんだけど・・・。十数年の付き合いだろうに・・・・、理麻。」
そう呼ばれて、じっと顔を見て、そして思い出す。中学卒業以来の再会だ。
「????・・・・・・・・・・あ・・・・も・・しかして・・・玲治?え・・・玲治?玲治?」
「お前・・・気づくの遅すぎ。俺そんなに変わってないだろ?」
「髪の毛変えたじゃん。」
「染めただけだろ。お前こそ、何そのメガネ。」
「な・・・なんか、理事長さんが掛けてって。かけてれば安全に過ごせるからって・・・。」
「んまぁ・・・確かに、理麻は顔隠した方がいいかもないろんな意味で。」
「どゆこと?」
「そういうとこ。」
「???」
訳わからないよ、玲治。解らずこてんと首を傾げても目の前の玲治はただ笑うだけだ。教えてくれてもいいのにぃ。
「で、なんでお前、此処にいんだよ。学校は?」
「転入してきたじゃん。」
「なんで転入してきてんの?」
「親がどっちもフランス行っちゃって・・・・・僕はこっちでやりたいことあったから・・・それで、お父さんが理事長さんと顔見知りだから、転入させてもらえたんだよ。そっか、玲治が通ってる高校ってここだったんだ。」
「知らなかったのか。」
「ん・・・ごめんね。」
「別にいいけど。って、フランス!?」
「うん、多分仕事だと思うよ。」
「なるほどなぁ。つか、まだ人見知りは健在か・・・・。」
「そう・・・・。」
「ま、わかんない事あったら聞けよ。」
「うん、玲治がいて安心した。」
「んだそりゃ。」
「えへへ・・・・。」
うん、これなら頑張れそうだよおとうさん、おかあさん。
やっぱ書きやすいキャラはサクサク書けます。さて・・・次どうしましょうかね。