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「あ~!!超お腹減ったしっ♪♪」


 チャイムと同時に保健体育の先生がAIDSについての説明をやめ、黒板を消し始める。


 待ちに待った昼休みだ。


 あたし、甘乃 あき(アマノ アキ)


高校生で、今、二年。みんなからはアキって呼ばれてる。

 自分で言うのもなんだけど普通の高校生。 あ、勉強は自信ないけどね。

 

「ホント、ホント、やってらんないよね~」

 


 友達の与根ヨネ 紫南美シナミがお弁当を持ってくる。

 シナミは頭がいいし、運動もできる。これだけ聞くとなんでもできる優等生って感じだけど、結構優柔不断で、なかなか行動できなかったり、一人でうじうじ悩んだりする。

 

「いちいち話がなげーんだよ。俺、目付けられてっから寝るわけにいかねーしさー」


 そうぼやきながらコンビニの袋を取り出したのは斉藤サイトウ シュンだ。アタシより馬鹿だけど、見た目は結構イケてる。

 校則ギリギリまで脱色した髪をワックスで無造作にセットしていて、なかなかキマってると思う。

 彼女がいないのが不思議だ。


 

 見かけはいいけど、テストは赤点ばっかり、授業もよくさぼる。何しに学校きてんだろ、コイツ? とよく思う。

 ま、バカだけど、結構いいヤツだ。

 


 女二人に男一人。変な組み合わせ。

 三人とも同じ中学校で、中学時代のときは特に仲が良かったわけじゃないけど、高校に入って、知っている顔だからなんとなく集まって、気が付いたら、仲良くなってた。そんな感じ。


 アタシ達は三人で机をくっつけ、御飯を食べる。それはとても楽しい時間。

 こんな時間がいつまでも続けばいいし、続くと思っていた。

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