97話 特殊機関占拠
◆特殊能力対策機関 本部
1日が経ち
特殊能力対策機関の1~12番隊の隊長が
招集を掛けられていた。
渋谷コウイチ「今日集まってもらった理由は
他でもありません!科学部隊で研究を行っている
改造人間開発のデータが何者かに盗まれたこと
についてです!」
上野ソウタ「何だと!?研究データを盗まれた
と言うことは研究データを誰かに奪われたと
言うことじゃないか!!」
渋谷コウイチ「えぇ!人体実験に協力して
もらってる上野さんには特に大きく影響が
あるかもしれません!」
目黒ケイタ「特殊能力対策機関では科学の力で
能力に対抗するための研究も行ってイル!
正直、特殊能力研究所でしている獣人薬の
製造と同じ違法行為に近い研究ダ!」
大崎ケント「俺達隊長クラスにも細かい研究内容
や研究結果は伏せられてるくらいだからな!」
品川ユウコ「研究の事が世間に広まったり悪党の
手に渡ったりしたら大問題よ!」
大久保フウマ「そんな事やってたんすね~!!
俺、自分がいる組織の事なのに全然分かって
なかったっす~!!」
恵比寿オサム「ホホホホ!あなたはまだ入って
時期が浅いから無理もありませんよ!」
巣鴨ゴウ「それで俺達を集めた目的ってのは
まさか・・・」
渋谷コウイチ「えぇ!この中に犯罪組織のスパイ
がいます!」
五反田マサキ「俺達の中に内通者・・・」
渋谷コウイチ「調べたら科学データ保管庫の
監視カメラが意図的に切られてる時間とサーバー
に外部から潜入した記録が残ってました!
そんな事出来る人間は1人しかいません!」
品川ユウコ「まさか・・・」
渋谷コウイチ「駒込ユウスケさん!ハッキングの
技術も持ってるあなたならそれが容易ですよね?」
駒込ユウスケ「え・・・オイラ!?」
池袋タクヤ「ちょ、待てよ!ぶっちゃけ、
それは安直な考え過ぎじゃね?」
駒込ユウスケ「あまりにヒドいよ!仲間を疑う
なんて!オイラがいつ怪しまれりゅような事
してちゃんだよ!?」
渋谷コウイチ「強いて言うなら、ずっとですね!
あなたは僕達と一緒にいる時には情報分析に
関する仕事をするのを避けていた!」
目黒ケイタ「言われてみれば、分析結果を見せる
事は有ってもパソコンの作業をしてるとこは
見たことないナ!」
品川ユウコ「確かに会議の時と戦闘の時以外
は一緒に雑談したり呑み行ったりするのも避けて
1人で何してるんだろ?とも思ってた!」
恵比寿オサム「ホホホホ!いつも1人残業して
情報分析の仕事をして感心してましたが、まさか
そんな裏が有ったとは!」
駒込ユウスケ「オイラは何もやってない!!
ただ、少しでも皆の役に立ちたくて頑張ってちゃ
だけなのに!!」
大久保フウマ「先輩たちヒドいっすよ~!!
皆揃って仲間を疑うなんて~!!」
渋谷コウイチ「僕も信じたくないですが、
これが現実です・・・」
大久保フウマ「駒込さんが『白夜』に情報流した
なんて証拠どこにあるんですか~!?」
渋谷コウイチ「ハハハハ!!」
大久保フウマ「何がおかしいんすか~?
さては内通者は渋谷先輩だな~!?」
渋谷コウイチ「僕は『白夜』のスパイなんて
一言も言ってませんよ。」
大久保フウマ「え・・・?」
駒込ユウスケ「ちゅまんね!オイラもコウイチ
からスパイの話を聞かされてちゃんだよね!」
渋谷コウイチ「天野ダイチから手紙を預かって
そこには『白夜』のスパイが大久保フウマ
だと書かれてました。けど、彼も一応犯罪者の
1人。彼の言葉を完全に信じる訳に行かなかった
からスパイの側からボロを出してもらうように
敢えてこの話をしたんです。」
上野ソウタ「バカでお調子者のフウマにそんな事
出来るとは信じられないな。
スパイと言う事は即ち潜入者と言う事だからな。」
大久保フウマ「あなたに馬鹿とか言われたく
ないな上野先輩。渋谷コウイチを警戒するよう
ジョーカーから言われてたがやはり流石だ。」
★大久保 フウマ(16歳)
→能力 : 墨の素
→白夜 諜報部隊 隊員
大久保の表情と口調が一変する。
お調子者で生意気な後輩を演じて来た
大久保はついに本性を表した。
品川ユウコ「絵が上手なだけが取り柄のあんたが
まさかね!」
大久保フウマ「その取り柄のおかげでこんな事も
出来るんだよ。"墨の素""墨人絵画"」
墨で人の絵を描いて実体化してみせた。
大崎ケント「これは・・・科学部隊の研究員?」
新宿ショウヘイ「なるほど!関係者の絵を実体化
して保管庫に入らせたか!」
駒込ユウスケ「『白夜二十六区』と『白夜四天王』
についてはハッキングでメンバーの情報を調べる
事が出来ちゃのに大久保フウマについては全然
情報がなかっちゃ・・・
オイラの調べ方が悪かっちゃのか・・・」
大久保フウマ「駒込先輩が見つけられなかったの
も無理はないよ。『白夜諜報部隊』のメンバーと
ジョーカーの素顔は組織内でも知ってる人が
限られてる。」
渋谷コウイチ「ジョーカー・・・何者なんです?」
大久保フウマ「さぁ、俺にも分からないよ。
それと大事な事言い忘れてたんだけど今日で
特殊能力対策機関は壊滅する。」
五反田マサキ「はぁ?てめぇ何言ってやがる?」
大久保フウマ「さようなら。今まで楽しかったよ。」
大久保は墨になって崩れ落ちる。
渋谷コウイチ「墨の分身・・・逃げられたか。」
その直後に会議室の窓ガラスが割れ
銃弾が通過する。
池袋タクヤ「銃弾!?ぶっちゃけ近くのビルに
人影なんてなくねぇか?」
◆特殊能力対策機関 本部から離れたビル屋上
特殊能力対策機関の本部を本来なら目で
確認する事も難しいほど離れたビルの屋上に
白夜二十六区は待機していた。
特殊能力対策機関の本部窓を狙撃したのは
千里眼を持つ紫苑トオルだった。
紫苑トオル「俺の"視覚の素"は
遠く離れたターゲットを射貫くためにある。
決して女湯を覗くためにある訳ではない。」
茶屋ハルカ「クールな口調で何言っちょるん!?
良い加減にするけ~のぉ!!」
紫苑トオル「これより特殊能力対策機関は
我々『白夜二十六区』が占拠する。」




