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side? 「ちょっとこっち来ようか?」

ちょっと気分を変えましょうか。目次がもう僕・理麻ばかりなので。

?ってなってますが、玲治視点です。


理麻の心臓は止まりそうですw

 学校を出たのが、8時半過ぎ。そこから電車とバスを乗り継いで、10時少し前にようやく目的の海水浴場へと到着した。こんな時間にもかかわらず、すでに駐車場や、更衣室は人であふれている。まったく、この暑いのにご苦労さん。って、俺もそうか。理麻と二人で水着に着替えて紫音と落ち合う予定の海の家に向かう。すでに開店準備万端のそこはいろんなメニューが書かれた紙が風になびいて揺れている。アー・・・なんか腹減ってきた。俺もなんだから、馬鹿みたいに食う理麻なんかたまんねーだろ。ほら、いまだってメニューが揺れるのと一緒に頭が動いてるぞ。で・・・でだ。


「紫音の野郎はどこだ?」

「そ・・・いえば、いないね。」


理麻、お前もうすっかり紫音のこと忘れてたろ。海よりもお前はこっちのおいしいもののほうがいいんだもんな。


「玲治―理麻―!!」

「って・・・そこにいたのかよ。」

「ふぎゅ!?」


海の家から現れた紫音は、水着にエプロンつけて現れ、恒例のごとく理麻に抱きついた。いろいろ突っ込みたいが、あえて一つに絞ろうか。


「なんだそのカッコ・・・。」

「なにって、海の家で手伝うんだからするに決まってるだろ?あ、玲治と理麻の分もあるからな!」

「は?」

「え・・・え・・・?」


何を言った今、こいつは・・・・・。え、海の家で手伝う?手伝うって・・・・え?


「おい紫音、てめぇちょっとこっち来ようか?」

「ひぎゃああああああ、玲治顔怖い―!!!理麻ーたすけてー!!」

「え・・・・え・・・・!?」

「理麻はいいんだよ。お前だお前!!」


ということで、俺は紫音を引っ張ってなるべく理麻から離れる。理麻の前じゃ、どすの利いた声は出せないからな。


「で?どういうことか教えろよあぁ?」

「玲治、顔。マジになってない?」

「事と次第によっちゃあ、さらに豹変するぜ?で?手伝いってのはなんだ。聞いてねーぞ。」

「言ってね―もん!」

「なんで俺らがここの海の家手伝うんだよ?」

「此処の海の家な、俺の家が経営してんの。だから、俺も手伝ってんの。で、どうせ玲治たち暇だろうなーってことで呼んだんだよ!」

「それは暇だけどよ。俺はともかく理麻はどうすんだ。接客なんかできっこねーぞ?」

「理麻には裏方やってもらえばいいじゃんか。接客はおれと玲治でいいだろ?な、お願いだよ。後退の人が来るお昼まででいいらしいし、そっから遊べばいいだろ?」


んー・・・まぁ、そういうことならいいのか?まぁ、俺はいいんだけどさ。問題は・・・・あの後方でやや放心気味の理麻だな。


「理麻、お前裏方ならできるだろ?」

「裏方・・・?」

「注文来た料理とかドリンク用意すんの。注文とかの接客はおれらがするから。な、それならどうだ?」

「・・・・・・・ん・・・わかった。やるよ。」

「ありがと理麻―!!大好きだぁ!!」

「ひぎゃあ!!」


お前抱きついたりして暑くねーのかよ。あー・・・海入りたい・・・・。

ということで、海でバイトです。

ちなみに私は海でバイトなんかしたことないので、想像で書きます。

こうかなぁってかんじです。実際とはおそらく異なると思うのですが、ご了承ください。


理麻は接客なんかできませんね。おどおどしちゃって。


改めて紫音がうっとおしいです・・・。あと、抱きつきすぎw

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