106話 演技派女優
特殊能力研究所に向かう『白夜二十六区・G街区』
の船を占拠した白波リュウ一行の前に
O街区総隊長の八潮マンタが現れた。
八潮マンタはエイの能力者。
つまりエイの獣人である。
八潮マンタ「"万断腕撃"」
八潮は腕を真っ直ぐに伸ばし
白波の首にぶつけた。
白波リュウ「ぐぇっ・・・」
白波の首が斬れる事はなかったが八潮の腕は
エイのヒレのように細く平たく硬いため
部分集中型の打撃が走った。
黒田シン「"怪脚鎌"」
黒田は八潮の首に蹴りを放ったがしゃがんで
かわされる。
八潮マンタ「"万断肘撃"」
八潮は黒田の腹に肘打ちを放った。
黒田シン「ガハッ・・・」
八潮の腕は平たいため肘の角も鋭く黒田の腹に
強く突き刺さった。
八潮マンタ「次は弱そうなお前だ!」
八潮は青柳を押さえ付けた。
青柳アリサ「きゃ~!助けて~!(棒読み)」
八潮マンタ「この女を助けたくば船を明け渡せ!
これはウチの仲間の船だ!さもなくばこの女を
海に沈める!」
青柳アリサ「私泳げない~海怖い~(棒読み)」
赤坂ヒョウ「嫌だね!船は譲らねぇ!」
八潮マンタ「だとよ!!溺れ死んでもらうぜ
お嬢ちゃん!」
青柳アリサ「皆ひどいよ~助けて~(棒読み)」
八潮は青柳を抱えて海に飛び込む。
金村セイ「おい!良いのかよ?アリサやべぇぞ!」
黒田シン「フッ!やべぇのは魚野郎の方だ!」
赤坂ヒョウ「にしてもヒドい演技だったな!
アリサの奴!笑」
金村セイ「はぁ!?相手は魚系の能力者だぞ?
海に人間を沈めて死なすくらい簡単に出来ちまう
んだぞ?」
白波リュウ「それがなんだ?アリサはな!
海の中じゃ無敵なんだよ!あの魚の奴アリサの
大根演技にまんまと乗せられやがった!!」
・海の中
八潮マンタ「なんだ泳げるじゃねぇかお嬢ちゃん!
乗せられたのは俺みたいだな!」
八潮は高速で泳ぎ回り正拳突きを何度も青柳に
食らわせた。
青柳アリサ「張り切ってコイツを海に誘い込んだ
は良いけど相手は魚!勝負が長引けば私が
不利になる!さっさと終わらせよう・・・」
青柳は拳を振るった。
八潮マンタ「水圧の中でもここまで動けるとは
やるな!だが流石に海の中で呼吸は出来ねぇ
はずだ!」
八潮は青柳の腹に蹴りを放った。
青柳アリサ「ガハッ・・・(しまった!)」
青柳は空気を吐いてしまう。
八潮マンタ「魚の能力者相手に海で太刀打ち
なんて所詮不可能なんだよ!」
青柳アリサ「"水の素""海流水槍"」
青柳は掌で水を押し出し直線上に進む流水を
放った。
八潮マンタ「海流だと・・・」
八潮は水に流されそのまま海上に打ち上げ
られる。
青柳アリサ「相手は獣人薬を飲んでる獣タイプの
能力者!あんなもんじゃ倒れないはず!」
青柳は海上を目指して急ぎ泳いだ。
青柳アリサ「"水の素""群鮫津波"」
海の外に出た青柳は大量の鮫をかたどった
水の塊を八潮にぶつけた。
八潮マンタ「俺が海で人間に負けるだと・・・」
八潮は気を失った。
白夜二十六区 O街区総隊長 八潮マンタ 撃破
黒田シン「フッ!格好いいぜアリサちゃん!」
金村セイ「怪力なだけじゃなかったか・・・」
白波リュウ「な!だから言ったろ?」
青柳が船に戻ったところで
赤坂ヒョウ「もうすぐ研究所に着くらしい!
敵しかいねぇはずだが、どうやって上陸する?」
白波リュウ「そこでよ・・・俺良いこと
思い付いたんだ!」
しばらくして一行は特殊能力研究所に到着する。
研究所受付「G街区換金所の方々ですね!
今日も賞金首のご遺体の運搬ご苦労様です!」
赤坂ヒョウ(変装中)「いや~死体のニオイと
船酔いで吐きそうですよ!」
金村セイ(変装中)「そろそろ慣れようぜ!
毎日死体に囲まれてるだからよ?あっ、
すいませんコイツ新人なんで!」
研究所受付「分かります!分かります!
けど、静岡トカゲのご遺体ならウチの所長
もきっとお喜びになる!」
黒田シン(変装中)「フッ・・・それは何より
でございます!」
研究所受付「ところでG街区総隊長の蕨さんは?」
白波リュウ(変装中)「蕨さんは換金所を開けると
いけないからって島に残ってるんですよ!
元気にやってるんで心配しないでくださいよ!」
研究所受付「それは良かった!」
青柳アリサ(変装中)「それと、お願いがあるん
ですが、研究所の中を少し見学させてもらえ
ませんか?」
研究所受付「うーん・・・可愛らしい子の
頼みは断れませんね!!全部は無理ですが
G街区の皆さんにはお世話になってるんで!」
白波リュウ(変装中)「ありがとうございます!
それと、この事蕨さんには内緒で頼みます!」
研究所受付「承知しました(笑)どうぞ中へ!!」
白波リュウ一行はG街区隊員達の服を奪って
変装し特殊能力研究所に入って行った。




