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僕は理麻・俺も理麻  作者: 朝比奈 黎兎
初夏の日常
27/50

Side?「お前――――だったんだな」

寮の部屋の前について、なんとかドアのロックを解除し中に入る。こいつ軽いのが唯一の救いなのか何なのか・・・。それでも俺の苦労を知らずにすやすや寝てるこいつを何度落とそうと思ったか・・・。でも、それは何故か出来なくて・・・・。


一つの疑問を抱きながら、彰は理麻の部屋へと入る。あの転入初日に一度入ったきりだったが、それほど変わり映えはなかった。必要なもの以外はまだ段ボールに入ったままのようで、さっぱりした印象だ。


なんで・・・ベットをアザラシが占領してんだよ・・・・。


とか思いつつその巨大アザラシのよこに理麻を下ろす。未だにすやすや寝ている理麻はもぞもぞとベットの上で動いて、自然にアザラシに身を寄せた。しばらくすり寄っていたかと思うと、また身をよじり彰の方に寝がえりを打った。その顔は満面の笑みである。


「自分の寝床が良いってか?なんの動物だお前は・・・。」


ま、俺の役目はすんだし、さっさと自分の部屋戻るか。こいつの寝顔を眺める趣味は俺にはないしな・・・っ!!?


クイッという違和感。ほんのわずかなものだが、部屋を出ていこうとした彰の足が止まる。そして違和感のあった腰もとに目を向けると、彰のズボンから出したワイシャツの裾をつかむ手が見えた。そしてその手をたどるとその手が理麻の手だとわかる。


「なんだっていうんだ・・・・・。」


シャツの裾を引っ張り、なんとか離そうとするがなぜか離れない。ムキになってより強く離そうとするが理麻の手がただプランプラン揺れるだけである。


「何なんだこの手は・・・・・・。」


仕方なく部屋から出ていくことをあきらめ、仕方なくベットのわずかにあいているスペースに腰かける。未だに理麻の手は離れていない。彰はあきれながら、後ろを振り向き、理麻の顔を見る。


そういえば、こんなに近くでこいつの顔を見るのは、あの初対面の時以来か?あんときは確かこいつが閃夜じゃないかと思ったんだった。ま、でもあいつが此処来るなんて考えにくいし、そもそも眼鏡してたから違うような気もしたが・・・・。


今の理麻は眼鏡をかけていない。よって容姿は閃夜の時と同じだった。


「こいつ・・・やっぱ閃夜じゃねーのか?族の時との印象とか口調変えてるとかはよくあるしな。」


族の活動というのは殴るとかの暴力行為。よってよく警察とかにも目をつけられる。だからこそ、外見を変える人間は多いのだ。まぁ、そんなの彰は気にしていないので変えてはいない。それは閃夜も同じだった。それどころかほとんどの族のリーダーは警察からも恐れられている。


彰はおもむろに理麻のふんわりさらさらの髪の毛に触れる。いつもならあったその瞬間逃げられるか、逃げられなかったとしてもちょっと距離を取られる。さらに閃夜の時だったら構わず喧嘩は避けられない。初めて殴る以外で触れたと言っても良い。


「んにゅ・・・・・・。」

「ぶっ・・・これがあいつと同一人物ねぇ。この世もまだまだおもしれーってわけか?」


わしゃわしゃと髪の毛をかき混ぜる。そしてふと手を止める。


「そういえば・・・あいつにも似てるな。あいつが生きてたら・・・こいつとそっくりだっただろうな。」


彰の脳裏にある一人の姿が思い浮かんだ。


「少し・・・・ややこしいことになったな・・・・・。」


その言葉と共に理麻の手がするりと離れた。後ろで動く気配。しばし視線外していた彰は、再び後ろと振り向く。理麻が目覚め、身体を起こし彰を見ていた。おびえることもなくしかも、はっきりと彰を睨んでいた。


あらら、ばれちゃいましたねw

こんなに早くばれちゃっていいんでしょうか(よくないにきまってる)


それと・・・あいつってだれ!?←

すみません。いろいろ伏線入れるの好きなんです。

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