107話 能力の種
白波リュウ、赤坂ヒョウ、青柳アリサ、
黒田シン、金村セイはG街区隊員から奪った服
で変装し特殊能力研究所に入った。
緑川レン「どうぞ!」
★緑川 レン
→特殊能力研究所の研究員
若い男の研究員が研究室のドアを開ける。
中にはある草から錠剤タイプの薬を作っている
研究員が何人かいた。
赤坂ヒョウ(変装中)「獣人薬とは少し違いそうだな。」
※獣人薬
獣や獣人に変身可能な能力を覚醒させるための薬。
該当する獣との会話も可能。
獣タイプの能力はこの薬がないと覚醒出来ない。
緑川レン「これは亡くなった能力者から
抜き取った能力を薬にしてるんだ!」
金村セイ(変装中)「能力を抜き取って薬に?」
緑川レン「この薬を飲めば異能力者じゃない人間も
能力者として覚醒させる事が出来るんだよね!」
青柳アリサ(変装中)「死人から能力を抜き取るって
言うけどあれ多分、薬草よね?どうやって能力を
抜き取ってるの?」
緑川レン「色んな方法があるみたいなんだけど、
僕の力を使えば能力者の遺体から簡単に能力を
抜き取れるんだ!」
監視役の男「おい!緑川!何してる!?能力の種
が切れた!追加を用意しろ!」
研究室内を取りまとめている男から声がかかった。
緑川レン「は・・・はい!ちょうど良いところ
だから死人から能力を抜くところを見せるよ!」
緑川は自身の掌に念を込めた。
緑川レン「はっ・・・!!」
緑川の掌からヒマワリの種のような粒が大量
に出て来た。
黒田シン(変装中)「フッ!これが能力を抜くのに
どう繋がるんだ?」
緑川レン「これを今から遺体に飲ませる。」
遺体の一つの口に種が運ばれる。
すると、遺体の腕から草が生えてくる。
青柳アリサ(変装中)「さっきの薬草?」
緑川レン「また草か・・・そろそろ自然タイプ
以外が用意出来ないと所長が納得しない。」
※自然タイプ
自身の動力を風、火、水、雷、土などの
自然物質に変換して放出する能力の総称。
風→音・火→灼熱・水→氷・雷→光・
土→地震、重力など進化系もある。
白波リュウ(変装中)「俺達影を操る能力者倒して
来たんだよ!そいつに飲ませたらどうなる?」
緑川レン「そうだった!静岡トカゲの遺体が
あった!」
静岡トカゲの口にも種が運ばれる。
静岡の足から茎とともに林檎が生えてくる。
緑川レン「果物!特殊タイプの能力者は久しぶりだ!」
赤坂ヒョウ(変装中)「草以外が生えることも
あるのか?」
緑川レン「うん!自然タイプの能力者だと
草が生え、身体タイプの能力者だと花が咲き、
特殊タイプだと果実が実り、獣タイプだと
キノコが生えてくるんだ!」
白波リュウ(変装中)「体からキノコが生えるって
それじゃまるで・・・」
青柳アリサ(変装中)「言うな!!!」
※身体タイプ
高速移動、肉体硬化、読心術、透視能力、
聴覚進化など身体能力を向上させる系統。
体を刃物・トゲ・布に変える能力、
パーツを分解するなど身体性質を変化させる
能力もこれに該当する。
※特殊タイプ
影・飴・紙・墨で描いた絵を操る能力、
別人に化ける能力、巻物に物を収納する能力、
など自然タイプや身体タイプに該当しない
特殊な系統
赤坂ヒョウ(変装中)「なるほど!それで生えてきた
植物を薬にして売り捌いてるって訳か!」
緑川レン「うん!!僕は能力の種を出す力がある
おかげでここに置いてもらってるだけだから、
詳しい事は知らないんだけどね・・・」
金村セイ(変装中)「お前本当は何者なんだ?
ただの研究員じゃねぇよな?」
緑川レン「僕にも分からない!実を言うと
僕、記憶喪失なんだ・・・気付いたらこの研究所
にいてそれより前の事が何も覚えてなくて・・・」
そこに1人の男が入ってくる。
千葉アラタ「緑川くんと仲良くしてくれてる
みたいで嬉しいです。」
白波リュウ(変装中)「誰だ?おっさん!」
千葉アラタ「申し遅れました。この研究所で
所長をしている千葉アラタと申します。『白夜』の
皆さんには日々お世話になっています。まずは、
ご挨拶から・・・」
緑川レン「あれが来る・・・」
千葉アラタ「"喰の素""舐喰知"」
千葉は舌を出し白波、赤坂、青柳、黒田、
金村の頬を順番に舐める。
青柳アリサ(変装中)「いや~~~!何すんのよ!」
千葉アラタ「私は味覚で相手の能力を把握する
事が出来るんです。風と火と水と雷と無能力
ですか・・・おかしいですね。G街区の人達なら
"土の素"の薬を全員分配ったはずなんですが。」
★千葉 アラタ
→能力 : 喰の素
→特殊能力研究所 所長
黒田シン(変装中)「フッ・・・俺達まだ新入り
なんで、まだ薬もらってないんですよ!」
千葉アラタ「そうでしたか・・・
それと先程、影を操る能力者を倒してきた
と聞こえてきましたが、あなた達誰なんです?」
ピンチが迫る。




