9話 水属性
青柳アリサによる海皇団討伐の依頼を受け白波リュウと赤坂ヒョウは海の国へ来た。
しかし、それは罠でありリュウとヒョウの首を海皇団に差し出し献金から免れる事が目的だった。
リュウとヒョウはアリサから勝負を持ちかけられ外へ連れて行かれる。
◆海の国 砂浜
リュウ、ヒョウ、アリサは人気のない夜の砂浜に着いた。
白波リュウ「そう言えば俺の首にも金がかかってる事忘れてたな。」
リュウは大刀を抜いた。
赤坂ヒョウ「狙われてんなら手加減しねぇけど女1人に男2人、流石にお前が不利じゃねぇか?」
ヒョウは両手に火を纏いつつアリサを気遣った。
青柳アリサ「私を甘く見ないでよ!女だからって見下されるのが一番大嫌い!!」
アリサは近くに有った岩の壁を殴り粉々に砕いた。
白波リュウ、赤坂ヒョウ「は!?!?」
リュウとヒョウは白目を向いて驚いた。
青柳アリサ「油断してると粉々にするわよ!」
アリサは闘志に満ちていた。
白波リュウ「"風の素""烈風斬"」
リュウは大刀を振るい斬撃を飛ばした。
青柳アリサ「あんたも能力者ね!」
アリサは岩を持ち上げて壁を作り斬撃を防いだ。
赤坂ヒョウ「なんて腕力だよ!」
ヒョウはアリサの後ろに回り込んだ。
赤坂ヒョウ「"火の素""火炎弾"」
ヒョウは拳を振るい炎の玉を飛ばした。
青柳アリサ「運が悪かったわね!
"水の素""水飛沫"」
アリサは掌から水を発生させ炎の玉に向けて
投げ飛ばした。
炎は完全に掻き消された。
赤坂ヒョウ「水属性か・・・確かに俺は相性が悪い。」
白波リュウ「水の力に怪力・・・女のお前の方が不利なんて思うべきじゃねぇな!俺たちの最初の依頼人がこんな事になって残念だけど本気でぶっ飛ばすぞ!」
リュウとヒョウは更に燃えていた。
青柳アリサ「そうそう!か弱い振りしてあんた達討ち取るなんて私の柄じゃない!どうせなら楽しも!!」
3人とも目的を忘れ戦う事が楽しくなっていた。
戦いは夜が明けるまで続いた。
朝日が昇るとともにリュウ、ヒョウ、アリサは砂浜に倒れ込む。
勝負がつく前に3人とも体力が尽きていた。
青柳アリサ「やっぱり強いわね・・・あんた達!」
赤坂ヒョウ「俺とリュウ2人がかりでやっとだ!!まさか、女1人にここまで追い詰められるとは・・・」
白波リュウ「なあ、お前なんでそんなに強いのに海皇団の言いなりなんだよ?」
青柳アリサ「海皇団は格が違うの!それに私が逆らったらお母さんも国の皆も殺されちゃう!」
赤坂ヒョウ「お前は特に訳ありみたいだな!」
青柳アリサ「私の父は元々ヒトデ王側の兵士だったクラゲ王が戻ってきてヒトデ王側の兵士達が次々にクラゲ王に寝返っても最後まで力に屈せず戦い続けた・・・」
アリサは目に涙を浮かばせ始めていた。
白波リュウ「お前の父ちゃんは凄ぇんだな!」
青柳アリサ「凄い人なの!カッコ良い人なの!私も父みたいに強い人になりたかった・・・けど、そんな父も最後には海皇団に敗れヒトデ王とともに処刑された!」
リュウとヒョウは完全に沈黙した。
青柳アリサ「父は唯一ヒトデ王側に最後まで付いた人なの、だから反逆者側の一族として私達の家は特にクラゲ王や海皇団の命令に従う事が義務付けられてるの・・・」
アリサは号泣していた。
青柳アリサ「騙しておいて今更虫が良いかもしれないけど、あなた達は強い!だから、海皇団を倒して!!」
リュウとヒョウはゆっくり立ち上がる。
赤坂ヒョウ「そもそも、それが最初の依頼だろ!」
白波リュウ「アイツらの賞金はいくらなんだ?」
赤坂ヒョウ「リーダーの那覇キリサメは8000万円の賞金首だ!」
白波リュウ「じゃあ俺の4倍だな!アイツら狩って金にしてやる!」
そこに大量の武装集団がぞろぞろと現れる
武装兵A 「おいおい!そこの可愛い子ちゃん!それは俺たちへの反逆と捉えて良いか?」
青柳アリサ「海皇団!?」
武装兵B「こいつらこの場で海に沈めるか!」
武装兵達はある薬を飲む。
すると兵士達の体にウロコやエラ、水掻きと言った魚を連想する物が浮かび上がる。
白波リュウ「魚!?」
赤坂ヒョウ「こいつら全員、獣人薬キメてやがる!こんな数どこで仕入れたんだ?」
青柳アリサ「これが私達が海皇団を恐れる理由の1つ・・・コイツら全員陸と海を自由に生きる魚の能力者なの!」
3人の前に無数の魚人が立ちはだかる。




