98話 スズカラス
特殊能力対策機関本部から離れたビル屋上に
J街区総隊長・紫苑トオル
K街区総隊長・茶屋ハルカ
を含む数人の総隊長が待機していた。
紫苑トオルは千里眼の能力を駆使し
特殊能力対策機関本部の会議室窓を超遠距離
から狙撃し占拠開始の合図を出した。
鴻巣スズカ「流石ね!トオルの千里眼は!
ここからじゃ特殊能力対策機関本部は見る事も
出来ない距離なのに!」
★鴻巣 スズカ
→能力 : 鳥の素 『鴉』
→白夜二十六区 S街区総隊長
紫苑トオル「建物にいる隊長達は既に混乱して
いるはずだが後は任せる!占拠開始は派手な方が
面白いだろ?」
茶屋ハルカ「スズちゃん!たくさんのカラス
ぶちかましてくれて構わないけ~のぉ!」
鴻巣スズカ「"鴉駆"」
大量のカラスの群れが特殊能力対策機関の本部
に向けて飛び立つ。
紫苑トオル「流石は白夜二十六区の特攻隊長だ。」
鴻巣スズカ「見てるだけじゃ面白くないから
私も行ってくるね!」
紫苑トオル「任せたぞ!スズカラス!」
鴻巣スズカ「そのアダ名可愛くないからヤメて!
私は世界一可愛いカラス!!」
鴻巣スズカもカラスに変形し特殊能力対策機関に
向けて飛行する。
◆特殊能力対策機関 本部 会議室
仲間だった大久保フウマの裏切りに加えて
見えない所から突然の狙撃
さらに無数のカラス襲撃により会議室は
混乱していた。
巣鴨ゴウ「何じゃこれは?鬱陶しいのぉ!!」
上野ソウタ「大量のカラスが突入してきやがった
と言うことはカラスがたくさん攻めてきたと
言うことじゃないか!」
目黒ケイタ「全部同じ意味ダロ?カラスが邪魔で
外の様子も見れやしナイ!」
池袋タクヤ「ぶっちゃけ俺達に取ってカラス
くらいどうって事ないんだが次から次に攻めて
くるカラス・・・正直キリがなくね?」
渋谷コウイチ「僕の能力で凍らせてますが
減っても減っても増えて行く・・・
僕達がカラスに気を取られてる間に本部に突入
してくるつもりですよ!!」
恵比寿オサム「ホホホホ!『白夜二十六区』には
カラスの能力者がいます!恐らく鴻巣スズカの
仕業ですね!」
駒込ユウスケ「ならオイラの出番だ!!
鳥の能力者の仕業なら司令塔を討てば
カラスはいなくなりゅ!」
駒込はハヤブサに変形し窓から外に飛び出した。
※高い実力を持つ獣タイプの能力者は該当の獣を
完全に従えることができる。
だが司令塔となっている能力者が意識を失えば
従っていた獣は司令から解放される。
◆特殊能力対策機関 本部 外
本部の外にも無数のカラスが街の景色を
覆い尽くすほど舞っていた。
鴻巣スズカ「絶景ね!特殊能力対策機関の
隊長さん達が騒いでる!」
鴻巣はカラスになって空を飛びながらカラスが
舞う会議室の様子を眺めていた。
駒込ユウスケ「"飛翔天爪"」
ハヤブサに変形した駒込が爪を立てて飛行
しながら鴻巣に飛びかかる。
鴻巣スズカ「速い・・・ハヤブサの能力者!
7番隊隊長・駒込ユウスケね!!」
駒込ユウスケ「オイラの仲間達にこれ以上、
手ェ出しゅな!!」
鴻巣スズカ「私も同じ鳥の能力者!ハヤブサ
の能力も少しは理解してるわ!けど、この数の
カラス・・・あなたに対処出来る?」
駒込ユウスケ「"隼風"」
駒込は目にも止まらぬ速度で飛行し、周りを
舞うカラスに激突した。
カラスの約半数が空から地面に落下した。
鴻巣スズカ「そんな・・・けど、カラスは
まだまだ増えるわよ!!カ~」
鴻巣が鳴くとカラスがまた増殖した。
鴻巣スズカ「"鴉巻"」
大量のカラス達が地面から上空に向けて
竜巻を描くように飛行した。
駒込ユウスケ「どんだけいりゅんだ!!
司令塔に近付けやしない・・・」
駒込は渦を巻きながら上昇するカラスの群に
目を回し始めていた。
鴻巣スズカ「"鏡鴉"」
カラスの群は駒込に対して上下左右前後ろから
一斉に突撃した。
駒込ユウスケ「ぐはっ・・・」
鴻巣スズカ「一体一体は小さくてもこの数の
カラスの激突は効いたはずよ!」
駒込ユウスケ「オイラ達を裏切った大久保は、
特殊能力対策機関は今日で壊滅すると言った!
お前を早く追い払わないと手遅れになりゅ!!」
駒込は空中から落ちそうになる中体制を立て直し
高速飛行を再び開始した。
鴻巣スズカ「今度はどこ消えたのかしら?」
駒込ユウスケ「"神嘴"」
駒込はカラスの群を全てくぐり抜け
鴻巣に対してクチハシの突きを高速飛行と
ともに放った。
鴻巣スズカ「くっ・・・」
鴻巣は落下して行きカラスの群は全て
どこかへ帰って行った。
白夜二十六区 S街区総隊長 鴻巣スズカ 撃破
紫苑トオル「スズカラスがやられただと?」
紫苑は離れたビル屋上から千里眼で
その様子を見ていた。
茶屋ハルカ「冗談じゃろ・・・」
紫苑トオル「最低だ・・・」
しかし、カラスの群に気を取られている中
白夜二十六区は特殊能力対策機関本部への
突入を既に開始していた。




