109話 特殊能力対策機関 0番隊
白波リュウ一行はG街区の隊員に変装し
特殊能力研究所に入ったが所長の千葉アラタに
潜入が見破られる。
白波リュウ「ちくしょう!何でバレた?」
青柳アリサ「あんたがデカい声で影の能力者
倒したとか言うからでしょ?」
黒田シン「フッ!バレちまったら仕方ないぜ!」
金村セイ「そもそも最初から潜入なんて無理が
有ったんだよ!」
赤坂ヒョウ「G街区の総隊長が倒された事が
研究所に伝わってたら潜入の段階で失敗してた!
上手く入れた方だよ!」
5人はG街区隊員の服を脱ぎ捨てる。
千葉アラタ「ほう。静岡トカゲに続き蕨イワオを
倒してここまで来ましたか。大したもんですね。」
緑川レン「白波リュウ・・・あの脱獄犯の?」
赤坂ヒョウ「騙して悪かったな!」
白波リュウ「所長のアンタに聞きてぇ事がある!」
千葉アラタ「何です?」
白波リュウ「獣人薬を作って特殊能力対策機関に
売ってるのは本当か?」
千葉アラタ「ええ。特殊能力対策機関は大事な
取引先の一つです。それに、私の作った獣人薬を
世のために使ってもらえるなら大歓迎ですよ。」
白波リュウ「そうか!なら、特殊能力対策機関に
能力者の子供を誘拐させてここで監禁してるのも
本当か?」
千葉アラタ「特殊能力対策機関は正義の組織
ですよ。そんな事する訳ないじゃないですか。」
白波リュウ「7年前、幼馴染が特殊能力対策機関の
隊長に誘拐されてここに連れて来られそうに
なった!アンタは特殊能力を持つ子供を使って
人体実験をしてるんじゃねぇのか?」
千葉アラタ「そんな証拠どこにあるんです?
私にも研究者としてのプライドがある!
これ以上おかしな事を言うとあなた達を生きて
ここから出しませんよ!」
赤坂ヒョウ「ここには危険な実験器具や薬が
たくさんある!お前も簡単に暴れられねぇだろ?」
千葉アラタ「良く分かってらっしゃいますね。」
白波リュウ「・・・お前!ついてこい!」
緑川レン「え?僕?」
白波は緑川を抱え込み実験室を出る。
千葉アラタ「しまった!緑川を返しなさい!」
赤坂ヒョウ「余計な事したら緑川の命がねぇぞ!
緑川がいないと能力の種が作れねぇもんな?」
黒田シン「フッ!鬼だな!」
青柳アリサ「今だ!"水の素""微塵飛沫"」
青柳は水を纏った拳を振るい
霧のように細かい水飛沫を放つ。
千葉アラタ「前が見えませんね・・・」
霧が晴れると白波、赤坂、青柳、黒田、金村、
そして緑川の姿が消えていた。
千葉アラタ「逃げられましたか。まあ良いでしょう。あの部屋の事は緑川にも教えていない。」
研究員1「所長!特殊能力対策機関の人が
いらしてます!」
千葉アラタ「今日は取引の日じゃないはずですが、
通してください。」
黒いスーツの男が入ってくる
日暮里ツカサ「すみませんね。お忙しいのに
お時間いただきまして。」
★日暮里ツカサ
→特殊能力対策機関 0番隊隊長
千葉アラタ「いえ特殊能力対策機関の皆さんには
お世話になってますのでお気軽にお越し下さい。
ところで今日はどう言った御用で。」
日暮里ツカサ「特殊能力対策機関の本部が現在、
『白夜二十六区』に占拠されています。」
千葉アラタ「それはそれは、『白夜』には
研究所からも薬を売っている。与えた力をテロに
使われるとはいただけませんね。」
日暮里ツカサ「『白夜』は特殊能力研究所と
特殊能力対策機関が通じて能力者の子供を誘拐
してる事について明らかにしようとしてます。」
千葉アラタ「『白夜』め・・・裏切りましたか。
私がどれだけあなた方の戦力に貢献したと思って
いるのか。」
日暮里ツカサ「恐らく利用するだけ利用して
研究データごと奪い取るつもりだったんでしょう。」
千葉アラタ「私を・・・研究所を潰せば取引先の
多くの犯罪組織を怒らせる事になる。白波リュウにしても『白夜』にしてもどれだけ危険な事を
してるのか分かってませんね。」
日暮里ツカサ「本当にその通りだと思います。
けど、千葉さんもご用心下さい。」
特殊能力対策機関は1~12番隊が表向きでは
活動しているが公になっていない0番隊という
部隊がある。
この0番隊の存在は1~12番隊にも知らされて
おらず司令官・首都トキオの命を直接受け
極秘任務に当たっている。
当然、極秘任務のため特殊能力対策機関の中
ですら何を行っているか知る者はいない。




