僕・理麻「あれ、僕どうしたんだっけ?」
目が覚めるといつもの自分の部屋で、アザラシに抱きついていた。
「って・・・ふおぅ!?」
ち・・・ちがう・・・あれだよ、このアザラシがふわふわ過ぎるだけで・・・。それに・・・こんなとこにあるから・・・だから寝てるうちに・・・。
「毎朝これだもんな・・・・。あれ・・・僕いつベットに入ったっけ?あれ?」
確か最後に覚えてるのは・・・そうだ・・・冷たかった。そうだ、たしか紫音君にプールに落とされて・・・。
「その後は・・・わかんないや・・・。」
とりあえず、理麻はベットから出た。水泳の前に着ていた体操着にジャージの姿で寝ていたらしく、今もその格好のままリビングへと向かう。リビングへと続くドアを開けると、ほのかにコーヒーの香りが漂ってきた。その香りの正体は同室生の彰がソファーで飲んでるブラックのコーヒーの香りだった。理麻がリビングにやってきた事を悟った彰と目が合う。
「あ・・・あの・・・おはよ・・・。」
「・・・もう昼だぞ?」
「え・・・がっこ・・・・。」
「今日は日曜だ。」
うっそ・・・あれから三日も経ってるの?
時間の経過に思わず驚いている理麻を見て、コーヒーを一口口に含んだ後、彰はたちあがった。そして理麻のすぐ近くに来て、顔を覗き込む。
「覚えてねーのかよ。」
「プール・・・落ちた・・・くらいしか・・・。」
「ま、俺もあんま深くはしらねーけど。」
「え・・・仙・・・道君・・・授業いたん・・・じゃ・・・・。」
「あっちーから途中ですぐさぼった。」
「そ・・・なんだ・・・・。」
玲治なら知ってるかなぁ・・・・・。後で聞いてみよっかな。
「そういや、お前眼鏡は?」
「え・・・あ・・・ん・・・僕、ホントは眼鏡いらないんだ・・・。ある人に・・・・かけててって・・・・。」
「まぁ・・・この部屋にいるときは良いけど、学校とかいるときは掛けといた方がいいかもな。」
「??それ・・・玲治・・・にも言われた・・・。ど・・・ゆこと?」
「わかんなくても良い。」
「????」
だからそう言われると余計気になるよ・・・。僕の顔ってそんな変かなぁ。んー・・・どうなんだろ・・・って、あれ仙道君消えた?え?出掛けたのかなぁ・・・いつのまに・・・。んー・・・どうしようかな・・・。日曜日だけど・・・玲治いるかな・・・。なんもすることないし・・・。
「隣の隣だったよね部屋。」
一度自室に戻り私服に着替えた。そして学生証兼鍵を取り、理麻は部屋を出た。
部屋にいた玲治に一通りの話を聞いた。けど、結局どうやって自分の部屋まで戻ったかはわかんないままだった。うー・・・気になるけど・・・鍵持ってなきゃ入れないし・・・もしかして・・・仙道君関わってるのかな・・・・。でも・・・聞き出せないよ・・・まだちっとこわいし・・・ね。
そう思いつつ、玲治に休んでいた分のノートを借りて部屋で写す理麻なのでした。
まじめ!ノート写すのとかめんどくさいですよね!←
理麻と彰の距離はいつ縮まるんでしょうか?縮め方がわかりません。というか、私は一体誰とくっつけようとしてるんでしょう・・・(駄目だろうそんなじゃ・・・)