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エレメント  作者: ホワイトドラゴン
第五章 特殊能力研究所編
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96話 天野ダイチからの手紙

◆特殊能力対策機関 本部 廊下


渋谷コウイチは一枚の紙を意味深な表情で

1人眺めていた。


{天野ダイチだ。先程は手荒な真似をして

済まなかった。俺は監獄を抜け出してから

『白夜』という組織について調べていた。

そんな中見つけてしまった事がある。

それは『白夜』のスパイが特殊能力対策機関

に潜り込んでいると言うことだ。

監獄の仕事を放棄し白波リュウの脱獄を手引き

した俺の言葉は恐らく信じられないだろう。

だが、お前達が危険にさらされないためにも

知っておいてもらいたい。

『白夜』のスパイは・・・}


渋谷コウイチが眺めていたのは天野ダイチ

からの手紙だった。

天野は特殊能力対策機関と激戦を繰り広げている

最中密かに渋谷のポケットに手紙を忍ばせて

いたのである。


渋谷コウイチ「信じたくないけど、これが

本当なら・・・」


駒込ユウスケ「どうしちゃの?そんな顔して!」


渋谷コウイチ「わっ!!ビックリした!!

駒込さんこそ帰ったんじゃなかったんですか?」


渋谷の目の前に突如、駒込が現れたため

渋谷は急いで手紙を隠した。


駒込ユウスケ「帰るつもりだっちゃけど

この前会議に上がった『白夜びゃくや』について

もう少し調べちゃくてね!」


渋谷コウイチ「・・・そうですか!」


駒込はパソコン室へ向かっていった。


渋谷コウイチ「駒込さん!」


駒込ユウスケ「ん?」


渋谷コウイチ「・・・いえ!やっぱり何でも

ないです!」


◆犯罪組織『白夜』 アジト


ジョーカーは『特殊能力対策機関』に

潜り込ませた内通者と連絡を取り合っていた。


ジョーカー「凄いじゃないか。

良くここまで調べたな。」


???(電話)「特殊能力対策機関の隊長クラスにも

伏せられてるような情報ばかりだったので、正直

探るのが大変でした。」


ジョーカー「では、明日予定通り『白夜びゃくや二十六区にじゅうろっく

を攻め込ませる。お前は機会を見て逃げてくれて

構わない。」


???(電話)「それなんですが。渋谷コウイチ

から隊長全員に招集が掛けられちゃって少し

厳しいかもしれないです。」


ジョーカー「お前の能力エレメントなら容易に

逃げ出せるだろ?」


???(電話)「・・・そうでしたね。」


ジョーカー「『白夜びゃくや二十六区にじゅうろっく』は大量に送り込む

つもりだから安心しろ。それに隊長が全員

いてくれた方が交渉しやすい。」


???(電話)「特殊能力対策機関は明日で壊滅

ですかね?楽しみにしてます!」


ジョーカー「物理的に壊滅か社会的に壊滅か

どちらになるだろうな?・・・これ以上話す

と怪しまれる。そろそろ切るぞ。」


???(電話)「承知しました。」


2人は通話を終える。


ジョーカー「特殊能力研究所との繋がり、

特殊能力を持つ子供の誘拐、改造人間の研究、

・・・お前らの化けの皮を剥いでやる!!!」


◆とある宿


ここは特殊能力対策機関の本部近くにある宿

そこには『白夜びゃくや二十六区にじゅうろっく』が翌日の計画に

向けて待機していた。


紫苑トオル「G街区総隊長の蕨さんかやられる

とは驚いたな。」


紫苑しおん トオル

→能力 : 視覚ビジョンエレメント

白夜びゃくや二十六区にじゅうろっく J街区総隊長


茶屋ハルカ「ウチらも気を付けなきゃいけんね!

明日は特殊能力対策機関を攻める日じゃけ~!

・・・だから女湯覗くなんて緊張感ない事する

奴がいると困るけ~のぉ!!!」


茶屋ちゃや ハルカ

→能力 : 重力グラビエレメント

白夜びゃくや二十六区にじゅうろっく K街区総隊長


茶屋ハルカは自身や触れた物の重さを操る

能力者である。現在2人の男の上に座って

超重量の体重をかけて問い詰めている最中

である。


上尾レオン「痛い!痛い!もうやらねぇ・・・」


上尾あげお レオン

→能力 : バグエレメント『カメレオン』

白夜びゃくや二十六区にじゅうろっく T街区総隊長


草加タロウ「体重掛けすぎだ・・・重い!!

明日大事な日なのに骨に響く!」


草加そうか タロウ

→能力 : スルーエレメント

白夜びゃくや二十六区にじゅうろっく Z街区総隊長


上尾レオンはカメレオンの能力者であり

触れた物の色と同化する能力を

草加タロウは壁を通り抜ける能力を持っていた。

2人は良からぬ事に能力を使ったようで

茶屋ハルカから叱られていた。


茶屋ハルカ「オトちゃんが気付いてくれたけぇ、

えらい助かったわ!」


北本オト「壁を通り抜けようが透明になろう

が私は些細な音でも気付ける!

そもそも2人が居間で小声で会議してるのも

分かってた!」


北本きたもと オト

→能力 : 聴覚オーラルエレメント

白夜びゃくや二十六区にじゅうろっく U街区総隊長


北本オトは聴覚が異常発達した能力者である。

小さな音や遠く離れた場所の音でも聞き分ける

事が可能である。


紫苑トオル「2人とも明日は大事な日だぞ

分かっているのか?女湯を覗くとは白夜の

恥さらしめ!」


草加タロウ「そう言うお前も透視で覗いてた

んだろう?」


紫苑トオル「そんな事はしていない!

誰か来ないか壁の向こうを見ていたらたまたま

女湯が有っただけだ!」


茶屋ハルカ「このムッツリスケベが!!!

今日こそは許さんけ~のぉ!!!」


茶屋は自身の重量を上げ紫苑を踏みつける。


紫苑トオル「・・・最低だ!!」


紫苑トオルは透視と千里眼の能力者である。

動体視力も異常発達しているため敵の攻撃に

素早く対処が出来、敵の弱点を明確に突く

事も可能。決して女湯を覗くために能力を

使っている訳ではない。

※本人談


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