僕・理麻「くじ運なんか最初からないよぉ・・・」
やっぱり理麻君はこうなってしまうわけです。
それじゃないと話進みませんので・・・
その次の日のHR。その時間は新入生歓迎会のくじ引きだった。箱の中に入っているのは二つ折りにされた紙。無地か赤い丸が書いてある紙がクラスメート分入っている。無地は逃げる人。赤い丸が書いてあるのが鬼である。理麻は恐る恐るその中から一つを選んで取った。でもまだ開いて中を確認することはしない。くじ引きをする前に紫音が来ていっせーのーでっで皆で開こうと言われたのだ。ほんとは今すぐにでも知りたいのだが、仕方がない。そしてHR後・・・・。
「よーっし、じゃああけっぞー!!いっせーの!!」
赤丸、赤丸、赤丸、無地・・・・・・・。
「うぇぇぇぇ・・・・無地・・・・。」
「理麻・・・お前そうとうくじ運ねーな・・・・。」
「理麻だけ、逃げる方ってのもなんかすごい確率だね。」
「うう・・・・ど・・しよ・・・。」
「安心しろー!俺が捕まえてやるよ-!」
「ふえええええええ・・・・・・。」
だから抱きつくのはやめてよぉ・・・ぐるじ・・・・・
「紫音にだけはつかまるなよ?馬鹿につかまったなんて知れたら、一生の恥だぞ。」
「玲治それはどういう意味だ-!!」
「はいはい、大人しくしようね-、馬鹿紫音。」
「遥まで馬鹿とか言うなー!!!」
どうしよう・・・逃げる方になっちゃったよぉ・・・。絶対にスタートしてすぐにつかまっちゃうよぉ・・・・。
一日中、理麻はその事ばかり考え、次第に気分は最低値にまで落ち込んだ・・・。寮に帰ってからも、それは続いている。
「はぅぅぅぅ・・・・・。」
「なんだその声。」
「(びっくぅぅぅぅ!!!)」
後ろから聞こえた声に理麻は盛大に驚いた。いるなんて思ってなかった彰がいた。未だに彼とはなじめていない。
「んなに驚くことか。」
「ごめ・・・なさい・・・・。」
「そんなに鬼ごっこいやか?俺はめんどくせーから嫌だが。」
「運動・・・できない・・・から・・・。」
「見た目通りだな。」
といってもあれから、彰との会話は進歩したといっていい理麻だった。最初はすぐに逃げ腰になっていた理麻だったが、今はそれはなくなった。それでもたどたどしいのは相変わらずで、彰もそれには突っ込まない。というか、めんどくさいので言わないだけだが・・・。それでも理麻はまだ彰の事を怖がっている。
「仙道君・・・は・・・・どっち・・・?」
「俺?鬼。」
「うぅ・・・・・。」
仙道君も・・・鬼かぁ・・・。うぅ・・一人も知りあいで逃げる方の人いないよぉ・・・。一人で逃げたらすぐ捕まっちゃうのになぁ・・・・。
「さぼれねーしな。ったく、めんどくせー行事だぜ。」
さぼれないのか・・・・うぅ・・・そんなに初めからさぼろうとは思ってなかったけどね・・・。でも、うう・・・怖いなぁ・・・知らない人に追いかけられたら・・・・ぞくぞくっ・・・。怖いぃ・・・・。
そして、理麻の不安をよそに、とうとう日付は土曜日になり、新入生歓迎会が始まってしまうのだった。
ほんっとに彰がどうにかなってない。彰が彰じゃない。お前不良なのに、なんで理麻を脅さないんだ!←
優しい不良なんて・・・そんなっ・・・いやああ!!って思いながらも、彰はこのままでいくかもしれません。おい、不良だろうに・・・。
次回からいよいよ本格的に鬼ごっこスタートです!