僕・理麻「僕の同室者って・・・どんな人?」
やっと寮の話になってきましたね。
同室者はまだ出ませんw次話くらいですかね。
「まず、基本玄関は学生証で開け閉めするよ。機械があるからそれにかざせば情報読み取って開くからね。寮の部屋のドアも同じ要領で開くから。まぁ、同室生に中から開けてもらう事も出来るから。」
「そういや、理麻の部屋って何号室何すか-?」
「そういえば、言ってなかったっけね・・・え-っと、ちょっと待ってね。篠宮君・・・篠宮君・・・はーっと・・・・。」
清水はつくえから全部屋割りの名簿を取り出し、理麻の名前を探していく。
「あ、あったあった。篠宮君は2427号室ね。同室生は・・・仙道彰。」
「せっ・・・仙道―――――――!?」
その名前に過剰に反応したのは、理麻ではなく紫音だった。
「しぉ・・・ん・・・くん・・・?」
「寮長!!なんで、そんな部屋割りなんですかー!!あの部屋はまずいっしょ!特に理麻はあいつと一緒にいるだけで死んじゃうかも知んない!!」
え・・・一緒にいるだけで死んじゃうって・・・その人どんな人!?
「俺に言わないで。部屋割りは理事長と校長が決めてるんだから。それじゃなくても空き部屋ない今の状況で、部屋があっただけでもましな方なんだぞ?」
「でも・・・・やばい、やばすぎるよ-!!理麻――――!!」
「ふぁ・・・ちょ・・・また・・・。」
また抱きついてくる紫音君。苦しいよぉ・・・・うぬぬぬ・・・・。誰か助けて-!
「そうだ、玲治。玲治に知らせなきゃ!!理麻、俺玲治に電話してくるからそこにいろよ-!!」
「え・・・・え・・・?」
そういって携帯片手に管理室の外に飛び出してく紫音君。え・・・一人にしないでよぉ・・・。どうすればいいのぉ?
「仙道か・・・確かに、篠宮君には酷っちゃぁ酷かもなぁ・・・。」
清水も一人でブツブツ言っている。
え・・・その人ほんとに何者なの?ううう・・・こわいよぉ・・・。
ずずずっと理麻はお茶をすすった。煎れ方がうまいのか、はたまたお茶が良いものなのかその両方なのか、美味しいお茶だった。でも内心はびくびく。お茶ってリラックス効果あるんじゃなかったっけかなぁ・・・・びくびく。
「そういえば、井上が一之瀬呼んでくるって言ってたのは・・・・知り合い?」
「・・・・おさな・・・なじみです・・・・。」
「そっか。ならなんとかなるかな。じゃ、説明の続きしてようか。戻ってくるまで。」
その後、紫音君と息切らした玲治が来るまで、清水先輩は簡単に残りの説明をしてくれた。なんとか覚えられたかな・・・。
「理麻!!お前・・・よりにもよってあいつとか!!寮長!どういうことっすか!!」
「だから、俺に言わないでって。説明はもう終わったから、部屋に連れてってあげて。俺これからバスケ部の方に顔出さなきゃいけないから。篠宮君、なんかあったり困ったことになったり、部屋の不備を見つけたら俺に言って来てね。」
「はい。」
「じゃ、あとよろしく!」
そういって、寮長さんは颯爽と部活に行っちゃったんだ。
「なんだってあいつとなんだよ。部屋割り考えた奴でてきやがれ。」
「理麻―!!」
「ふっわぁ・・・・。」
「だから抱きつくんじゃねーよ紫音。はぁ・・・・ま、しかたねーか。理麻、なんかされたらすぐにおれのところに来いよ。隣の隣だからな。」
「なんかされたら・・・って・・・なに・・・・?」
怖いよ・・・なんでみんなそんな風に言うのぉ?
僕は一抹以上の不安を抱えて、僕がこれから暮らすことになる寮の部屋に向かった。あ、僕の荷物はもう部屋に運ばれてるって寮長さんがいってったんだ。
やっと仙道の名前が出てきましたね。
周りの反応にびくびくしっぱなしの理麻くん。次回はいよいよ仙道が出てきますね。