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僕・理麻「て・・・転校・・・・?」

タイトルは仮なのでいいのが浮かんだら変更します。

あ、お読みくださった方でこんなタイトルどう?っていうのありましたらおよせください。(人任せはやめなさい(殴)・・・はい)

その日、一人の少年が両親に呼ばれた。自室にいた少年は、これから公立の高校へと登校しようと準備をしていたが、こんな朝に自分を両親が呼ぶのも珍しいと思った少年は準備の手を止め、一回にあるダイニングに向かった。


「何の用?」

「理麻ちゃん!!」

「うわぁ・・・・な・・何、お母さん。」


いきなり母親が抱きついてきた。ちゃん付けで呼ぶのはいつものことなのだが・・・。それよりもなぜかちょっと泣いてるような声なのはなぜなんだろう。


「理麻ちゃんー。」

「理奈。理麻が困ってるじゃないか。」


こういうとき父親がこういうのもいつものこと。なのに、何か今日はおかしいよ。


「理麻、実は仕事の都合でフランスに行かなきゃいけなくなった。」

「え・・・フランス?」

「そうなの・・・それで、その出発が今日なの!!」

「えぇ!?なんでそんな急に・・・。」

「実は・・・もう二週間前くらいにはきまってたんだが・・・・。」


そう言って父親はいまだに理麻に抱きついてる母親を見る。


「理奈が言わないでって言い張ってな。すまない。」

「え・・・・・お母さん・・・・。」

「だって、理麻ちゃんと離れなきゃいけないと思うと、私・・・私・・・・いやーーーーー!!」

「んぎゃああ・・・おかあさ・・・くるしぃ・・・・。って・・・やっぱ僕はついてけないんだ・・・。」

「理麻は日本こっちに残ってやりたいことあるんだろ?」

「ていうか・・・外国じゃ・・・・ちょっと・・・。」


無理だよ・・・生きてけない・・・。


「そう思って、理麻には悪いが、今日から転校してもらうことにした。全寮制の男子校だから・・・まぁ、友達とかには困らないと思うが・・・・。」

「て・・・転校?」

「やっぱ、できたばかりの友達とはなれちゃうのいや?」

「やじゃ・・・ないけど・・・大丈夫なの?僕編入試験とかしてないけど・・・。」

「それは問題ない。理麻の成績書だしたら問題なく通った。理事長とはちょっと顔なじみだからな。頑張れるか?」

「うん。大丈夫。」


ううん、ぜんぜんだいじょうぶじゃない。けど心配かけたくないからここは『うん』っていう。


「じゃ、これ新しく通う碧條学園の制服よ。荷物とかは後で届けるわ。今日中に届くようにするから、理麻ちゃんは安心してね。着替えたら私達が空港行くついでに一緒に行きましょ。」

「わかった。じゃ、着替えてくるね。」


ぎゅっと、不安いっぱいなのを押し殺すように胸の前で力一杯抱き寄せた理麻はそのまま自室に戻り新しい制服に袖を通したのだった。




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